新年あけましておめでとうございます。
今年の年末年始は例年に比べ 暖冬とも言われ
比較的着ぶくれせずに外出された方がほとんどかもしれません。
しかしながら 急激な温度変化によって いつも以上に豪雪や暴風の危険性も高まっていますので
これからの季節、より一層の注意が必要です。
昨年末 降積雪期における郵送の安全確保の徹底について
国土交通省から ㈶全日本トラック協会へも通達がありました。
その中で 気象情報(大雪や雪崩、暴風雪等に関する警報・注意報を含む。)や道路における降雪状況等を適時に把握し、以下の対策を講ずることにより、輸送の安全確保に万全を期すこととして、
第一に挙げている具体的な対策を下記の通り記しています。
「積雪・凍結等の気象及び道路状況により、早期にスタッドレスタイヤ及びタイヤチェーンを装着するよう徹底を図ること。」
このように 冬用の足回り対策について言及しています。
積雪や凍結した道路での交通事故は
運転手の安全意識とは別に
その対策を講じているか否かで大きく発生率が変化します。
また、交通事故だけでなく、
車両の立ち往生による深刻な交通渋滞や
通行止めを引き起こす事態にも繋がります。
沖縄県を除いて 都道府県道路交通法施行細則または
道路交通規則には 積雪又は凍結した路面での冬用タイヤの装着等
いわゆる防滑措置の義務が規定されています。
違反行為は反則金の適用となり
大型7000円、普通6000円、自動二輪6000円、原付5000円
となっている程です。
降雪地域以外でも 突然の降雪や凍結による事故が発生しています。
特に例年1月が最も事故発生件数が多く、
また、JAFなどのロードサービスの救護要請も急増しており、
これからの時期はいっそうの注意が必要となります。
少し古いデータとなりますが、
2011年11月~2012年3月の5ヶ月間に
北海道内で起きた全事故件数は7,235件でした。
そのうちの25.4%にあたる1,840件は
路面凍結や積雪、吹雪など冬特有の現象が事故の要因となった
冬季特有の事故が占めています。
その冬季特有の事故の内訳は
スリップによる事故・・・88.4%
視界不良による事故・・・ 9.7%
わだちによる事故・・・・ 1.6%
雪道に慣れている北海道のドライバーですら
積雪や凍結した路面での運転操作は難しく、
スリップ事故が起こりやすいことがうかがえます。
しかし、運転操作の技術のあるなしだけが
スリップ事故の要因となるとは限りません。
全国での2011年中に起きた
「タイヤの整備不良による事故件数」を見てみると
タイヤのパンクやバースト、タイヤの摩耗による事故を大きく引き離し、
雪道での夏タイヤの使用による事故が最も多く、
384件という全体の68.3%を占めていました。
夏用のタイヤは、そもそも気温が低くなるとゴムが硬くなってしまい、
凍結した路面では非常に滑りやすくなります。
雪があまり降らない地域でも 夜間の降雨によっては、霜が降りたと同様に路面が凍結する場合もあります。
冬用のタイヤは 低温でも柔軟性を保つ特殊なゴムで作られており
深い溝もついています。
今年は暖冬と言われてはいますが、
思わぬスリップ事故を招かないよう早めに冬用タイヤの準備をしておきましょう。