本日6月18日は「海外移住の日」という日です。
1908(明治41)年、ブラジル第1回移民として
158家族781人が笠戸丸でブラジルのサントス港に到着した日になります。
それを記念として、総理府(内閣府)が1966(昭和41)年に制定しました。
奴隷解放の後 労働力が不足した南米に 就労先を求めた日本人が移住をした当時とは違い
近年 増加傾向にある海外移住の目的は
生活費の安さや住みやすい気候といった日常生活を豊かに送るためのメリットを求めているようです。
移住者の中では インターネットの普及により 居住地に拘らず 仕事も生活も円滑に行える環境が整っているという方も少なくないと考えられます。
移住先で人気な国は 1位がマレーシア、2位がタイ、3位がハワイ、4位がフィリピン、5位がオーストラリアだそうです。
どの国も温暖な気候と安定した経済状況、医療やインフラや治安の良さに加えて
親日国でもありますよね。
平成元年からの外務省の調査データによると
海外長期滞在者と永住者の合計は
平成元年の586,972人から見ると
年々増加し続け、
令和元年には 1,410,356人とピークを迎え
昨年の令和2年には 1,357,724人となっています。
昨年度は新型コロナの影響により 海外で生活する邦人の数も減少したものの
多くの日本人が世界中で活躍されていることを数字からも理解できます。
一方 日本でも多くの外国人が住んでおられますし
今後も各国でますますグローバル化が進んでいくことでしょう。
世界でもっとも古くからあるグローバルな祭典といえばオリンピック。
開催を控え 着々と準備が進められています。
競技会場や選手村等の施設付近ではシティドレッシングも始まっています。
「TOKYO2020」との表示が 近隣の駅のエスカレーターや階段に貼られ
街灯にはフラッグが取り付けられ 大会ムードを盛り上げる装飾が日々増えています。
道路にも ピンク色のラインが引かれ始めました。
ただ これは どうやら シティドレッシングではないようです。
オリンピック、パラリンピック期間中の交通混雑を緩和するための交通対策として
大会関係者の車両が通るための道路に「専用レーン」と「優先レーン」を設けるとのこと。
専用レーン・・・・ピンク色の実線・・・計4.3キロ
優先レーン・・・・ピンク色の破線・・・計19.8キロ
この道路では道路交通法に基づいて規制され、
大会関係以外の車が通ると、交通反則切符(青切符)を交付され行政処分を受けるほか、
刑事罰(5万円以下の罰金)の対象になる可能性があるといいます。
このピンクのレーン以外にも
進入禁止エリア、通行禁止エリア、迂回エリアも各競技場周辺に設置されるそうです。
期間中 選手の移動には首都高速が利用されるそうですが
もともと平日は100万台以上が通行し、
1日当たり合計約70キロもの渋滞が発生する首都高速です。
オリンピック関係車両、なんと6千台という大量の車両がここに流入してくるとなると
容易におびただしい渋滞が予想できます。
平日の交通量を3割削減し休日レベルにするための交通規制による実験も2019年に行われています。
それは 交通規制のテストとしては過去最大級と言われる大がかりなものでした。
新国立競技場や選手村付近の首都高入口を閉鎖し、
加えて 交通量を調べながら他約30か所もの入口をも 閉じたりもしました。
東名高速などから首都高へ入る計11カ所の料金所では
通行できるレーンを減らしたり
一般道では都心を囲むように走る環状7号の交差点120カ所で、
午前5時から正午まで内側に向かう「青信号」の時間を短くし流入を抑えたりとテストを重ねました。
こういった実験により検討されていた「ロードプライシング」の実施に繋がりました。
首都高におけるロードプライシングは 具体的には
0時~4時の夜間帯に首都高速道路を利用する場合は ETC搭載車は料金を5割引し、
6時~22時に首都高速道路の都内区間を利用するマイカー等へ料金1,000円を上乗せするそうです。
なお、障害者手帳の保有者が運転・同乗する車両及び福祉関係車両は、東京都へ事前申請することで大会期間中における首都高の料金上乗せの対象外となり、
現在、「有料道路における障がい車割引制度」の適用を受けている方は、「申請不要」で料金上乗せの対象外となります。
料金上乗せの範囲については ETC搭載の有無により違いが生じますので
期間中に利用される場合は確認が必要かもしれません。