2019年もとうとう師走となりました。
そんな先日の12月1日、改正道路交通法が施行されました。
社会問題となっている「ながら運転」に対する罰則がこれにより厳しくなりました。
日本にiPhoneが登場したのは2008年7月でした。
実はまだ10年ほどしか経っていません。
2019年2月でのスマートフォン利用率は全体で85%を超えているそうです。
年代別に見ても30代〜50代もほぼ9割、
60代のシニア層の利用率も68.5%まで増えており
どの世代でもスマートフォンは日常の必需品となってきています。
言わずもがな
スマートフォンは、電話としての通話機能だけでなく、
インターネット、メール、ゲーム等ができ、
ドライバーにとってもナビゲーションの機能を利用するシーンが
多くあるかもしれません。
利用者も増加傾向にある中で
運転中にスマートフォン等の画面を注視していたことに起因する交通事故も
増加傾向にあり、いわゆる運転中の「ながらスマホ」が社会問題となっています。
ご承知の通り
携帯電話で通話しながら
スマートフォンを持ちながら
といった走行中の行為を「ながら運転」と言いますが
平成30年中の携帯電話使用等に係る交通事故件数は、2,790件となり
過去5年間で約1.4倍に増加しています。
また、携帯電話使用等の場合には、
使用なしと比較して死亡事故率が約2.1倍にもなっています。
2016年には、トラックの運転手がスマートフォンでゲームをしながら運転し
男子児童をはね、死亡させてしまうという痛ましい事故もありました。
全国の交通事故の件数が減っているにもかかわらず、
携帯電話等が原因となる事故は増え続けているため
今回の厳罰化で歯止めがかかることを祈るばかりです。
増加傾向にある「ながら運転」による悲惨な交通死亡事故を防止すべく、
携帯電話使用等に関する罰則が強化されるとともに、
同違反に係る基礎点数および反則金の額が12月1日より引き上げられました。
★携帯電話使用等 ⇒ 1年以下の懲役または30万円以下の罰金
(*交通の危険)
⇒ 違反点数6点(免許停止)
交通の危険=通話や画面を注視していたために交通の危険を生じさせる行為
具体的には
運転中にカーナビを注視(2秒以上)見続ける行為も違反の対象になるそうです。
たった2秒でも 時速60kmの車ですと2秒間に約33mもわき見運転のまま
走行してしまうのです。
★携帯電話使用等 ⇒ 6ヵ月以下の懲役 または10万円以下の罰金
(*保持)
⇒ 違反点数3点
反則金
大型 2万5千円
普通 1万8千円
二輪 1万5千円
原付等 1万2千円
保持=携帯電話等を使用し、または手に保持して画像を表示して注視した行為
具体的には
運転中に 携帯電話を耳に当てておらず、スピーカーで通話していたとしても
片手で携帯電話を持ちながらであれば違反となります。
安全運転の基本は 車の周囲の情報を正確に見て安全に判断できるように
ハンドルを握る際は運転に集中することに努めるべきです。
この厳罰化では 「違反」にはならないですが
走行中の飲食や喫煙といった行為も 集中力を低下させる原因でもあることを理解し
スマートフォン、携帯電話、カーナビ等の操作だけにとどまらず
運転意外の行為は安全に車を停止してから行うように心がけましょう。