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重大事故を防ぐには/危険な漫然運転と居眠り運転の原因と対策
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警察庁が発表した
「令和3年上半期における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」によると
2021年 1~6月期の法令違反別死亡事故件数のデータを見てみると
一番件数が多い法令違反は「安全運転義務違反」の「漫然運転」とされています。
<漫然運転>
☆漫然運転とは
漫然運転とは 注意力散漫な状態、集中力や注意力が低下した状態、
十分な注意を尽くすことができない又は尽くさない状態で運転をすることを言います。
前を見ているようで実は見ていない、ということから公的には「内在的前方不注意」とも言うそうです。
同じ「前方不注意」でも視線を外した脇見運転の 「外在的前方不注意」とは区別されます。
☆漫然運転の症状
漫然運転の症状には下記のようなものがあります。
・ブレーキ操作の遅れ
・速度超過もしくは遅すぎるスピードでの走行
・信号の見落とし
・車線や路肩等を無視するような車のふらつき
・歩行者や自転車の見落とし
・一定の車間距離が保てない
・走り慣れている道を間違える
・ウインカーの出し忘れ
この様な症状は交通事故を起こす原因となってしまいます。
☆漫然運転の原因
注意力が散漫になる原因として以下のようなものが考えられます。
・運転中の考え事
・睡眠不足や疲労
・長時間運転
・運転技術の過信
・同乗者との会話
・スマートフォンの着信音や通知音
☆漫然運転の予防と対策
漫然運転の防止には下記のような対策が有効です。
・休憩や仮眠をとる
・ガムを噛む
・音楽を聴く
・スマートフォンをしまっておく
漫然運転は重大事故に繋がりやすい非常に危険な行為です。
ぼんやりと運転を続けることによって「居眠り運転」へとなる場合も少なくありません。
<居眠り運転>
居眠り運転の原因は、漫然運転の原因の一つと同様の
睡眠不足がベースとなっていると言えます。
☆睡眠不足
ある研究によると
通常8時間寝ている人が6時間睡眠で活動すると、
酒酔い状態と同程度に判断力が低下するというデータがあるそうです。
その他にも睡眠不足によって下記のような症状が引き起こされます。
・集中力の低下
・記憶力の低下
・免疫力の低下
・ストレスが増す
・太りやすくなる
・生活習慣病になりやすくなる
心身ともに健康でいることこそが
安全な運転に繋がります。
睡眠不足の解消のためには
十分な睡眠時間を確保することだけでなく、睡眠の質を高めることも重要です。
☆睡眠不足の解消
必要な睡眠時間は年齢等によっても個人差もあり
明確な時間数で解決できるものではありません。
・規則正しい生活を送る
・適度な運動をする
・就寝前は 飲食や喫煙、ブルーライトを避ける
・入浴
・朝日を浴びる
これらのことで質の高い睡眠が得られるとのことです。
昼間に強い眠気に襲われることが多い、という方は
睡眠時間を増やすことだけでなく これらを試してみてはいかがでしょうか。
☆居眠り運転防止対策
居眠り運転を防止するためには ドライバー自身が
・仮眠をとる
・休憩をする
・体を動かす(ストレッチや散歩)
・洗顔をする
・目薬をさす
・窓を開ける
・カフェインを摂取する
・ガムを噛む
・声を出す(会話や歌う)
といった対策が一般的です。
しかし 無くならない居眠り運転の防止策として
企業もその対策を打ち出しています。
パナソニックでは
「車載向け温冷感センシングシステム」に環境センサーやカメラを組み合わせ
車載用居眠り防止システムとして開発しています。
これは 赤外線センサーによって運転手が感じる暑さや寒さの温冷感を、
身体に触れることなく検知し、
さらに運転手の表情などの情報と合わせて眠気の予兆を検出し
空調を制御して運転手の眠気を制御することができるそうです。
また、トヨタ紡織では
車内カメラやシートに装着したセンサーで運転手の眠気を推定し、
眠気を感じていると判断すると 警告音や警告音声ではなく
年代に応じたヒット曲を流して覚醒を促すというシステムを実証実験していると言います。
この実証実験では
眠気は車内に設置したカメラで運転手の目の開き具合から計測し、
疲労はシート下部に装着したセンサーで心拍間隔から推定します。
これにより運転手の疲労と眠気をデータとして蓄積できるため、
疲れを感じにくいルートや効率的な休憩のタイミングなどを運送会社と模索しているとのことです。
<まとめ>
重大事故や死亡事故に繋がる漫然運転や居眠り運転は未だに多く起きています。
運転中ヒヤリとしたり寝不足の自覚がある場合等は
ためらわず直ぐに対策し、生活習慣から改善しましょう。
近年ドライバーの安全運転のサポートに企業も技術開発により参画しています。
漫然運転や居眠り運転による事故が0になる未来を目指しましょう。
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トレーラー運転のポイントを解説!運転感覚と道路状況ごとの注意事項
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トラックの単車よりも車長が長く、重量が重いトレーラーは積荷の有無や重さによって、実際に運転した際の感覚は思っている以上に異なります。
私たちが街中でよく見るセミトレーラーという車両は、トラクタ部分とトレーラー部分を連結させたもので、その総重量は60トンとも言われています。
重量物の運搬には経験とコツが必要で、それは積荷がないときも同じです。重い積荷を乗せているときと同じ走行をしてしまうと、スピードが出やすく、滑りやすくなるからです。
このためトレーラーの運転は、他の車種よりも高い運転技術を必要とします。
今回はトレーラーの運転技術と交差点やカーブで運転するコツを解説いたします。
<積載時と空車時の運転感覚に注意>
トレーラは、積載時と空車時では重量差が非常に大きく、速度のコントロールやギア・チェンジ等の操作に大きな違いが生じます。
同時に、軸重配分の変化から、車両のバランスが大きく変わるので、空車時にハンドル操作やブレーキ操作の加減を間違えると、滑ったり、横転したりする危険性があります。
トラクタのみで走行する場合は、さらに車両のバランスが異なるため運転操作には注意が必要です。
<内輪差・側方の死角に注意>
普通のトラックと違ってトレーラーは小回りが効きません。
狭めの道路を左折する場合、トレーラは内輪差が大きいため、内輪差を意識して運転する必要があります。一旦右に振ってから曲がることがあります。
また、左側のミラーに映る範囲も狭く、左後方の死角が大きくなり、二輪車などを見落とし、巻き込むことがあるので注意が必要です。
右折時は、右折する側の道路に停止している車にトレーラ部分が接触することがありますから、側方や後方など周囲によく目を配るようにしましょう。
<カーブ運転のポイント>
きついカーブを曲がる時は、対向車線のはみ出しに注意してください。
右カーブでは内輪差により後輪が道路内側に寄ってしまいます。車線側の車を引っかけないよう、必要に応じて大回りします。左カーブではトレーラーの前部がトラクタより外側に張り出した状態になります。ゆっくり内輪差を意識しながら、交差点の奥まで進入し、車輪の通過ラインを確認しながらゆっくり曲がりましょう。
<バック運転のコツ>
トレーラー運転で特に難しいと言われているのが「バック」運転です。大型車両である上に連結部分が屈曲しているからです。普通車とは運転感覚が全然違うので注意が必要です。
まずはトレーラーバックの基本的な操作を解説します。
・ハンドルを切る
トレーラーをけん引するトラクターの操作をすることです。乗用車とは逆方向にハンドルを切ることで、「ステアリングを切る」とも言います。
・折れる
トラクターとトレーラーの連結部分が、バックの途中で「くの字」もしくは「逆くの字」に曲がることを「折れる」と言います。
・伸びる
トレーラーの折れを修正するための操作で、トラクターとトレーラーをまっすぐな状態に戻すことを「伸びる」と言います。
トレーラーをまっすぐバックに駐車させるには、この「折れ」と「伸び」を繰り返します。
向きの調整
普通車では曲がりたい方向にハンドルを切ればいいですが、トレーラーは曲がりたい方向と逆にハンドルを切らなければなりません。この場合のコツは、運転席部分のトラクターを車の前輪と考えることです。前輪をどちらに向けたらいいのかイメージして向きを調節しましょう。うまく修正ができず困ってしまったら、無理せずに一度前進して持ち直しましょう。
またトレーラー後方は死角になりやすいです。バックミラーは意外と狭い範囲しか映し出されませんので、後方は見にくくなっています。そのため運転席の窓は全開にしてバックし、少しでも不安がある場合は一度運転席から降りて直接確認することが大切です。
<踏切の安全な通過方法>
トレーラーの運転時、台車の底部が踏切の盛り上がった部分に接触して動けなくなり、そこに列車が衝突するという事故もよく発生しています。踏切を安全に走行するために以下のことに注意してください。
・『下車してよく確認しましょう』
橋梁の継目や舗装の段差があるとハンドルをとられたり、トレーラーにおされたりして車両が不安定になることがあります。
・『車体の長さを考えて』
道幅の狭い踏切では落輪しないよう十分注意しましょう。対向車があってすれ違うのがギリギリの場合は、対向車を先に通しましょう。
・ 『万が一、踏切で立ち往生してしまったら』
警報器のある踏切では、警報器に取り付けてある、押しボタン式の踏切支障報知装置(非常ボタン)を押します。非常ボタンがない場合は煙の出やすいもので電車に合図をしましょう。
トレーラは一般の人間からしてみれば威圧感がある大きい車です。周囲の状況と合わせて、積荷の影響もきちんと認識しておきましょう。
<ドライバーの目の高さ>
トラクタなど大型車の運転席から見た視界と乗用車の視界には大きな違いがあります。
トラクタは、乗用車の約2倍の地上2.5メートルほどで、下を見下ろすようになり実際の距離より長いと錯覚します。そのため、無意識のうちに視線は下向きになり、足元(直近の路面)を覗き込むように走行します。
前車との距離空間が広く見えて実際よりも余裕があると感じてしまうがために、車間距離を詰めすぎる傾向にあります。
特に夜の運転には注意が必要です。
夜間の運転は明かりが少ないため交通事故を引き起こす危険性があります。
夜間に発生する事故は死亡事故に繋がる深刻な事故が多く、夜間の死亡事故の発生率は日中の約2.8倍にものぼると言われています。
大型車両の夜間走行での事故発生原因には以下のようなことが挙げられます。
・蓄積する疲労により注意力が低下する
トレーラーの運転手は長距離運転や集荷作業の疲れを感じるケースが多く、精神的にも肉体的にも疲労をもたらす。
・車間距離不足になりやすい
車両によってテールランプの大きさが異なることから車間距離を判断し難くなる傾向にあります。
・反射光が少ない
ドライバーの目とライト(前照灯)の位置が離れているため、目に返ってくる反射光が少なく、歩行者などの発見遅れを招きやすい。
・右方からの横断歩行者は特に発見しにくい
・前方が見えにくい
乗用車と比べて、前照灯から照射された光を上から見下ろすため、足元だけが明るく、前方が暗闇になることが多くあります。
疲労防止のために適度な休憩を挟んだ運行計画を立てるなど健康管理もドライバーにとってとても重要なことであります。
<その他の注意点>
トレーラは2つの車両を連結しているため、運転席に荷台の挙動が伝わりにくく、荷台に傾き等の異常が発生してもドライバーの感知が遅れる場合があります。
- 国際海上コンテナでは、内容物の重心位置や移動状況がわからないため、横転事故になるケースが多発しています。とくに慎重な運転を心がけてください。
- タンクトレーラ等、液体や粉末等を輸送するトレーラでは、急なハンドル操作による内容物の揺れ動きにより車両バランスが失われ、横転する危険性があります。
- 山道やカーブでの運転はとくに注意が必要です。
- あおりの無いトレーラで鉄板等の重量物を運ぶ場合、急ブレーキにより積載物が前方に移動し、運転席を直撃するおそれがあります。
参考:トレーラハンドブック
<まとめ>
今回はトレーラー運転のコツと注意点を解説いたしました。大きな車両を運転することはとても大変なことです。トレーラーの特性を理解することで多くの事故を未然に防ぐことができます。車両のコントロールをして、安全な走行を心がけましょう。
53期経営計画発表会
6月より当社は第53期を迎えました。
6月3日に社長より全社員へ向けた53期の経営計画および中期経営計画の発表を行いました。新型コロナの感染予防の観点から、各拠点をオンラインで繋いでの発表となりました。
現在の経営状況、今期だけでなく、5年後10年後のビジョンについても発表しました。
会社の方向性を明らかにしたことで、社員の士気がさらに高まったように感じています。
今後も全社員が一丸となって、より一層会社を発展させるべく尽力してまいります。そしてお客様へのサービス向上を目指し励んでまいります。
梅雨入りと気象病
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先日の6月6日
関東甲信越では 17年ぶりに九州南部よりも早く梅雨入りとなりました。
今年も長雨の季節が始まりましたが
僅かな時間でも梅雨の晴れ間がのぞくと 気分も晴れるもの、
外出して散歩やショッピングを楽しみたいものですよね。
●歩行者天国の日
今から約50年前の1973年(昭和48年)6月10日日曜日のこの日、
東京の銀座から上野まで世界最長5.5kmの「歩行者天国」が実施されました。
現在の銀座の歩行者天国が約1.1Kmの距離なので
その5倍とは かなりの長距離だったことが想像できます。
このことから 本日の6月10日は「歩行者天国の日」と制定されたそうです。
調べてみると1973年の関東甲信越の梅雨入りは6月6日
この日は曇天だったようなので
僅かながら梅雨の晴れ間も見えた休日だったのかもしれませんね。
1960年代からの高度経済成長期の
自動車の急増により、交通事故や渋滞の増加や
排気ガスや騒音といった交通公害が深刻化している時代に
歩行者天国はそれらの減少に一定の効果が実証され
歩行者天国は全国に広まっていきます。
そして 歩行者天国は時代のトレンドも文化も生み出しました。
これまでは はしたないとされた 路上で歩きながら飲食をする「食べ歩き」が
日本の文化に許容されていったと言われています。
また「竹の子族」等のパフォーマンスをする一般の若者 またそれを観る若者で
賑わう時代もありました。
しかし、その後は 騒音やゴミ問題、渋滞の原因になる等、
廃止や規模縮小となった地域もありました。
現在実施されている歩行者天国はある意味生き残った貴重な産物ですので
休日に訪れてみてはいかがでしょうか。
●梅雨時の「気象病」
梅雨時の晴れ間、気分が爽快になるというのは
多くの方が感じていることでしょう。
しかし梅雨入りによって 実際に多くの方が
頭痛、めまいやだるさといった「気象病」(「天気痛」)を抱えているようです。
ロート製薬ウェザーニューズ天気痛調査によると
気象病や天気痛を持っていると感じている人は
男性で約5割、女性だと約8割になるそうで
潜在患者数1000万人にのぼるとさえ言われています。
〈気象病とは〉
気象病の代表的な症状は
・頭痛
・関節痛
・耳鳴り
・喘息
・めまい
・倦怠感
・アレルギー
・吐き気
・鬱症状
これらの症状は 寒暖差や気圧差、湿度などの変化により
自律神経が乱れることで起こると考えられています。
この自律神経の乱れを生じさせるのは
耳の鼓膜の奥にあるカタツムリのような形をした「内耳」という器官になります。
「内耳」は体内で気圧を感じるセンサーとして
脳に信号を送り、自律神経を活性化させます。
敏感な人は、このセンサーが敏感な傾向があり、
少しの気圧の変化でも過剰に自律神経が活性化してい気象病を発症してしまうのです。
また
気圧の変化だけでなく、
湿度や温度の変化が自律神経に影響してしまうこともあるため、
特に安全運転を心掛けなければならないドライバーの方は
十分に注意しなければなりません。
〈気象病の対策〉
気象病のもととなる自律神経の過剰な活性化を防ぐためには
内耳のセンサーを正常運転にしてあげることが気象病対策の一つとして大切です。
*耳たぶの少し上を水平に引っぱり、5~10秒したら離す
*耳たぶの後ろ側の骨のくぼみ(顎関節)を斜め上にぐっと押し、約30秒したら離す
*耳を横に引っ張ったまま、出来るだけ舌を30秒程出し続ける
このような運動で観み周りの血流が良くなり
センサーを正常に動かすことができると言われています。
また、
*充分な睡眠時間を確保する
*規則正しい生活を心がける
*適度な有酸素運動をする
*湯船にゆっくり浸かる等をし、適度に汗をかく
*食生活の改善
このような対処法で防ぐことも推奨されています。
まだまだ続く梅雨の季節
気象病に気を付けながら過ごしましょう。
<まとめ>
本日は「歩行者天国の日」梅雨時の歩行者天国を散策してみては?
また梅雨時に発症しやすい「気象病」の症状と対策を意識して
安全運転を心がけましょう。
岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から
自転車の普及と交通課題
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6月3日は世界自転車デーです。
世界自転車デーとは2018年に国連で採択されたもので、自転車のさらなる普及や活用、人々の健康や運動能力を促進することを目的としています。
自転車は利用するときに二酸化炭素が発生しない「環境負担の少ない交通手段」です。持続性が高く、環境に優しい乗り物として近年注目を集めています。
環境面に良いだけではありません。健康・教育面でもメリットがあります。自転車は取り扱いやすい乗り物なので子供から大人まで幅広い世代が利用できます。
ペダルをこぐ運動は足や腰の筋肉を使うため、下半身を鍛えるのに最適です。こうした有酸素運動を続けると免疫機能の向上や睡眠の質の向上に効果的だと言います。世界自転車デーは、1型糖尿病や2型糖尿病の人々に対する健康的な生活の啓蒙活動にも役立っています。
自転車はコロナ禍で感染リスクの低い移動手段として需要が高まっています。そこで今回は、世界や日本でどれほど自転車が普及しているのかを見ていきたいと思います。
<世界の自転車普及率>
世界の人口当たりの自転車保有台数ランキング、トップはどこの国かご存じでしょうか?
それはオランダです。聞いたことある方も多いと思いますが、オランダは人口100人当たりの普及台数がなんと109台!一人一台は所持していることになります。ちなみに日本は68台で北欧諸国に次ぎ世界第6位です。
自転車大国であるオランダは土地が平坦でサイクリングしやすい環境にあります。またガソリンが日本よりもかなり高価であるといいます。そのため経済的で環境にも優しい自転車が普及しているのだそう。自転車専用道路が国中に整備されているだけでなく、電車・船への持ち込みも可能と自転車中心の街づくりが進められています。
(参考資料:自転車産業振興協会「自転車統計要覧」)
<コロナ禍で人気のレクリエーション>
帝国データバンクの調査によると、通期予想を含めた2020年度の自転車販売市場(事業者売上高ベース)は2100億円を超え、過去最高を更新したと言います。
コロナ禍が拡大・長期化するなかで感染リスクの低いパーソナルな移動手段として自転車が見直されたことが背景にあります。3密を回避できるため通勤や通学で利用する人が増えています。また長期にわたり外出自粛が続いたことが原因で、ストレスが溜まり運動不足になった人は多いと思います。そんな状況での気分転換としてサイクリングが注目を集め、自転車ブームが再来したのです。
<日本における自転車の課題>
自転車の普及が広がる中で課題も多く見られます。配送サービスによる危険な運転の横行が代表的な例です。いまや日常生活に浸透しているフードデリバリーの多くは自転車での宅配です。商品の配達を急ぐため、交通ルールを無視して運転するドライバーは多くいます。交差点で「一時停止せずに走る」自転車をよく見かけますが、これが事故やトラブルを招く原因となっているのです。
こうした自転車利用者のルール違反やマナーを取り締まるために、走行ルールの徹底が求められています。道路交通法で定められている自転車安全利用五則はご存じでしょうか?自転車を利用する際に気をつけたいポイントですので、今一度確認してみてはいかがでしょうか。
1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられています。したがって車道と歩道の区別があるところは車道通行が原則です。
2.車道は左側を通行
自転車は、道路の左側に寄って通行しなければなりません。
3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。
4.安全ルールを守る
〇飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
〇夜間はライトを点灯
〇交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
5.子どもはヘルメットを着用
幼児・児童を保護する責任のある方は、幼児を幼児用座席に乗せるときや、幼児・児童が自転車を運転するときは、幼児・児童に乗車用ヘルメットをかぶらせるようにしましょう。
(参考:警視庁 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/info.html )
<まとめ:東京が自転車天国に?都知事の構想>
東京都の小池都知事は、レインボーブリッジ(高速道路)を封鎖して自転車で走行する11月の「臨海部レガシースポーツイベント」の開催に向けて「東京を自転車天国にしたい」とイベント開催に意欲的です。臨海部レガシースポーツイベントはプロの自転車選手によるレースや、家族連れでも参加可能なイベントが催される予定です。この大規模なイベント開催で、自転車利用者の増加や普及、観光産業の復興が期待できます。