関東首都圏にもとうとう雪が降りましたね。
トラックやトレーラの事前の準備は間に合いましたか?
規制や事故などで通行止めが発生すると救助や迂回が困難な箇所も多く、広い地域で交通機能がストップしていまいます。
雪道対策をしなかったために雪道で動けなくなってしまったら、夏場とは比較にならないほど多くの人に迷惑をかけてしまうのです。
雪道の運転の心得をしっかり身につけて、冬の安全運転をめざしましょう。
車から離れないでください。
避難できる場所や救助を求められる人が確実に確認できるとき以外は、不用意に車を離れてはいけません。
不用意に車を離れると吹雪の中で自分の位置を見失い、遭難する恐れがあります。
車道では後続車が走行してくる場合があるので、交通事故には十分注意する必要があります。
救助を求めるときは
ハザードランプを点灯させると同時に停止表示板や旗(明るい色の布)を掲げて停止していることが他車にわかるようにします。
警察・消防やロードサービスに電話で救助を求めるときは、出来るだけ自分の位置を正確に伝えてください。
国道番号と位置は、道路わきに1㎞毎に設置された地点標(キロポスト)に示されています。
救助を待つ間は
服が濡れている場合は着替える、毛布がある場合は羽織る、暖かい飲み物を口にするなど、あらゆる防寒対策をとりましょう。
車内の暖房は、燃料切れやバッテリーが上がらないように注意しながらつけましょう。
排気口が雪に埋まると、車内に排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒になります。
マフラー付近が埋まらないよう除雪を行い、風下側の窓を少しだけ開けて換気しましょう。
特に夜間で同乗者がいる場合は、交代で睡眠をとり、一人は必ず起きていて救助が来ていないか確認しましょう。
お出かけ直前の気象・路面情報の確認は安全のためもちろん大事なことですよね。
さらに、例年の初雪時期を確認しておくことで、余裕をもってタイヤ交換やチェーンなど冬装備の準備ができます。
道路交通法等により、積雪又は凍結のため滑るおそれのある道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、タイヤチェーンを取り付け、又は全車輪にスノータイヤやスタッドレスタイヤ等を取り付けることが義務付けされており、違反すると罰則の対象となります。
スタッドレスタイヤなど冬用タイヤは年々高性能になっています。
しかし、これらを装着したからといって、夏の道路と同じような走行ができるわけではなく、絶対スリップしない完全なタイヤはありません。
車間距離を十分にとって、無理をせずゆとりをもったドライブを心がけましょう。
地吹雪時には、ホワイトアウト現象が起こりやすくなります。
あわてずあせらずハザードランプをつけ、スピードを落しましょう。
急ブレーキをかけるとスリップする可能性があるのでやめましょう。
防雪柵設置箇所は地吹雪地帯です。前後の追突に気を付け、車間距離を十分にとってください。
「急」のつく運転は事故のもと
雪道を走行するときは、急発進、急ハンドル、急ブレーキは厳禁!路面凍結時にはコントロールを失ってしまうこともあります。
また、急いでスピードを出し過ぎすぎるのもとても危険です。
冬は、時間にも余裕をもって出かけましょう。
「車の性能」=「安全」ではない
「車の性能」=「安全」ではありません。
4WD(4輪駆動)、4WS(4輪操舵)、TCS(トラクション・コントロール・システム)、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、など最近の車は安全性を高める機能が搭載されるようになりました。
しかし、これらは「走る、曲がる、止まる」といった車の基本的な働きを補助するシステムに過ぎません。
車の性能を過信せず、無理な運転をしないことを心がけましょう。
チェーン装着時の注意
事前に確認しましょう。
必ずタイヤのサイズにあったものを選び、説明書に従い事前に装着の練習をしておくと、実際の冬道での装着時にスムーズに作業ができます。
速度を抑えて走行しましょう。
スピードの出し過ぎは、チェーンの膨れ上がりによる車体への接触でチェーン切れの原因となります。
また、走行中、異常音がしたら要注意です。
確実な装着と十分な点検を実施しましょう。
チェーンの緩み、ゴムバンド等のフックへの掛け忘れはチェーン脱落の原因となります。
また、チェーンの磨耗・損傷はチェーン切れの原因となります。
雪道でのトラックやトレーラでの準備は非常に大切です。
安全運転できるよう、慎重に運転しましょう。
引用参考 雪道の心得