トレーラで危険物を輸送することもあります。
ここでいう危険物とは、所謂ガスなどのわたしたちの生活に欠かせないものです。
また、自身がトラックやトレーラにて危険物輸送を行っていなくとも、周囲には輸送を行っているトレーラが走行しているかもしれません。
双方のために、きちんと確認していきましょう。
危険物の法規のうち自分が関係する法規について、不明な点があれば、細かいことでもはっきりさせておきましょう。
資格に誇りを持つ危険物関連免許の携帯はもちろん、一般のドライバーとは違った技術を持っていることの誇りと、それに基づく正しい作業をしましょう。
危険物・高圧ガス等を輸送するときには、出発前に車両の備品や携行物をよく確認する必要があります。
車両備品一覧
高圧ガスの場合には、上記のほかに
も必要です。
免許証および資格証
イエローカード
イエローカードとは、消防法の危険物を輸送する場合や高圧ガスを輸送する場合の品名別の注意事項等を記載した黄色の書面で、発荷主が用意するものです。
輸送中は、このカードを携帯しなければなりません。
石油類および液化石油ガスの積卸場では、特に次の点に注意が必要です。
石油類・液化石油ガス共通の注意点
石油類の注意点
液化石油ガスの注意点
タンクローリーの事故の特徴のひとつに横転があります。
これはタンクローリーの車両特性と大きな関係があります。
積荷が動きやすい液体である
などの特徴があり、横転やジャックナイフ現象などの原因となります。
積荷により重心が高くなること
積荷により重心が高くなり、車体を倒そうとする力が大きくなります。
例えば20kl積みの1軸トレーラの場合、空車時の車両の重心の高さは約1.25mですが、積載時には約1.85mになります。
そのためカーブなどで横転しやすくなります。
こうしたタンクローリーの特性をしっかりと理解して、ハンドルやブレーキ操作に十分に注意し、より慎重に走行する必要があります。
液化石油ガス・タンクローリーを運行する場合には、特に次の点に注意する必要があります。
運行中の注意点
駐車時の注意点
万一、運行中ガス漏れがあった場合
トレーラでの危険物輸送には注意点がたくさんあります。
しかし、それはトラックや危険物輸送ではないトレーラも同じです。
ルールを守って安全に走行しましょう。
引用参考 道路・車種に応じた運転