月別アーカイブ: 2023年3月
春の交通安全運動2023
目次
本年度 令和5年の 「 春の全国交通安全運動 2023 」は
5月11日(木)~20日(土)の期間に実施されます。
<交通安全運動の実施>
例年「春の交通安全運動」は 4月初旬に行われますので
「あれ?」と思われた方も少なくないでしょう。
交通安全運動は
1948年11月15日の国家地方警察本部長官通達に基づき実施されたのが始まりとされ、
原則では 春季は4月6日–4月15日、秋季は9月21日–9月30日とされています。
しかし 今年は 4年に一度のサイクルによる「統一地方選挙」が行われる影響により、
5月に期間変更して実施されます。
「全国交通安全運動」は、
交通対策本部の定める要領に基づいて日本全国で実施される交通安全に関する啓発活動期間で
広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、
交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、
国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより、
交通事故防止の徹底を図ることを目的として、
毎年、春と秋の2回実施されています。
その はじまりは 先に記した通り
1948年(昭和23年)11月15日
警察庁の前身である国家地方警察本部長官通達に基づき実施されていましたが、
自動車普及に伴う交通事故の急増を受けて、
1962年(昭和37年)から 政府の重要施策として交通対策本部が中心となって実施しているそうです。
<目的と重点>
毎年 春と秋に行われる交通安全運動ですが
何故 年に2回 春と秋に実施されるかご存知でしょうか
内閣府によると、
春は 幼児や児童の交通事故が増加傾向にあり
秋は 日没時間が急激に早まり、
夕暮れ時や夜間に重大事故につながりかねない交通事故が多発することから
こうした時期の全国的な安全への取り組みが必要ということに起因します。
〈春の交通安全運動の目的〉
本運動は,広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り
交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに
国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより
交通事故防止の徹底を図ることを目的とする。
〈交通安全運動の重点〉
(1) こどもを始めとする歩行者の安全の確保
(2) 横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上
(3) 自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
主催は
内閣府、警察庁、総務省等をはじめ
地方公共団体の都道府県や市区町村、
関係民間団体、独立行政法人自動車技術総合機構といった自動車関連団体等13団体に
公益社団法人全日本トラック協会も含まれます。
<全日本トラック協会の実施計画>
全日本トラック協会では これらの全国重点に留意し、
さらに、 事業用トラック向けの対策を含めた下記事項について積極的に取り組むことになっています。
特に 下記の最重点推進項目として記されている項目について
依然として後を絶たない事業用トラックによる
飲酒運転事案や、
事故の約半数を追突事故が占め、
かつ、死亡・重傷事故の4割が交差点で発生している現状を踏まえ、
徹底して取り組むものとしています。
1.安全運行の確保
<最重点推進項目>
1)飲酒運転の根絶
2)追突事故及び交差点における事故の防止
<重点推進項目>
3)子供を始めとする歩行者の交通事故防止
4)夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
5)携帯・スマートフォンの使用禁止の徹底
6)高速道路における事故の防止
7)トレーラ事故の防止
8)健康起因事故の防止
9)過労運転等の防止
10)「WEB版ヒヤリハット集」を活用した安全意識の高揚
2.車両の安全性の確保
3.事故情報等の収集による安全意識の高揚
4.広報活動の推進
近年 交通事故件数は 減少傾向にあるとされてはいますが、
まだまだ痛ましい交通事故のニュースが後を絶たちません。
この運動により
普通自動車、トラックに関わらず
いかなる車両のドライバーも
さらなる安全運転を心がけるきっかけになればと思います。
<まとめ>
自動車の普及に伴い 交通事故が増加し
1948年からスタートした交通安全運動は
全国的に定着し 交通事故減少に貢献してきたことでしょう。
また訪れる「春の交通安全運動」を通して あらためて
思いやりのある運転や安全確認、事故防止の徹底に努めましょう
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精密機器運搬で気をつけることは?業者選びのポイントも紹介
目次
<精密機器運搬起こりやすいトラブル>
精密機器の搬送には、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。特に多いのは「破損トラブル」です。破損トラブルの原因と対策を紹介します。
1.搬入元の設備を破損
よくある原因は養生箇所の確認不足です。精密機械の搬出や運搬にはプロフェッショナルな経験と知識が求められます。養生や機器の運送に関しての注意が行き届いているかについては、依頼する運搬業者の経験に左右されることも少なくありません。そのためにも、運搬業者の選定も含めて事前の下見や打ち合わせで気になる点はしっかりとヒアリングするようにしましょう。
2.落下や衝撃による精密機器の破損
本来最も発生してはいけないトラブルです。そのようなことを発生させないためにも、当日の現場立会での入念なチェックはもちろん、事前の下見や運搬業者から提出される【工程表】などが重要になります。具体的には以下のようなものです。
【作業計画書】
業者により内容に違いはありますが、作業計画書は「輸送の概要や手順、使用重機」などの記載があるものです。
「何を」「どこに」「いつ」という第一条件をもとに、 輸送する機器の種類・数、搬出入元の位置、工事の日時といった基本情報が記載されています。
【移設工程表】
オフィスや工場などの移転作業は大量の機器類を運ぶ作業となります。それらの工程を計画、管理するものが「移設工程表」です。機器の数や種類はもちろんのこと、機器類の工事に関する区分まで記載があると、荷主としては非常にわかりやすく安心できます。
【車輌配置図】
輸送時の「車両の停車位置、進入経路などの配置を記載」する書類になります。
輸送時に車輌をどこに停めるか、搬入口から設置箇所までのルートが図面にあるか、搬入作業の工程表とともに写真つきの記載があれば、その書類は大変細かいといっていいでしょう。
3.温度・湿度による破損
精密機器には、温度変化に敏感な部品や素材が含まれている場合があります。温度が急激に変化すると、熱膨張や収縮により、部品が破損する可能性があります。また湿度が高いと、結露が生じる恐れがあります。こうした危険性を回避するために、温度管理が必要になります。適切な温度帯を維持することで、機器の品質を維持します。温調車ならば庫内を一定の温度に保つことができるため、デリケートな精密機器を外気から守ります。
4.搬送中の振動や揺れによる破損
搬送中に振動や揺れが発生すると、精密機器内部の部品が緩んでしまい、正常な動作が困難になります。エアサス車なら空気圧を調整して車高を一定に保つことができます。走行中の振動や衝撃を抑えることができ、精密機器の運送に適しています。
<精密機器運搬の業者選びポイント>
精密機器の運搬には非常に高度な技術が必要になります。大切な荷物を無事に届けるために、運搬業者の選択は慎重に進めましょう。
1.全社員が一定以上レベルのスキルを持っているか
会社というのは集団組織である以上、個人によって能力の差は少なからずあるものです。しかし、担当者によって極端にサービスレベルが落ちるような業者は、業務上の品質管理能力を疑わざるを得ません。
2.高い安全管理能力を持っているか
運送に関わる会社で良い企業というものは、常に全社的に安全管理に高い危機意識を持って取り組んでいるものです。それはお客様の大切な荷物をお預かりしているということの現れでもあり、また自社の社員を大切に考えているということでもあります。その姿勢が大切なパートナーシップを育んで行くのです。
3.コストダウン等、常に企業努力がされているか
厳しい市場環境の中でも、優秀な会社は常に前向きに企業を束ねる努力をしています。チャンスを見つけて邁進して行くという意欲のある会社とお付き合いするという事は、長い目で見てもあなたの会社と継続して良質なコミュニケーションを取れるという事です。
4.機器の種類やサイズに対応しているかどうか
業者が扱える機器の種類やサイズによっては、適切な運搬方法を提供できない場合があります。幅広い種類の機器に対応している業者を選ぶのが安心でしょう。
5.保険の可否
万が一のトラブルに備えて、業者が保険に加入しているかについても確認しましょう。
天候・交通事情・災害・破損・盗難などの不測の事態を考慮する必要があります。例えば、「物流業者包括賠償責任保険」などの保険サービスに加入がされているか、そしてその料金は見積りのどの部分に入っているか等を事前にチェックする事が必要です
<岩瀬運輸機工の精密機器運搬>
弊社は精密機器の運搬・輸送に特化したプロ集団です。
一般の物流会社では扱っていない超精密重量機器の輸送・搬入・据付を得意としており、多くの実績を持っております。
安全に大型機械を輸送するために、豊富な経験を活かして綿密なプランニングを行います。長年の経験や実績の中で培ってきた技術やノウハウをもとに、どんなに難しい搬入先であろうと、社員ひとりひとりがプロフェッショナルとしての意識を持って、ご対応いたします。
国内外で教育訓練を受けた資格取得者が高度な技術と豊富な経験を生かし、搬入より設置まで安全で確実なサービスを提供いたします。
総輪エアサス車18台、温度・湿度調節付きコンテナを含む特殊車両80台完備。様々なご要望に対応できるようサイズも多種 (最大内寸幅3,370mm) 取り揃えております。
「精密機器を運びたい」「海外輸送をしたい」「安全で確実な輸送をしたい」お客様、「うちの大型機械も運べるの?」そんな疑問を持たれた方も、まずはご相談ください!
<まとめ>
精密機器は微細な部品で構成されており、外的影響を受けやすい非常にデリケートな機械です。商品自体が高価なものも多く大切に運搬しなければなりません。
運送業者を選ぶ際、つい安さだけで選んでしまいがちですが、後になって後悔するというケースも少なくありません。業者を選ぶ時は価格だけでなく、
・安全管理能力をきちんと持っているか
・全社員が一定以上のレベルを持っているか
・運搬するための専門設備(エアサス車)
などじっくり見極める必要があるでしょう。
取り扱いに注意が必要な精密機器の輸送は、精密機器輸送の専門業者に依頼するのがおすすめです。
岩瀬運輸機工は精密機器に特化した運送会社です。お気軽にお問い合わせください。
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実は身近な「半導体」と電気自動車
目次
「半導体不足」「半導体需要急増」
近年よく目にする、という方も少なくないでしょう。
半導体の製造には数か月という時間がかかり
供給不足が問題となっていますが
私たちの生活に実はとても密接な「半導体」
どのようなものなのでしょうか
<半導体とは>
半導体とは、
電気を良く通す金属などの「導体」と
電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との、
中間の性質を持ち
条件によって電気を通したり通さなかったりできる物質です。
代表的なものとしては下記の元素半導体があります。
ケイ素(Si)
ゲルマニウム(Ge)、
化合物半導体のヒ化ガリウム(GaAs)
リン化ガリウム(GaP)
リン化インジウム(InP)など
とはいえ
理系でない人にとっては 縁遠い物質に聞こえます。
しかし
代表的な半導体のケイ素は
酸素に次いで地球上に多く存在する物質なのです。
酸素とくっついて、二酸化ケイ素として
私たちの身の回りにどこにでもある石ころや砂に岩、
珪石(ケイセキ)に存在しています。
さらに
この半導体で作られたトランジスタや集積回路(IC)といったデバイスは
私たちの身の回りにあるものに
多く使用されていて 非常に不可欠なものなのです。
パソコンやスマートフォン、テレビ、エアコン、
炊飯器や洗濯機といったデジタル家電の生活必需品に使われているだけでなく
運転免許証やパスポートにも使われています。
また
インターネットや鉄道、金融機関のATMといった通信、ネットワークにも
中心的な役割を果たしており
物流、製造、メンテナンス等にいたっても同様で
多くの産業、社会インフラの運営は半導体なしには成り立たちません。
<車載用半導体デバイス>
半導体が 現在の私たちの生活に欠かせないものですが
今後はさらにその需要が高まり、
必要になると言われています。
需要が高まる分野とされているのが
高速データ通信技術における半導体の役割の重要性が
この分野の大黒柱であり、不可欠なニーズとなっています。
また
高精細映像の情報処理を可能とする半導体の必要性も高まっています。
8kなどの高精密化が進む新技術の映像情報を支える要として注目されています。
そして 今後の自動車のEV化にも
非常に重要な役割を担っています。
もともと自動車は走る半導体とも言われる程
半導体部品が使用されています。
パワーウィンドウ、ワイパー制御、
パワーステアリング、オートドアロック、
エアコン、ETC、
等々多くの機器の操作を半導体部品が担っています。
自動車のEV化や自動運転化が進む中
さらなる半導体の必要性が高まっています。
既に記したような周辺機器に加え
安全運転を支援するシステムへの用途へ拡大しています。
・バックアップカメラ
・死角検知
・アダプティブ・クルーズ・コントロール
・レーン・チェンジ・アシスト
・緊急ブレーキシステムなど
このようなインテリジェント機能は、すべて半導体技術の統合によって実現されています。
車載用の半導体は技術的に世界をリードしていると言われています。
より高度な自動運転の実現に向け、強固な安全性のため
あらゆる可能性を予測計算可能な情報処理能力を有するAIの活用等
車載用半導体は
世界中で技術開発が加速しています。
<パワー半導体>
未来の自動車産業を支える電気自動車、
その電気自動車には 「パワー半導体」が欠かせないデバイスとなっています。
パワー半導体は、
小さな電力から高い電圧、大きな電流を扱うことができ
モータや照明などの制御や電力の変換を行う半導体です。
扱う電圧や電流が大きいことが特徴で、高い電圧、
大きな電流に対しても壊れないよう通常の半導体とは違った構造を持っており
電気自動車とともに脱炭素社会における重要な役割を果たす次世代の半導体として期待されています。
通常のガソリン車でも 半導体デバイスは多く使われていますが
電気自動車では さらに
バッテリーやモーターを監視するデバイスや
インバーター回路を制御するデバイスが必要となり
低い電圧で動く部品から高い電圧を必要とするモーターまで、
数多くの部品で作られており、
パワー半導体を要とする部品が、電流を適切に変換して配分します。
これからの電気自動車の普及には このパワー半導体の需要も高まるだけでなく
その技術は今後も飛躍的に向上すると言われています。
富士経済の調査によると
パワー半導体市場は、
2022年見込みの2兆3386億円に対し、2030年は5兆3587億円規模に拡大すると予測されています。
「パワー半導体」の性能アップにより 無駄な電力消費を控えることができれば
電気自動車の性能の向上だけでなく
ひいては世界の省エネ・環境問題に大きく繋がると言えるでしょう。
<まとめ>
近年半導体不足が問題となっていますが
半導体は私たちの生活に非常に身近で欠かせないものです。
今後の電気自動車の普及にも「パワー半導体」の
活躍が注目されています。
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医療機器とは?注意するべき取り扱いポイントと輸送の種類
目次
<医療機器とは>
「医療機器」とは医薬品医療機器法で「人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等」と定義されています。
具体的には、医療目的で使用される機器、器具、装置、材料、薬剤、ソフトウェアなどを指します。これらの機器は、疾患の予防、診断、治療、回復、緩和、または障害の補助などの目的で使用されます。
医療機器は、心臓ペースメーカー、CTやレントゲン装置、手術器具、検査機器、医薬品デリバリー装置、医療用ロボット、医療用画像処理装置など多岐にわたります。医療機器は、高度な技術と品質管理が必要であり、医療従事者や患者の安全性を確保するためにPMD法により厳しく規制されています。
ページ内にPDM 法の記載
2014年11月25日、日本の薬事法(PALとも呼ばれます)が改正され、「医薬品、医療機器、再生および細胞療法製品、遺伝子治療製品、および化粧品の品質、有効性、安全性の確保に関する法律」(PMD法)に改称されました。
<医療機器のクラス分類>
医療機器は人体に与えるリスクの程度に応じてクラス分けされています。レベルが高くなるほど繊細な機器ですので、管理には十分気をつける必要があります。
クラス1 一般医療機器:不具合が生じた場合でも、リスクが極めて低いと考えられている医療機器で、通常の製造管理によって安全性が確保されるものです。例えば、絆創膏、温度計、綿棒などがあります。
クラス2 管理医療機器:不具合が生じた場合でも、比較的リスクが低いと考えられている医療機器です。例えば、心電図装置、血圧計、人工関節、メスなどがあります。
クラス3 高度医療機器:不具合が生じた場合、リスクが高いと考えられている医療機器で、病気の予防、診断、治療などに重要な役割を果たしています。例えば、人工心臓、脳神経外科用インプラント、人工肝臓などがあります。
クラス分類は、医療機器のリスクレベルに基づいて決定され、医療機器の安全性と有効性を確保するために使用されます。医療機器のクラス分類に応じて、製造業者は、異なるレベルの品質管理、規制遵守、審査、認証を行わなければなりません。
<注意するべき取り扱い方法>
医療機器を輸送する際には、慎重な取り扱いが必要です。医療機器の輸送・搬入で気を付けるべきポイントは以下の通りです。
適切な梱包:医療機器は、とてもデリケートなため、衝撃や振動から保護する必要があります。通常のトラックで輸送すると、その振動に耐えられず破損してしまったり不具合が生じてしまいます。輸送中に機器が移動したり、落下したりしないように、梱包材の選択には十分注意する必要があります。
温度管理:医療機器や体外診断用医薬品において温度管理が必要となる製品があります。特に、輸送中の温度が機器の効力や効果に影響を与える医薬品やバイオ医薬品などは、適切な温度帯内での輸送が必要です。冷蔵装置や冷凍装置を備えた車両を選びましょう。
保護:人命を左右する医療機器は、精密かつ繊細なため、輸送時には高度な緩衝・包装が必要とされています。医療機器を構成する部品の形状に合わせ、 保護フィルム、段ボール、クッション材などの保護材料を使用することが推奨されます。
万が一の破損に備える:梱包を厳重に行い、細心の注意を払って輸送に臨んでも、自然災害や事故など予期せぬトラブルが起こることもあります。このような事態に備えて、運送業者の多くは貨物保険(運送業者貨物賠償責任保険)に加入しています。貨物保険には、主に2種類あります。
オール・リスク担保条件
雨濡れ、汚れ、破損、盗難、不着等、偶然な事故によって生じた損害を補償する
特定危険補償条件
火災や爆発、車両の事故により生じた損害を補償する
運送業者を利用する際は、保険に加入しているかどうか、また補償内容について確認しておくと安心です。
<医療機器を輸送するトラックの種類>
医療機器は繊細かつ高額であるため、適切な車両選びが大切です。業者を選ぶ際は、精密機器を運ぶことができるトラックの種類は?その数はどれくらいあるのか?確認しましょう。
・標準温調エアサストレーラー
標準的な温調エアサス車。湿気を嫌う絵画などの輸送にも適切。
・大型温調エアサスパワーゲートウイング車
超精密機器、絵画、電子部品など、多彩な使い方が可能。
・空調付エアサスワイドトレーラー
大型製品を難なく積み込めるコンテナを牽引します。 設定温度から0.3度以内を保持、また湿度は40%以下を保持します。 船内電源が使用可能な空調システム、車両位置を把握できる車両稼動システムを搭載しています。
・大型平ボデーエアサス車
床全体が移動する仕組みになっており、精密機器の木箱に対処が可能です。
岩瀬運輸機工ではこのエアーサスペンションを搭載したトレーラーを全18両保有しております。大小さまざまな精密機器・医療機器の輸送に柔軟に対応できるよう、幅広い車両や設備を取り揃えています。
<精密機器を運ぶのに最適なエアサス車とは>
現在、精密機器輸送では多くのケースで特殊なトラックが使われます。これらの輸送車両を一般的に「エアサス車」と呼びます。エアサスとは、「エアーサスペンション」の略です。空気のバネ(サスペンション)で車体の高低を調整し、走行中の衝撃(道路上の凸凹など)を和らげるクルマ専用の装着部品を指します。
衝撃や振動に弱い精密機械を守りトラックが常に水平に保てるように、荷台の車高を特殊なセンサーが探知してくれたり、突発的に発生する衝撃をおさえたり、荷崩れを軽減する仕組みがなされたサスペンションです。高さを調節できるため、荷物の積み降ろしや、乗車人数の変化に合わせて車高を調整することができます。このため、トラックやバスなどの大型車両に採用されることが多く、長距離運行や乗り心地の重視される用途に適しています。
また内部の温度を管理するのに適しているため、気温の変化を受けやすい精密機器の輸送に適した車体です。
<医療機器輸送は岩瀬運輸機工にお任せください>
弊社は医療機器をはじめとした、精密機器の運搬・輸送に特化したプロ集団です。一般の物流会社では扱っていない超精密重量機器の輸送・搬入・据付を得意としており、多くの実績を持っております。
これまで輸送した装置としては、MRI、CTスキャン、高気圧酸素治療装置、診察台、介護用入浴装置、レントゲン装置などがあります。これらの精密装置を、製造工場から使用する場所に運び設置しています。
設置作業は国内外で教育訓練を受けた資格取得者が高度な技術と豊富な経験を生かし、搬入より設置まで安全で確実なサービスを提供いたします。
こちらのページでは、これまで弊社が手がけてきた医療機器の輸送・搬入・据付事例を紹介しております。機械の特徴、その機械だからこそ発生した課題、解決策およびプランニング内容、当日までの流れ、当日の様子などをお伝えいたします。
「医療機器を運びたい」「海外輸送をしたい」「安全で確実な輸送をしたい」お客様、「うちの大型機械も運べるの?」そんな疑問を持たれた方も、まずはご相談ください!
<まとめ>
医療機器は、振動や衝撃に弱く、不具合を起こすと人体に影響を与える可能性もあります。デリケートで高額な製品が多く、取り扱いには最大限の配慮が必要です。安全な輸送を実現させるためには、エアサスペンションなどの装備をもつ積載車を多数保有していることもポイントとなります。 管理や取り扱いの面でより安全に医療機器を輸送することができます。
岩瀬運輸機工では、重量があり大型の医療機器の輸送も可能です。お気軽にお問い合わせください。
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イメージと違う?観光都市「京都」の精密機械産業
目次
世界的な観光都市として知られる「京都」
日本が誇る歴史的文化的な建造物や遺産の宝庫です。
でもじつは、京都の最大の産業は観光業ではなく製造業なのです。
なかでも精密機器、ハイテク機器は京都の重要な産業です。
今回は京都の意外な製造業の歴史を紐解きますが、
その前にまずは、多くの方が京都に抱くイメージを見てみましょう。
<京都のイメージ>
2022年の全国10代~80代男女902人によるインターネット調査によると
「京都のイメージ」は
1位 神社仏閣
2位 古都
3位 歴史
4位 観光地
5位 舞妓さん
6位 本音と建前の使い分け
7位 上品
8位 抹茶
9位 和
10位 はんなり
歴史的な神社仏閣、史跡といった観光スポットが多いため
外国人の人気観光スポットのみならず
国内旅行でも常に上位にランクインし
またメジャーな修学旅行先であることから
京都のイメージは
日本ならではの文化や歴史を身近に感じる地域の特徴が表れています。
実際のところ
神社・寺院の数ですと 京都は4838寺になり
最多の愛知県8014寺と大きく離れ 全国ではベスト5にも入っていないのです。
政治の中心であった京都では 小さな神社は統合されていったことが要因で
他県では中央権力が及びにくかったことで小さな神社が数多く存続できていると
考えられています。
また 京都のイメージとかけ離れている事例は
京都の最大の産業は 観光ではなく
製造業であるということでしょう。
<京都の伝統産業>
世界的な観光地として知られる京都は
実のところ 日本でも指折りの工業都市なのです。
京都で有名な西陣織、友禅染、京焼といった伝統的な工業は
平安時代にさかのぼり
天皇や貴族の生活で使われる様々な製品が、
宮廷直属の工房において創り出されていました。
鎌倉時代や室町時代では
専門的な職人が京都に集まるようになり、
高水準の製品を生産しました。
明治時代になると 欧米の技術を導入し
原料の開発や改良を進め
京都の産業を発展させました。
例えば
西陣織では
文明開化の波に乗り、京都府は西陣織の職人をフランスに派遣し
ジャガード織物の技術を導入し
その後は 着物や帯といった和装だけでなく
ショールやネクタイといった洋装分野でも取り入れられるようになりました。
時代の移り変わりとともに
京都の伝統文化は柔軟に進化を遂げ
現在でも最高級の品質を届けています。
<ハイテク産業とベンチャー企業>
京都は伝統工芸品産業の側面が 一般的なイメージと沿うのですが
京都のもうひとつの顔は、
意外にもハイテク産業とベンチャー企業の都という側面があります。
京セラ、任天堂、オムロン、ワコール、
村田製作所、島津製作所、日本電産など、
世界でも活躍する名だたる企業が京都にあります。
電気自動車向け部品、スマートフォンや電子機器部品といった
ハイテク部品を担う京都の企業は多く
世界の供給網の中で重要な役割を果たしています。
そんな京都の製造業の発展の礎には
京都独特の文化、歴史的背景が関与していると言います。
島津製作所もその一つで
もともとは鋳物の仏具を製造しており
寺院の内陣に置かれる香炉、花生け、燭台、高坏、仏飯器などを手掛けていました。
後に仏具製造の鋳物技術を理化学機器の開発に転用させ
大きく発展させていきました。
このように仏具など、寺院に納めるものや
宮中に献上するものを作る「ものづくり」が原点になっていた企業が多くあります。
また
京都は地理的に四方を山に囲まれた狭い土地であることから
大量生産型の大型工場は不向きだったため
付加価値の高い独創性や品質を重視する製品を生み出す気風が強いとも言われています。
多くの工程を分業し完成品にする伝統産業が根付いていた点や、
模倣をタブーとする職人文化が
京都の企業の特徴と言えるでしょう。
さらに
もともと京都は、京都大学を始め、
多数の大学が集まっている学術都市でもあります。
多様で優秀な人材が豊富で 様々な分野の研究も盛んであることから
新しい技術を育てるための最適な環境にあるとも考えられています。
そして、このような恵まれた環境下で、
独自の技術を掲げたベンチャー企業が次々と産み出されているのです。
京都発のベンチャー企業では
ローム社は 高収益上位の半導体電子部品メーカーであり、
また堀場製作所は 世界シェア8割の自動車排ガス計測器を生み出しており
このように活躍が目覚ましい注目すべき企業が京都には多々あります。
「京都」は
観光都市としての美しい古都としてのイメージが強いかと思いますが
実のところ
高度な技術力に長けた世界的なビジネス都市でもあり
日本が誇る稀有なエリアだと言えるでしょう。
<まとめ>
歴史的な遺産の宝庫として人気の観光地である京都は
実はハイテク技術やイノベーションで注目される企業が
集まる世界的なビジネス都市でもあります。
そして、精密機械工業製品の輸送には通常の運送とは異なる専門業社が必要となります。
京都・大阪の精密機械輸送・搬入・据付については、こちらも併せてご確認ください。
岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から
shiss
小池メディカル様。お客様の声にご登場いただきました。
東京都江戸川区に本社を構える株式会社小池メディカル様は、医療機関向け、在宅医療向けの真空吸引器、ならびに高圧ガスレギュレーターなどの圧縮酸素治療に関わるバルブ、配管、治療器などを取り扱っています。
岩瀬運輸機工では、高圧酸素治療装置「バラメド」の輸送、搬入、据付を通して、20年以上にわたるお取引をいただいております。
※高圧酸素治療装置「バラメド」については
株式会社小池メディカルWEBサイトをご覧ください。
今回、株式会社小池メディカル様のご厚意により、弊社WEBサイト「お客様の声」にご登場いただきました。
弊社の取り組みに対し過分なお言葉を頂戴し、スタッフ一同さらなる技術向上への思いを新たにしました。
ぜひ、取材記事をご一読ください。