桜の季節の寒暖差疲労


 
卒業、入学のシーズンになると

繁華街では淡いピンク色の衣類や桜のモチーフの商品が店頭に並び

最近では飲食店やカフェでも「さくら味」のスウィーツや飲み物も増えてきていますよね。
 
しかし「さくら味」の正体をご存知の方は多くはないようです。
 
サクランボ味とも異なる「さくら味」は 「クマリン」という成分による風味だそうです。
 
「クマリン」は 桜の葉や花を塩漬けにしたり、破砕したりすることで、

細胞外の酵素と反応して生成される成分で これが一般的に「さくら味」として知られる独特の香りの正体で

パウダー状やペースト状に加工され食品の原材料として使用されているそうです。
 

 
今週末3月27日「さくらの日」

「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせから日本さくらの会が制定したそうです。
 
日本人の桜に対する思いは古くから特別で

気象庁の開花予想が始まったのも戦後わずかな1951年からになります。
 
すでに開花している地域も見頃を迎えている地域もありますが

桜の咲くこの時期は 寒暖差の激しい気候にもなりますので

夜桜見物に行く際など まだまだ暖かい上着が必要だったりしますよね。
 

●寒暖差疲労●

 
お花見シーズンの到来とともに 毎年春になると体調不良を感じるという方も少なくありません。

それは 気温の寒暖差による自律神経の乱れが原因になっていることが多いそうです。

春の気象病の一つ「寒暖差疲労」

それと気が付かないうちに 日常生活にも運転にも支障が出てしまいますので

注意しながら快適に乗り切りましょう。
 

 

寒暖差疲労とは。。。。

 
およそ7℃以上の気温差によって起こりやすくなる気象病です。
 
体温を調節する自律神経が過剰に働いてしまい、

全身倦怠感、冷え症、頭痛、首こり・肩こり、胃腸障害など肉体的な症状や

精神的に不安定になったりイライラしたりするといった様々な症状がでてしまいます。
 

<寒暖差疲労の対策>

 
・気温差を最小限に

こまめな換気も必要ですが 室内の気温を調節するなど体を冷やさない工夫をしましょう。

外出時には 衣類で調節できるように
特に首肩あたりは冷えやすいのでマフラーなどで対策しましょう。

・入浴

38℃~40℃のお風呂に10分~15分程浸かり、
首肩まわり、手首、足首をしっかりと温めると効果的だそうです。

・軽い運動

激しい運動ではなく、ストレッチやスクワット、
20分程度のウォーキング、階段の上り下りなどで
軽く体を動かしましょう。

・耳たぶストレッチ

耳たぶの少し上を水平方向に5~10秒引っ張り、そして離す、
このストレッチを数回繰り返したり、耳を上下に動かすことで、
血流がよくなり、自律神経を整える効果が期待できるということです。

・深呼吸

自律神経を整えるために ゆっくりと深呼吸することはとても効果的だそうです。

・腸内環境を整える

「第二の脳」ともいわれてい腸。
腸は全身の健康に大きく影響するため、
ヨーグルトや納豆などの発酵食品を採り善玉菌を増やし
胃腸の調子を整えましょう。

 

 
全国の20代~60代の男女2350人に調査したところ、
およそ3割の人が寒暖差疲労の予備軍だったそうです。
 
春に限らず、季節の変わり目は
知らず知らずのうちに体に負担がかかっている場合もあります。
 
特に運転する場合は寒暖差疲労による予期せぬ体調不良に十分ご注意ください。
 
 

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地震と運転~余震に注意~


目次


16日午後11時36分頃、福島県沖を震源する最大震度6強の地震を観測しました。地震の規模を示すマグニチュードは7.3。
多くの人が寝ていたあるいは睡眠準備をしていたであろう時間の発生でした。

 

震度6強を観測したのは宮城県北部・南部、福島県中通り、福島県浜通りでした。東北地方だけでなく、関東甲信地方や上越地方、静岡県にまで揺れが広がりました。

 

福島県、宮城県と東日本各地でさまざまな被害が出ました。
警視庁によるとこの地震の関連被害で3人の方が亡くなり、けが人は194人いるとのことです。(3月17日正午時点)
この他に、家屋の崩壊、仙台城跡の石垣が崩落、電車の運転見合わせ、コンビニの営業停止など私たちの生活に影響が出ています。

 

11年が経過した東日本大震災を思い起こす大きな地震であったことがわかります。

 

また宮城県仙台市では、仙台市民のシンボルとして有名な伊達政宗の騎馬像にひびが入り右に傾いてしまったといいます。3.11当時も無事だった騎馬像、いち早い修復を願います。

 

 

今後数日間は強い余震が来る可能性があります。防災グッズを再度点検避難経路の確認をして、災害に備えましょう。

 

<地震の影響>

今回の地震によりライフラインでも大きな被害が出ています。

 

・列車脱線

東北新幹線は下り列車の「やまびこ223号」が福島駅と宮城県の白石蔵王駅の間で車両が脱線しました。新幹線の乗客・乗員は78人で、車内に4時間半閉じ込められましたがけが人はいないとのことです。沿線では架線を支える柱が折れたり、高架の下にある橋脚が一部崩れたりするなど、広い範囲で被害が確認されました。
復旧作業に時間がかかるため運行再開は少なくとも23日以降になりそうです。

 

・停電・断線

今回の地震で東北地方だけでなく、関東地方でも停電しました。東京電力によりますと東京都で約70万世帯、神奈川で約30万世帯、千葉県で約20万世帯が停電。地震発生からおよそ3時間半で全面復旧したといいます。宮城・福島・岩手での一部地域ではさらに一部地域で断水の被害が出ています。

 

・工場停止

東北地方に工場を持つ国内の主要メーカーは稼働を停止しました。電子部品大手の村田製作所では宮城県と福島県に4工場ありますが、そのうちの宮城県登米市の工場では地震発生直後に建屋内で火災が起きたといいます。火災以外に各地で停電や水道管破裂などの被害が出ています。現在は多くの工場で稼働再開していますが、生産の遅れや荷物の集配に遅れが生じる可能性があるでしょう。

 

 

<運転時地震が発生したら>

警視庁では車を運転中に大地震が発生したとき、以下のようなとるべき措置を紹介しています。

○急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること。

○停止後は、カーラジオ等により地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動すること。

 

○引き続き車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意すること。

○車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておくこととし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。駐車するときは、避難する人の通行や災害応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。

(引用:大地震が発生したときに運転者がとるべき措置

 

 


 

<まとめ>

今回は夜遅くの地震発生だったため日中に比べて被害は少なかったと思います。しかし昼間に起きたらどうでしょうか?建物が崩落しコンクリートやガラスが道路や車に直撃したら大変です。もしもの時に備えて、緊急時の走行ルートの確認、気が動転しないように予行演習や準備をしときましょう。

また緊急時、ラジオは非常に役に立ちます。インターネットが使えずスマホで情報が得られない時でもラジオがあれば安心です。

コンパクトタイプのラジオを家や車、バッグなどに常備しておくと良いでしょう。

 


関連記事:地震発生時の交通網への影響と対処法運転中の地震

 

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パラリンピックと障害者の運転免許


 
本日3月11日は 誰しも忘れることはできない東日本大震災の発生した日です。
 
被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 
あの未曾有の災害で 亡くなられた方は1万5900人

今もなお 捜索が続いている行方不明の方は2523人
 
多くの尊い命を一瞬で奪った自然の猛威は 全世界に大きな衝撃を与えました。
 
世界各国が救助チームを派遣し、捜索活動や救助活動等を行い、
また、多くの支援物資や義援金の援助、チャリティーイベントの開催等もありました。
 

 
ロシアも例外ではありませんでした。
 
ロシアの救助チームは 地震発生の数日後から宮城県石巻市周辺にて
困難で過酷な搬送作業も行ってくれました。
 
震災から11年後
 
まさか大国の軍事侵攻が現実に起っているとは。。。
 

●北京パラリンピック●

 
2月24日にロシアがウクライナ侵攻へ舵をきってからわずか数日後

3月4日に平和の祭典とも言えるパラリンピックが開会式を迎えました。
 
パラリンピックでは46の国と地域から564人
6競技78種目を競います。
 

★アルペンスキー
★クロスカントリー
★スノーボード
★バイアスロン
★アイスホッケー
★車いすカーリング

 
例えば アイスホッケーですと
選手は「スレッジ」と呼ばれる氷上のソリに乗り
片手でそのソリに付いたグリップで漕ぐように前進し
一方の手にはスティックを握りパスやシュートを繰り出すといったテクニックが必要なうえに
加えて激しいぶつかり合いや目にも止まらぬスピード競技で
一般のアイスホッケーよりも高度な技術が必要なのでは?!と驚いてしまいます。
 

 
また
車いすカーリングでは
一般のカーリングで見るストーンを前方を擦る「スウィープ」がありません。
より一層の精度の高いショットが勝負の分かれ道になると言います。
 

 
夏季のパラリンピックでも同様に
競技自体の難しさや過酷さ、そしてなにより選手のポテンシャルの高さに
圧倒されたものです。
 
パラアスリートの抱える障害の種類は様々であることから
オリンピックよりも種目数が多いことはご存知の方も多いでしょう。
 

●障害のある方の運転免許●

 
厚生労働省によると
日本では 身体や心等に障害がある人が 約936万6千人おり
全人口に占める割合が約7.4%と公表しました。
 

そのうち
身体障害者は 436.0万人、
知的障害者は 108.2万人、
精神障害者は 392.4万人

 
様々な障害を抱えている方は この数字を見ても少なくありませんし
身近にいらっしゃる、という方もおいででしょう。
 
パラリンピックで種目が多いように
日本の運転免許も取得には 様々な障害別に教習を行っています。
 

★四肢体幹障害者教習
★聴覚障害者教習
★発達障害者教習
★高次脳機能障害者講習

 
また 取得の条件として
それぞれの障害の種類や程度に応じた車両の装置義務も生じます。
 
例えば
 
「両下肢を股関節から先の部分で欠くもの、又は両下肢の機能を全廃したもの」
に該当する方の条件には
 
・オートマティック車で アクセルとブレーキは手動式に限る
・運転操作上有効な義足を使用する
 
というように様々な取得条件が定められています。
 
また個別の障害状況や都道府県の公安委員会の方針により多少異なる場合もありますが
運転シュミレーターにより

・座席への自力での乗降
・ハンドルやペダルの適切な操作

等が検査されます。
 
いわゆる健常者でも 目が悪いと「眼鏡使用」という条件が付く事と同様に
いかなる人もハンドルを握り 公道で車両を安全に走行させるべく
様々な条件があるのです。
 
 
 
北京パラリンピックの閉会式まであと残り2日間
氷上・雪上のパラアスリートたちを応援しましょう。

 

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ロシア・ウクライナ情勢が及ぼす物流への影響


目次


ロシアのウクライナに対する軍事侵攻がはじまって1週間が経過しました。

 

市民生活に直結するインフラ設備への攻撃、住宅街への砲撃など悲惨なニュースが絶えません。主要都市が次々と制圧されウクライナでは日々甚大な被害が出ています。

 

ウクライナの在日大使館は寄付金を受け付けるための専用口座を開設。わずか数日で6万人を超える人から20億円が集まったと言います。

大使館だけでなく様々な団体や企業が、人道支援や食料支援、医療支援などの支援活動を行っています。
寄付をしたくても金銭的な余裕がない人たちや子どもたちでもできるプロジェクトもあります。ウクライナを象徴する花である“ひまわり”の絵を描いてSNSに投稿する「#SunflowerFromJapanプロジェクト」は、日本からウクライナに祈りを届けます。

 

 

このように支援と言っても、本当に様々なカタチがあります。
遠い国の私たちにでもできることはたくさんあります。

 

争いが一日でも早く終わり、ウクライナに平和な日常が戻るのを願うばかりです。

 

今回は、ロシア・ウクライナ情勢が及ぼす物流への影響を説明します。

 


 

<企業活動への影響>

帝国データバンクは2月28日、最近のウクライナ情勢全般による企業活動への影響に関するアンケート調査の結果を公表しました。これによるとウクライナ情勢によって自社の企業活動に「マイナスの影響がある」と考える企業は全体の61.0%。企業別に見ると「運輸・倉庫」が76.9%と最多で、全体平均を15.9ポイント上回りました。

 

具体的なマイナスの影響としては、原油・天然ガスなどエネルギー価格の高騰と、それに伴う物流コストの増大などによる原材料価格や電気代などの高騰による影響が突出して多く挙げられたといいます。

 

<原油・エネルギー価格の高騰>

この問題は原油の更なる高騰を加速させています。

政府はガソリンなどの小売価格の上昇を抑えるため石油元売り会社へ、補助金の上限を1リットルあたり5円から25円に引き上げる追加対策が決定しました。

 

ロシアは原油・ガスともに世界第2位の生産国。ヨーロッパ諸国はパイプラインガスの供給の約4割をロシアに依存しています。日本も割合としては小さいもののロシアから輸入しています。原油が不足すると、価格が高騰します。そうなると物流業界は大打撃を受けます。運送のために使われるトラック、船に飛行機など運送コストが増加。これにより食材や生活用品の多くが値上がります。

 

 

原油以外にも希少資源の調達に影響が。半導体生産工程に必要なネオンやパラジウムの主要産地はウクライナとロシアです。さらなる半導体不足が深刻化する恐れがあります。

 

ロシアへの経済措置が強まる一方で世界的なインフレへの懸念も強まっています。

 

<運航経路の変更>

航空会社でも欠航が相次ぎます。JALは3~4日出発の羽田―パリなどで貨物便を含めて計16便を欠航。羽田―モスクワの路線は2週間連続で欠航。当面予約販売を停止しています。ANAは羽田―ロンドン、羽田―パリなどの路線で4~5日出発の旅客便12便の運航を見合せます。

 

両社とも欧州路線の運航をロシア上空を通過しないルートに変更すると発表しました。
これにより飛行時間が2時間から4時間ほど長くなるといいます。

 

運賃の値上がりはないということですが、運航便が減り飛行時間が長くなるということは物流の滞りも心配されます。

 


 

<まとめ>

コロナ禍により物流の遅れや半導体不足に悩まされた物流業界。ロシア・ウクライナ情勢によって物流コストが増加し、商品流通に影響が出るなど、生産活動に更なる負荷がかかるでしょう。

 

そして今は何よりもウクライナの人々の安全を祈っています。

 

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