トラックやトレーラドライバーの皆さんは、高速道路などではどのようなことに気を付けているでしょうか?
高速道路ならではの注意が必要ですよね。
事前準備による危険回避
①燃料、冷却水、エンジンオイル、タイヤの空気圧を点検し、停止表示器材の具備を確認しましょう。ラジオなどで最新の道路情報も収集しましょう。
②出発直前には積み荷の転落・飛散防止処置や点検を行うことが大切です。
本線走行時の危険回避
①法定制限速度を守り、十分な車間距離をとりましょう。
基準は速度100km/hで100m、80km/hで80m、雨天・降雪や霧などの悪天候時は基準以上にとるようにしてください。
②急ハンドル・急ブレーキを避け、不必要な車線変更はしないでください。
駐・停車時の危険回避
故障時などに路肩に駐・停車する場合、夜間・昼間を問わず、非常点滅表示灯、駐車灯または尾灯を点灯しましょう。停止表示器材の設置の際は発煙筒を併用してください。
歩行者の行動特性に応じた運転
①歩行者は自動車の速度や距離に関係なく、横断歩道以外のところでも急に飛び出したり、横断しようとします。
②夜間、黒っぽい服装の歩行者の見落としや、雨の日は傘をさした歩行者に注意しましょう。
子供の行動特性に応じた運転
①子供は遊ぶことに夢中で、目前に車が来ても気付かないことがあります。このため急に飛び出したり、道路を横断しようとします。
②前方を注視しながら、子供の動静を確認して運転することが大切です。
高齢者の行動特性に応じた運転
①高齢者は歩く速度が遅く、目や耳の知覚機能が低下していることも多いです。
②高齢者は自動車からの合図に気付かない場合もあり、減速や徐行運転をして安全を確認しましょう。
危険な行動特性に応じた運転
①自転車は狭い路地などの道路から急に飛び出してくることがあります。狭い路地などにさしかかったら、減速し、前方に注意を払って走行しましょう。
②風が強い日や上り坂では、ふらつき走行も多く見受けられます。下り坂では自動車に匹敵するほどのスピードを出して疾走してきます。
③追越す場合などは、自転車の動静をよく見て、自転車との間隔にも注意しましょう。
雨天時・夜間の行動特性に応じた運転
①雨の日、自転車に乗る人はレインコートを着用したり、傘をさして乗ることが多く、前方を見ていない走行が目立ちます。
②夜間、無灯火走行や乗っている人の服装の色が目立たない時には自転車と確認できないことがあり、十分に注意する必要があります。
交差点の危険要因に応じた運転
①交差点を右折する際、対向車線を直進してくる二輪車は、前かがみ姿勢で視線は路面に偏りがちである。右折する自車を見落としていることもあります。
②左折する際には「道路左側を直進する二輪車」を見落とす恐れがあるので後方の安全確認は十分に行いましょう。
カーブでの危険要因に応じた運転
カーブではスピードを出した二輪車が対向車線の中央線をはみ出してくることが多く、カーブ入口付近ではミラーで安全を確認し、減速して進入しましょう。
二輪車を追越す時の運転
二輪車を追越す時は、二輪車がふらついて接近し、接触する恐れがないように二輪車の動静や側方の車間間隔に注意しましょう。二人乗りの二輪車はふらつきやすいのです。
運転前の心得
① 交通事故の悲惨さを再認識すること
② 出発前に気分を切替えておくこと
③ 仕事のパートナーである車両を点検しておくこと
④ 天気予報や道路交通情報を収集しておくこと
運転中の心得
① 安全運転の基本動作を励行すること
② 関連する法令を遵守すること
③「譲り合う」というおおらかな気持を忘れないこと
④ 自分の運転技術・技量を過信しないこと
⑤ 事故防止の決め手は「徐行」と「一時停止」が重要と認識すること
⑥ 運転中はいつも「何か起こるかもしれない運転」を心掛けること。
どんな状況においても、この心得を心に刻んでトラックやトレーラを走行するようにしましょう。
安全運転こそ、忘れてはいけない大切なことです。