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タイヤは 安全な走行の為の非常に重要なパーツである、
という事は言うまでもないのですが
大変高価な消耗品でもあります。
安全性能をキープしつつ 経済的にタイヤを長持ちさせるには
まずは日頃から急ブレーキや急ハンドルをしないような
余裕のある安全運転が タイヤの摩耗を軽減します。
そして 日常の点検や整備、日頃の運転前のチェックにより
タイヤの交換時期を延ばすことが可能とされています。
安全性能を保ち、
経済的にもタイヤの寿命を延ばす為のポイントを見ていきましょう
自転車は「空気が抜けている?」と体感しやすい乗り物ですが
自動車のタイヤは
適切な空気圧を保っているかどうかの判断が困難です。
少なくとも月に一度はガソリンスタンド等で測定し
推奨空気圧に充塡しましょう。
空気圧不足は、走行中のタイヤを変形させ、
パンクは免れたとしても地面に押し付けられることで摩耗しやすくなり、
タイヤ寿命を縮めます。
季節毎にタイヤを履き替える場合、タイヤの保管方法にも
寿命を延ばすためのポイントがあります。
劣化や変形の原因ともなる紫外線、直射日光や雨風を防げる場所に保管します。
また変形や発火の恐れもあるので、
暖房やストーブ等の熱源や油類の近くでは保存しないようにします。
涼しく暗い場所で
タイヤ専用カバーを掛け、専用ラックで保管することが推奨されますが
ホイールをセットで保管する場合は、
接地部の変形や劣化を抑える為
タイヤを横にして置くと良いそうです。
最近では 専用の倉庫等で
タイヤ預かりサービスを行う販売店もあります。
適切な保管スペースが確保できない場合
こういったサービスを利用してはいかがでしょうか。
ドライバーがどんなに急ブレーキ急ハンドルを防いだとしても
タイヤは走っているうちに、前輪と後輪の摩耗の進行具合が違ってきたり、
偏摩耗という偏った磨れ方を起こしてしまいます。
放置したまま走行し続けると前輪と後輪の減り方の差異も大きくなってしまうので
4本のタイヤの溝を均等に減らせていけるよう定期的に
タイヤローテーションを行いましょう。
タイヤローテーションの時期の目安は、
おおむね5,000km走行ごとと言われています。
整備工場やタイヤ専門店等で数千円の工賃で依頼できるほか
法定点検時の車を持ち上げての点検・整備を行うタイミングもおすすめです。
どんなに整備を重ね、大切に乗っている車でも
そのタイヤには寿命がきます。
まずはセルフチェックできるタイヤ交換の判断基準を見ていきましょう。
タイヤのゴム素材は たとえ走行距離が短くとも経年劣化します。
車の使用状況や駐車場や保管の状況や環境によっても度合は異なりますが
時間が経つにしたがってタイヤのゴムからは油が揮発し、次第に柔軟性が失われてしまうため
製造から4~5年が交換の目安になります。
いつから使用しているタイヤなのかわからない場合でも
タイヤの側面に表示された製造年週で確認できます。
この製造年週は4桁の数字で刻印されており、
読み方は、下2桁が製造年、上2桁が製造週になります。
例えば「2220」の場合、2020年の22週目(5月下旬頃)に製造されたことを意味します。
他の刻印と異なり、製造年週はゴムの中にへこんだ4桁数字で刻印されています。
安全な走行をするためには タイヤに一定の溝の深さが必要です。
新品のサマータイヤやオールシーズンタイヤの溝は
一般的に7~8mm
スタッドレスタイヤは 10mm程度で販売されています。
そして 利用環境等で差異はありますが
一般的にタイヤは約5000kmの走行で約1mm摩耗するそうです。
タイヤの摩耗によって溝が浅くなり その深さが1.6mmに達すると
三角形▲で表された「スリップサイン」と呼ばれるマークが表示されます。
このサインが出ているタイヤを装着したままでいると
整備不良車両として 交通違反2点と反則金が科せられますが
このマークが出る頃が交換時期としては遅すぎると言われています。
タイヤがグリップ力、摩擦力を維持できるのは
溝の深さが新品から50%程度と言われているので
溝の深さを正確に測り、安全性能が低下していると判断できる浅さであれば
タイヤの交換時期となります。
10円玉を用意して、「10」の文字がタイヤに直角になるように溝に差し込みます。
この時に「10」という数字が全て見えたら残り溝は約4mmですので、
そろそろタイヤ交換の時期と考えてよいでしょう。
車にとって「タイヤ」は大変重要なパーツです。
この高価な消耗品であるタイヤを安全性能を保ちながら
できるだけ長く持たせるポイントが日頃からの点検・整備です。
安全な走行の為に、交換のタイミングは
引き延ばすことなく、適切に慎重に判断し実施しましょう。