トラックやトレーラの雪道対策 5


関東首都圏にもとうとう雪が降りましたね。

トラックやトレーラの事前の準備は間に合いましたか?

規制や事故などで通行止めが発生すると救助や迂回が困難な箇所も多く、広い地域で交通機能がストップしていまいます。

雪道対策をしなかったために雪道で動けなくなってしまったら、夏場とは比較にならないほど多くの人に迷惑をかけてしまうのです。

雪道の運転の心得をしっかり身につけて、冬の安全運転をめざしましょう。

もし動けなくなったら

車から離れないでください。

避難できる場所や救助を求められる人が確実に確認できるとき以外は、不用意に車を離れてはいけません。

不用意に車を離れると吹雪の中で自分の位置を見失い、遭難する恐れがあります。

車道では後続車が走行してくる場合があるので、交通事故には十分注意する必要があります。

 

救助を求めるときは

ハザードランプを点灯させると同時に停止表示板や旗(明るい色の布)を掲げて停止していることが他車にわかるようにします。

警察・消防やロードサービスに電話で救助を求めるときは、出来るだけ自分の位置を正確に伝えてください。

国道番号と位置は、道路わきに1㎞毎に設置された地点標(キロポスト)に示されています。

 

救助を待つ間は

服が濡れている場合は着替える、毛布がある場合は羽織る、暖かい飲み物を口にするなど、あらゆる防寒対策をとりましょう。

車内の暖房は、燃料切れやバッテリーが上がらないように注意しながらつけましょう。

排気口が雪に埋まると、車内に排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒になります。

マフラー付近が埋まらないよう除雪を行い、風下側の窓を少しだけ開けて換気しましょう。

特に夜間で同乗者がいる場合は、交代で睡眠をとり、一人は必ず起きていて救助が来ていないか確認しましょう。

 

知っておきたいポイント

お出かけ直前の気象・路面情報の確認は安全のためもちろん大事なことですよね。

さらに、例年の初雪時期を確認しておくことで、余裕をもってタイヤ交換やチェーンなど冬装備の準備ができます。

 

道路交通法等により、積雪又は凍結のため滑るおそれのある道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、タイヤチェーンを取り付け、又は全車輪にスノータイヤやスタッドレスタイヤ等を取り付けることが義務付けされており、違反すると罰則の対象となります。

 

スタッドレスタイヤなど冬用タイヤは年々高性能になっています。

しかし、これらを装着したからといって、夏の道路と同じような走行ができるわけではなく、絶対スリップしない完全なタイヤはありません。

車間距離を十分にとって、無理をせずゆとりをもったドライブを心がけましょう。

 

地吹雪時には、ホワイトアウト現象が起こりやすくなります。

あわてずあせらずハザードランプをつけ、スピードを落しましょう。

急ブレーキをかけるとスリップする可能性があるのでやめましょう。

防雪柵設置箇所は地吹雪地帯です。前後の追突に気を付け、車間距離を十分にとってください。

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安全走行こそ最強のドライブテクニック

「急」のつく運転は事故のもと

雪道を走行するときは、急発進、急ハンドル、急ブレーキは厳禁!路面凍結時にはコントロールを失ってしまうこともあります。

また、急いでスピードを出し過ぎすぎるのもとても危険です。

冬は、時間にも余裕をもって出かけましょう。

 

「車の性能」=「安全」ではない

「車の性能」=「安全」ではありません。

4WD(4輪駆動)、4WS(4輪操舵)、TCS(トラクション・コントロール・システム)、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、など最近の車は安全性を高める機能が搭載されるようになりました。

しかし、これらは「走る、曲がる、止まる」といった車の基本的な働きを補助するシステムに過ぎません。

車の性能を過信せず、無理な運転をしないことを心がけましょう。

 

チェーン装着時の注意

事前に確認しましょう。

必ずタイヤのサイズにあったものを選び、説明書に従い事前に装着の練習をしておくと、実際の冬道での装着時にスムーズに作業ができます。

 

速度を抑えて走行しましょう。

スピードの出し過ぎは、チェーンの膨れ上がりによる車体への接触でチェーン切れの原因となります。

また、走行中、異常音がしたら要注意です。

 

確実な装着と十分な点検を実施しましょう。

チェーンの緩み、ゴムバンド等のフックへの掛け忘れはチェーン脱落の原因となります。

また、チェーンの磨耗・損傷はチェーン切れの原因となります。

 

雪道でのトラックやトレーラでの準備は非常に大切です。

安全運転できるよう、慎重に運転しましょう。

 

引用参考 雪道の心得

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トラックやトレーラの雪道対策 4


雪の降る日、トラックやトレーラで道路を走行しなければなりません。

前回は事前準備や路面の注意事項について述べました。

今回はいよいよ雪道でのドライブ中についてです。

安全に、楽しく快適なドライブのために、覚えておくべきことを確認しましょう。

乗車前

普段は何気なく車に乗り込みますが、雪のある場所では油断大敵です。

運転する前に、靴についた雪はよく払っておきましょう。

雪がついたままの靴ですと、アクセルやブレーキの感覚がいつもと異なります。

また、足が滑ってペダルを踏み外し、思わぬ危険を招くこともあります。

走行中

走行は、「急」な運転は控えましょう。

雪道は滑りやすいと分かっていても、ついついいつもどおりに運転してしまうものですよね。

発進、加速、巡航、停止、すべての段階で「急」のつく運転は禁物です。

急発進、急加速、急ハンドル、急停止は、車両の姿勢を崩すきっかけになってしまいます。

事故などのやむを得ない場合を除いて、余裕のある運転を心がけましょう。

到着後

目的地に着いたら、積雪に備えてワイパーを立てておきましょう。

ワイパーを立て忘れると、フロントガラスの雪かきがしにくくなります。

更に、ワイパーゴムがフロントガラスに凍りついてしまい、はがすのが大変になることもあります。

翌日の朝は、雪かきがあることを踏まえて、早めに出かけましょう。

 

発進前は、ここを雪かき!

1、運転席側のドアと屋根の雪を払ってからドアを開けます。エンジンをかけ、デフロスター、リア熱線をONにしましょう。

ドア上部の屋根の雪は、しっかり払っておきましょう。ドアを開けた時に、車内に雪が入り込んでしまいます。

2、屋根前方の雪をざっと払いましょう。

走行中、フロントガラスに雪が落ちて、視界がさえぎられることがあります。

3、前席左右の窓の雪と霜を払いましょう。

4、フロントガラスの雪と霜を払い、ワイパーを戻しましょう。

5、リアガラスの雪と霜を払いましょう。

6、前輪のホイールハウスの雪を払いましょう。

操舵時のタイヤに干渉する場合があります。

7、車両前方の道路の雪かきをしましょう。

8、運転席に乗り込み、視界が確保されたことを確認して、いよいよ出発です。

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こんな状況、ここに注意

市街地

停止線付近は、ブレーキ・発進が繰り返し行われているため、路面がツルツルになっていることが多いようです。

停止線を示す標識より少し手前で止まる気持ちが大切です。

また、先行車がいる場合には、車間距離を多めに開けて止まる心構えを忘れずにしてください。

発進時は、滑って止まりきれなかった車が横から来ることもあるので、青になっても一呼吸置いて発進するようにしましょう。

ツルツルの停止線付近から発進するより、停止線より少し手前から発進するほうが安心ですね。

 

坂道

雪道の坂道が怖いのは、車の荷重が4つのタイヤに均等にかからなくなるためです。

登り坂では前輪の負荷が軽くなり、ハンドル操作や駆動に影響します。

一方、下り坂では、後輪の負荷が軽くなるので、車両のお尻が振られやすくなります。

そこで、登り坂では途中で止まらずに、できるだけ一気に登りきるようにしましょう。

停止してからの再発進は、ゆっくりとゆっくりと、丁寧にアクセルを踏み込んで発進するようにしましょう。

逆に、下り坂では細心のハンドル操作とブレーキ操作が必要です。

ちょっとしたハンドル操作でも、後輪の接地が弱いために、横滑りする恐れがあります。

 

トンネル、橋

路面状況が変わるトンネルに注意しましょう。

雪の積もっていないトンネル内は、つい気が緩んで速度を出しがちです。

スピードを出しすぎないよう注意しましょう。

速度を出したままトンネルを出ると、そこは雪道です。

トンネル内で濡れたタイヤで飛び出すと、急な路面変化によって車両の姿勢を崩してしまうことがあります。

また、トンネルで入り口付近は、解け出した雪が凍結していることも考えられます。

雪、氷、ウェットとさまざまな路面状態にさらされる滑りやすい場所である、という認識が必要です。

 

このように、トラックやトレーラで走行する場所によって注意する点が異なります。

もちろん、雪道自体が非常に危険ですから、より慎重に運転を行いましょう。

 

引用参考 雪道ドライブのきほんの「き」

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トラックやトレーラの雪道対策 3


いつもの道路より、雪道にはたくさんの危険があります。

しかし、きちんと対策を行うことで安全に走行できるのです。

トラックやトレーラで安全に雪道を走行するために、雪道での対策を確認しましょう。

 

ドライブ計画も入念に行いましょう。

雪道ドライブを簡単に考えてしまうと、思わぬ落とし穴に陥ることもあります。

どのようなことが起こり得るか、事前に知っておくことが大切です。

幹線道路中心ドライブ

幹線道路を中心に、ドライブルートを設計するように心がけましょう。

地図上では2車線道路のように見えても、積雪状態によっては1車線しか走行できない、ということもしばしばあります。

細街路などは、思わぬ雪深さに立ち往生することもありえます。

車があまり通らない場所であるなら、尚更です。

普段と同じ道であっても、雪の状況によって、全く異なる道へと変貌しているのです。

幹線道路から外れてしまうようであれば、その中でもなるべく大きな道を選びましょう。

なお、水辺や溝、曲がり角の多い道路は避けたほうが無難です。

遠回りになったとしても、事故が起こりにくくなる分、安全に到着できます。

カーナビ過信は禁物

カーナビは、道の詳しい状況までは教えてくれません。

急な上り坂で、雪の中では運転が難しい道だったりすることもあります。

あるいはそもそも、雪で道が封鎖されているかもしれません。

雪道に抜け道なし、と思って、どんなに面倒でも幹線道路を中心に走行するようにしましょう。

無理のないスケジュール

余裕を持ったスケジュールでドライブしましょう。

雪道では、スピードは普段より抑えて走行しなければなりません。

さらに、降雪状況によっては、道路が通行止めになっていたり、迂回を指示されるなど、走行時間がかさむ要素がたくさんあります。

雪道は普段よりも時間がかかるものです。

家を早めに出発し、会社や友人などへは事前に連絡を入れておきましょう。

焦らず慎重に運転することが大切です。

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情報収集は必須

目的地の雪の状況を、数日前から情報収集しておきましょう。

また、道路の状況はJARTIC(日本道路交通情報センター)のホームページで確認できます。

当日は、SA(サービスエリア)などにあるライブカメラで交通状況を確認できます。

雪国のいろんな路面

  • 圧雪

タイヤのグリップが比較的良く、スタッドレスタイヤなら走りやすい路面です。

なお、交通量の多いところでは、「圧雪ツルツル路面」に変わりやすいです。

 

  • 圧雪ツルツル路面

雪が踏み固められ、タイヤで磨かれてツルツルしている状態です。

交差点付近に多く、事実上の凍結アイスバーンのように滑りやすくなっています。

 

  • 凍結アイスバーン

雪が溶けて再び凍った路面です。

とても滑りやすいため、慎重に運転しましょう。

日なたでは、解けた氷が水膜となって浮かぶことがあり、さらに滑りやすくなっています。

 

  • 風で舞い上がる新雪

風の強い日は、雪が突然舞い上がって視界が悪くなることがあります。

地吹雪と言われる現象です。

急に止まらないよう注意してください。

十分に速度を落として走り、前方との車両間隔を開いておきましょう。

 

雪の降る日、雪が積もった日は、トラックやトレーラ、車だけでなく電車や人も歩みが遅くなります。

これは、安全性を考えると当然のことですね。

だからこそ、雪の降りそうな日は早起きをして余裕のある行動をしましょう。

また、上記にもあるように事前の準備は非常に大切です。

事前準備をきちんと行うことで、焦ることがなくなることから自身の安心感に繋がります。

その安心感は、気持ちの余裕になるのです。

雪の降る真冬がくる前に、防寒対策を含めた雪道の準備を行いましょう。

 

引用参考 雪道ドライブのきほんの「き」

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