月別アーカイブ: 2015年4月
トレーラと積載物・制限令
トレーラには様々な形態があります。
そのトレーラに対して、定められた法令があります。
トレーラ連結車の総重量の特例の引上げ
平成15年10月より、安全性を確保しつつ物流を効率化するため、分割可能な貨物(いわゆるバラ積み)の輸送に関して、特殊車両通行許可の許可限度重量の引き上げと基準緩和の認定が受けられるようになりました。
トレーラであれば一度にたくさんの物を動かすことができますね。
平成15年の規制緩和の内容は以下になります。
A.通行条件の規制緩和として「特殊車両通行許可の許可限度」が引き上げられ、バラ積み輸送する基準緩和セミレーラについても、連結車両総重量44トンを上限とし、必要な条件(B条件等)を附して通行が許可されるようになった。
B.車両本体の規制緩和として「基準緩和自動車の認定要領」が変更になり、バラ積み輸送する基準緩和セミトレーラについて、輸送物品の重量に応じ、車両の構造・装置の限界および車両総重量36トンを超えない範囲で、基準緩和の認定が受けられるようになった。(幅および長さの基準緩和車両は規制緩和の対象にならない。)
C.この規制緩和は、バラ積み輸送する特殊車両(特例8車種)に限られる。
D.上記の条件を満たし、特殊車両通行許可証の交付を受けることが前提となる。
通行条件の規制緩和として(特殊車両通行許可の変更関係)
トラクタ+セミトレーラを連結した状態
①一般道路における規制緩和
分割可能な貨物を積載する特殊車両(特例8車種)の許容限度重量については、現行のA条件(条件を附さない)の範囲から、今後は、44トンを上限として、必要な条件を附して通行可能とする。
②高速自動車国道等における規制緩和
分割可能な貨物を積載する特殊車両(特例8車種)の許容限度重量については、現行のA条件の範囲から、今後は、一定の要件を満たす場合は、44トンを上限として通行可能とする。
車両本体の規制緩和として(基準緩和自動車の認定要領の変更関係)
セミトレーラ単体の状態
基準緩和自動車の認定関係
ア.従前は、長大又は超重量物で分割不可能な単体物品の輸送のみ可能。
イ.変更後は、ア.に加え分割可能な貨物についても、車両総重量36トンを上限として、基準緩和の認定が可能となった。(特例8車種に限る。)
ウ.基準緩和の認定には、2年の期限が付される(更新可能)。
エ.新たな基準緩和認定を受けた場合は、最大積載量の変更を生じ「構造等変更検査」を受けなければならない。
[特殊車両(特例8車種)]
特殊車両の特例8車種とは下記の車両に限られます。
- バン型
- 自動車運搬型
- あおり型
- コンテナ型(海コンを除く)
- タンク型
- 幌枠型
- スタンション型
- 船底型
バラ積み輸送に関し特に留意すべき事項
A.最高速度制限を遵守するとともに、カーブ、坂道等道路状況に適応した安全な速度により運行すること。
B.過積載運行および過労運転の防止の徹底を図ること。
C.特に、積載物品の個別の重量、個数、発送伝票を携行すること等により、積載重量を把握できるようにすること。
D.荷崩れを起こしたり、事故の際に積載物品が散乱することのないよう、貨物の種類に応じ、偏荷重が生じないような積載を行うほか、積載物品の確実な固縛、シート掛け等飛散防止措置を行うこと。
E.日常点検整備および定期点検を確実に実施すること。
とくに高速道路を運行する場合には、高速運行を考慮した点検・整備を入念に行うこと。
F.基準緩和の認定に際して付された保安上の制限を遵守するとともに、道路交通法および道路法等関係法令の規定を遵守し、違法な状態で運行することがないようにすること。
セミトレーラ連結車
セミトレーラ連結車には、車両制限令で長さの特例が認められています。
高速自動車国道・16. 5m
(積載する貨物が被けん引車の車体の前方又は後方にはみ出していないもの)
指定道路、その他の道路・12m
(これを超える車両は、特殊車両通行許可が必要です。)
フルトレーラ連結車
平成5年11月の車両制限令の改正で、フルトレーラ連結車についても、積載物の如何にかかわらず、総重量の特例(適用車種)がセミトレーラ連結車と同様に適用されることとなりました。
フルトレーラ連結車についても、平成5年11月の車両制限令の改正で、長さの特例が新設されました。
高速自動車国道・18m
指定道路、その他の道路・12m
(これを超える車両は、特殊車両通行許可が必要です。)
トレーラは安全な範囲内で、できる限りの物流効率化を図っているのです。
引用参考 安全輸送のための積付け・固縛方法
トラック・トレーラ走行中の注意
トラックやトレーラを運転する際には、安全に走行することが大切です。
とくに、積荷がある時は、内部で荷物が動いてしまう危険性も考えなければなりません。
トラックやトレーラの中で積荷が動けば、ドライバー自身にまでも危険が及ぶのです。
過大なハンドル操作を避ける
トラックの運転中、ハンドルを切る場合、そのときの走行速度、道路の状態、貨物の積載状態などの条件の変化により、ハンドルの切り方によっては、事故の原因となるので注意が必要です。
走行中に過大にハンドルを切ると、積荷は自動車が曲がろうとする方向とは反対の方向に飛び出そうとします。
自動車の速度が速くなればなるほど、また、ハンドルの切り角が大きくなればなるほど積荷の飛び出そうとする力(=質量×加速度)は大きくなるのです。
車速によってハンドルの切り角に限界があるので、車速が速くなるほど切り角を少なくするなど、十分気をつけましょう。
とくに車種を乗り換えた場合には注意が必要です。
空車、積車状態によって、過大にハンドルを切ったとき異常走行することがあるので、道路、積荷に応じた速度で走行しましょう。
荷の重心が荷台後方になればなるほど条件が悪くなるので慎重なハンドル操作を必要となります。
車線を変更するに当たっては、後続車や側方車、対向車などの状況をよく確認して過大なハンドルを切ってはいけません。
とくに高速走行中は、過大にハンドルの切り返しをしないようにしましょう。
急ブレ−キをかけないようにする
積荷を積載し、急ブレーキをかけると、積荷はそのまま前の方に移動しようとします。
その結果、積付け・固縛が不良の場合は、荷崩れを起こし、運転席をつぶしたり、積荷を落下させたりすることがあります。
ハンドルを切りながら急ブレーキをかけた場合
車種が小型になるほど不安定となります。
同じハンドル切り角であっても、空車の方が回転半径は大きくなり易いのです。
車線を変更する際は、後続車や側方車、対向車などの状況を十分に確認し、みだりに急ブレ−キをかけるような運転はしないようにしましょう。
空車時、濡れた路面でハンドルを切りながら急ブレーキをかける場合
雨などの降り始めは、とくに摩擦抵抗が低下しスピンし易いので、急ブレーキをかけると危険です。
車種が小型になるほどスピンし易いです。
標準積載の場合はスピンしにくいが、旋回しきれず回転半径が過大になることがあります。
とくに4トン以上のトラックは空車走行時に急ブレ−キをかけると後輪がロックし易く、路面との接触を断続的に失うため、それだけ制動距離が長くなります。
走行途中で固縛状態を必ず点検する。
走行中、道路の状況、運転操作などにより積荷は常に移動するので固縛ロ−プや当て物等がゆるむことがあります。
このため荷崩れを起こしたり、落下事故を発生させたりするので、十分注意しましょう。
注意事項
- 荷崩れしやすい積荷は、積載して出発後わずかな走行でロ−プがゆるむ場合があるので点検しましょう。
- 高速道路では2時間(以内)走行ごとに、安全な場所(サ−ビスエリア、パ−キングエリア等)に車を停めて、固縛状況をよく点検しましょう。
- 一般道路では4時間(以内)走行ごとに、安全な場所に停車して固縛状態を点検することを目安にしましょう。
高速道路走行での注意事項
荷台の前部に隙間をつくってはいけません。
荷台前部にシートやロープ、当て板などの用具を無造作に置いて積荷すると、急ブレーキをかけた場合、積荷は慣性に押されてキャビンの方に崩れてきます。
- 鋼材、木材等の重量物の場合は緩衝材をしっかり当てるか、または、衝撃に耐えるスタンションや補強枠を準備し、かつ、ロープでしっかり固縛しましょう。
- 平ボデー車では、シート掛けの前または後にロープ等で必ず積荷を固縛しましょう。
- 幌型やバン・ウイングでも、ラッシングレール等を用いて荷崩れ防止措置を施しましょう。
- 高速道路等での車間距離は、自動車の速度の数字をメ−トルで表した値が望ましいです。(例えば80km/h のときは80m)
- 無理な追越しや割り込みをしてはいけません。
- 車線変更をするときは、右後方の自動車の動きに十分注意をするとともに、追越し車線へ徐々に移行しましょう。
- 横転事故は、カーブの連続で右カーブから左カーブになるS字において、左カーブでの転倒が多いです。
- これは、重心の高い荷物を積載した車が、前の車を追い越しする時、右カーブで“追い越し車線”に出て追い越し、左カ−ブで“走行車線”に入ろうとした場合に多く発生しているので、速度のコントロールに注意しましょう。
ハンドル操作ひとつでたくさんの危険から、周囲の人々や自身を含め、身の安全を守ることができるのです。
積荷が多いとき少ないとき問わず、更なる安全運転を心がけましょう。
引用参考 安全輸送のための積付け・固縛方法
積付け・固縛機器取扱いの注意
トラックやトレーラで安全運転を行うには、積荷の方法も大切ですが、そのサポートをするロープなども重要です。
積荷を積載して固縛する場合は、使用する機器の能力や安全性を十分に知って正しく使用しましょう。
特に、合繊ロープ、ワイヤロープや荷締機(商品名:レバーブロック、プーラー、ヒッパラー、ラッシングべルト等)は、とがったものに直接当てたり、よじれたまま使用しないでください。
安全な運転方法だけでなく、ロープを正しく使用することで、運積荷の崩れが防げることも多々あります。
荷崩れを起こりにくくする手段のひとつです。
合繊ロープ
合繊ロープの種類・太さ別安全荷重合繊ロープの強度は、太さ(径)だけでは判断できません。
同じ径であっても柔らかでボリュームだけあって強度の低い合繊ロープもあるので、単位あたり重量が規格以上あるかを確認することが重要です。
合繊ロープの張力
人力で掛けた場合のロ−プ張力(ナンキン1段締めの場合)
- 慣れたドライバ−が全力を集中してロ−プを締めた場合、約110kgf
- 慣れたドライバ−が普通に締めた場合、約70kgf 〜80kgf
- ドライバ−以外の不慣れの人が締めた場合、体重75kg の人で約60kgf、体重50kg の人で約35kgf
走行時の振動によるロープの張力低下
貨物を積載して走行すると車体の振動により、積荷自体も振動して、
- ロ−プの結び目が固くなる。
- 積込み時にあった積荷と積荷の隙間が詰められたり、逆に開いたりします。
等のことから、ロ−プの張力は約40〜50%減少します。
合繊ロープ使用時の注意
合繊ロープはワイヤロープに比べて科学的、物理的に影響を受け易く、また『ヨリ』がもどった場合の強度低下が大きいので注意しましょう。
- ゆっくり引張っても切れぬ合繊ロープもゆるめて置いて急に引張るとたやすく切れ易いです。
- 鋭い角のある物体に合繊ロープを掛けて力を加えると、外側の繊維は大きな伸びを必要とし切れ易くなる。できれば鈍角になるような物を当てがいましょう。
- 雑貨などに合繊ロープを掛ける場合は、足元に注意し、ロープが重なったりよじれたり、または外れないように注意しましょう。
- 合繊ロープを外す時は、荷物の安定を確かめてからゆるめます。
- 合繊ロープを引き抜く時は、無理をしないようにしましょう。
- 合繊ロープのよじれはすぐなおしておきましょう。ロープをロープの『ヨリ』と同方向に何回もヨルことはキンクができるので絶対に避けてください。
合繊ロープ使用後の手入れ
常に乾燥しておき、次の作業に最良の状態で使用できるようにしましょう。濡れた合繊ロープは日陰で乾かします。
もし濡れたままだと『カビ』等を生じて早く腐食してしまいます。
- 汚れた合繊ロープはきれいにします。真水で洗いよく陰げ干しして保管します。汚れたままだと撚り糸(ストランド)や繊維を傷めてしまいます。
- 酸性、アルカリ性のものは合繊ロープには禁物。バッテリ液、洗剤、ペイント等も同様です。
ワイヤロープ
手入れ
キンクの生じるおそれのある箇所および著しい曲がりぐせのある箇所はすぐ直しておきましょう。
雨水にさらされたり、錆やほこりの多いところで使用したときは、錆や油切れのないよう、きれいにふき取り、手入れをしておくことが大切です。
ワイヤロープの取替え基準
使用前・使用後、常に点検し、異常のあるものは取り替えましょう。
- 摩耗:ワイヤロープの径が公称径の7%を超えて減少したものは使用してはいけません。
- 素線の切断:1 よりの間で素線数の 10%以上の素線が切断したものを使用してはいけません。
- よりもどり:よりもどりで、心鋼の露出したものは使用してはいけません。
- アイスプラス(さつま):編組み部の不完全なものは取り替えなければなりません。アイスプライス(さつま)の環部の変形の著しいものは使用してはいけません。
- キンク:キンクしたものは使用してはいけません。
- 変形:変形(形くずれ)が著しく、心鋼の露出したものは使用してはいけません。
- 錆・腐食・油切れ:錆、腐食、油切れの著しいものは使用してはいけません。
荷締機等
手入れと使用方法
荷締機(レバーブロック、プーラー、ヒッパラー等)は、フックの回転部分や鎖(チェーン)、ワイヤロープ等に錆が出ないようによごれを落とし、塗油します。
荷締めをするときレバーにパイプを差し込んだり、足で踏むのは危険なので、絶対にしないでください。
鎖はねじれたままで使用しないでください。
固縛した後の荷締機のレバー及び鎖に、振れ止めをしましょう。
当て物(クッション材)
ワイヤロープが滑ったり、角に当たって切断するのを防ぐため、また積荷が損傷したり接触したりするのを防ぐため、次の当て物等を使用しましょう。
- ヤワラ(麻袋、当てゴム、ゴム帯、毛布、布団、すのこ等)
- 当て金(パイプの半割)
- 当て板(薄板 )
- キャンバー(矢板、くさび)
ロープなどを正しく管理し、安全に保つことで、トラックやトレーラ内の積荷の安全も保たれます。
荷崩れしないよう、積荷の方法なども含めしっかりと確認・復習しておきましょう。
引用参考 安全輸送のための積付け・固縛方法
荷崩れはなぜ起きるのか
トラックやトレーラを運転する際、気をつけなければならないことは運転方法だけではありません。
安全運転を行うことは非常に重要ですが、事前準備も大切です。
トラックやトレーラに積み込まれた荷物が崩れないよう、しっかりと対策を行いましょう。
“地震の連続発生”
トラック(以下、トレ−ラを含む)の走行は、“地震の連続発生”のようなものです。
トラックが走り出すと、積荷は絶えず大小の地震に見舞われることになります。
舗装の良い道路であれば“震度2の軽震”程度、マンホールのふたの乗り越え等の道路の凹凸は、積荷には“震度4の中震〜震度7の激震”となって上下方向にゆさぶられます。
次に、左から右にカーブしているS字型の長い下り坂では“震度5の強震”“震度6の烈震”に相当します。
また、通常のブレーキ動作であれば“震度2の軽震”程度ですが、ブレーキを踏む時期がおくれると、“震度4の中震”となります。
そして急ブレーキを踏んだ時に積荷の受ける衝撃は、“震度7の激震”以上であり、積荷は車の前方に強く押し出されるのです。
トラックの走行中に発生する振動・衝撃の方向は、路面の凹凸からくる上下動と、加速・減速・ブレーキによる前後動、それにカーブ走行時の遠心力による左右動と、これらがすべて重複して積荷に加わっています。
とくに、走行中の上下方向の振動は、積荷とトラックの床面の間や、積荷どうしの滑りに対する抵抗力を低下させるので、走行中の積荷は静止時にくらべて非常に荷崩れし易くなります。
荷崩れ防止策
- 貨物の積付け
- 貨物の固縛
- 運転方法
荷崩れを防ぐには上記の3つが組み合わされて実行されなければ効果は上がりません。
トラック走行中は、いつも震度4以上の地震におそわれることになるので、積付けをきちんとしただけでは荷崩れを防止できません。
また、出発前にいかにしっかりロープ等で固縛しても、積付けのやり方が悪いと、走行中の振動・衝撃で積荷の移動・変形により隙間を生じ、ロープにゆるみが出て、これがさらに荷崩れを誘発することになります。
したがって、積付けも固縛も荷崩れ防止の重要ポイントです。
荷崩れの発生状況
走行中に荷崩れの発生する原因は、道路走行中に路面の凹凸からくる振動・衝撃、急制動や急発進などの急激な運転操作からくる衝撃、およびカーブや曲り角における急旋回時の遠心加速度です。
一方、このような振動・衝撃を受けて生ずる荷崩れの発生状況を分類すると、
- 横滑りによる荷崩れの発生
- 積付けの形が崩れることによる荷崩れの発生
- 転倒による荷崩れの発生
の三つに大別されます。
横滑り(前後または左右)による荷崩れの発生
数物のカートン貨物では、積載効率を上げるために当然積み重ね段数を多くしなければなりません。
中身の重量がある程度重い場合は、カートンのたてよこの配列を段ごとに変えることによって、上下のカートンが僅かにくいこんで横滑りに対する抵抗力が増し滑りにくくなります。
しかし軽いカートンどうしや、正方形のカートンの場合は、摩擦係数が低いため、側面あおりやロープ掛けなどにより横滑りを防ぐ対策が施されていないと、長いS字カーブや曲り角での旋回時に遠心力により横滑りして荷崩れを発生し易いのです。
運転席を押しつぶしたり、車体外へ積荷が落下し、交通渋滞のみならず通行人や他の車両を巻き込んだ大きな事故に結びつくことになります。
積付けの形が崩れることによる荷崩れの発生
生野菜、果物などをカートンではなく、合成樹脂や竹製のカゴに入れて積付けた場合や、まれに生野菜を裸のまま積重ねて積付ける場合、積荷そのものが積付け(積重ね)に対する外装強度を持っていないということになります。
この場合は、積荷の荷崩れを積付けの仕方とロープ掛けで防ぐことは不可能に近く、積載場所全体を外装容器としましょう。
また、カートンや木箱などは中身の貨物の破損を含めて、下段の貨物が重圧により変形し、荷崩れを生じることがまれに起きるので、積付け時にカートンの変形・木箱の損傷状況に注意することが必要です。
転倒による荷崩れの発生
背の高い積荷の場合は、当然重心位置が高いので、急ブレーキの場合やカーブ走行・曲り角での急旋回時等において、積荷が転倒するおそれがあります。
転倒を防止する方法としては、ロープ掛けの強度(固縛個所数×ロープの太さ)を一般的な貨物の場合より大きくする方法と、転倒しにくいように転倒するときの回転の支点を台木、スタンション等を用いて上方にずらす方法があります。
荷崩れを起こしてしまうと、自身を含め周囲の命に関わる事故に繋がる可能性があります。
事故にならなかったとしても、その危険性は変わりません。
トラック・トレーラで安全に走行するために、荷崩れしない積み方でしっかりと対策しましょう。
引用参考 安全輸送のための積付け・固縛方法