熱戦が繰り広げられた
東京2020オリンピック、パラリンピックが幕を閉じ
数週間が経ちました。
その時活躍したアスリート達も
次の大会に向けてトレーニングをしていたり、
既に 競技に取り組んでいたりと
活躍の場を移しています。
一方で 東京大会で使用された競技場等の関連施設周辺では
粛々と片付けがされています。
選手村に隣接する豊洲大橋も
長らくの一般車両の通行禁止が解け
周辺道路の渋滞も解消できました。
このような ドライバーを制限していた道路規制で
解除されたものは 他にもあります。
罰則規定もあった
「大会関係車両等専用通行帯」
「大会関係車両等優先通行帯」という
関係車両の優先、専用レーンを表すピンク色のラインも
道路上から早々に消され もと通りになっています。
この区画線の消去は
かつては機械切断歯により色面部分を削り出す工法で
舗装にダメージを与え、作業員や走行中の車両や近隣に
粉塵の飛散が問題点だったそうです。
しかし
現在では ウォータージェットによる高度な高圧水噴射の技術で
ダメージを最小限に剥離で 施工後の清掃作業も不要で
しかも少人数での施工が可能となり 作業効率がアップしているとのことです。
このような最新技術により
この東京2020大会では この大会のために新たに建築された競技施設のうち
恒久施設ではない競技会場もいくつかありました。
トライアスロン会場となったお台場海浜公園では
閉会後 元の公園に戻す解体工事が進められていますが、
メダルも獲得したBMX競技会場にもなった
江東区有明エリアの「アーバンスポーツパーク」は
東京都は このエリアを「レガシーゾーン」として
今後スポーツ、文化等による賑わいを創出していくこととし運用を検討していくようです。
一方 恒久施設による今後の運営のみならず
管理費の問題も指摘されています。
赤字を生み続けるとも言われている各施設の後利用について
今後も注目していかなければなりません。
ところで 本日9月24日は「みどりの窓口記念日」という
1965年のこの日に 当時の国鉄に「みどりの窓口」が初めて開設されたのを記念した日になります。
開設される以前は
新幹線や特急列車などの指定券や寝台券の管理が
各列車ごとに管理され 統括するセンターに空席照会や予約には
1,2時間要す電話連絡によるもので
同じ座席を複数に販売してしまう重複販売のミスが少なくなかったそうです。
そこで 全国の主要駅152駅と日本交通公社83か所の営業所で
オンラインによる販売方式を用いた窓口が開設されました。
当時の切符が赤や青だったことに対し
この窓口で販売されたチケットが淡い緑色だったことから
「みどりの窓口」という名前になったそうです。
半世紀以上にわたり 鉄道乗車券の販売のみならず
旅行商品やレンタカーなどの業務も取り扱ってきたこの窓口も
インターネットやスマホアプリの普及により
チケットレス化が進み 利用者が減少していることから
営業時間の短縮や閉鎖もされるようになってきています。
最近では その「みどりの窓口」の跡地の有効活用が注目されています。
約300か所にもなるその跡地をめぐり
様々な店舗が進出して業績を伸ばしていると言います。
「みどりの窓口」が設置されているのは
駅の改札口に近く、多くの人々が行き交う立地です。
しかも 改札口の外側にあるので 電車に乗らない人にも
利用ができるという点で 「駅外(えきそと)」ビジネスが
活発になっており、全国の企業から問合せが多く寄せられているそうです。
例えば スーパーマーケットやコーヒーチェーン店
花屋、ドラッグストア等の他にも
Eスポーツの関連の施設の出店も見られ
今後も様々な店舗が私たちの身近になってくることでしょう。
437か所ある「みどりの窓口」は 2025年までに約140か所に削減されるほか
旅行商品を扱う「びゅうプラザ」も
2022年までに営業を終了するため
「駅外跡地」が 活性化され
鉄道の色が濃かった駅付近に
物流のトラックが より一層活躍するエリアが拡大したとも言えるでしょう。
オリンピック、パラリンピックが閉幕してもなお
一日一日進化し続ける街並み、
そして 私たちのライフスタイルが
「跡地」の活性化によって
より豊かになることを願っています。