台風が続いています。
皆さま安全な行動を心がけてくださいね。
台風は季節柄とはいえ、トラックやトレーラドライバーの皆さんは、交通情報が気になるところでしょうか。
ドライバーの皆さんも、より安全な運転をお願いいたします。
狭い道路での対向車とのすれ違い
①トラックの車幅は2.2~2.5mで、乗用車の約1.3倍程度あります。
②狭い道路では対向車とのすれ違い時に接触事故を起こす恐れがあります。
③自分の運転技量を過信せず、徐行や一時停止を行い十分に安全を確認し通過しましょう。
カーブ等での車体一部の対向車線へのはみ出し
①狭い道幅のカーブ走行時には、速度を減速することばかりではなく、センターラインをはみ出さないように車幅にも注意を払った運転が必要とされます。
②特に右カーブでは、視線が右に向きやすく、右側ミラーできちんとセンターラインをとらえて、はみ出さないような運転を心掛けましょう。
左側後方の死角は大きい
①右側に運転席のあるトラックでは、左側の死角が大きいことを自覚しましょう。
②左側は確認できる部分が少なく、左側方から左後方にかけてはバックミラー、アンダーミラーに映る範囲以外はほとんど死角となります。
後方の死角
①バン型トラックは後方のほとんどが死角です。
②後方が見えない状況で安全に後退するためには、いったん下車して後方の安全を確認するか、誘導員に誘導してもらう必要があります。
③誘導してもらう時やバックアイカメラを使用する場合でも過信は禁物です。
スピードを出すと衝撃力が増す
①衝突時などの衝撃力は、スピードの2乗に比例して大きくなります。
②貨物を積載しているトラックは車両総重量が重いため衝撃力は一層大きくなり、死亡事故の主要因となります。
スピードを出すと遠心力が増す
①カーブで急ハンドルを切った時に生じる外側に向かう力が遠心力です。
②この力はスピードの2乗に比例し、カーブがきついほど、車が重いほど大きくなります。
スピードを出すと停止距離が長くなる
①「停止距離」とは危険を感じてブレーキを踏み、効き始める迄に進む距離「空走距離」とブレーキで車を停止させる距離「制動距離」との合計距離です。
②スピードを出せば出すほど「停止距離」は長くなります。
スピードを出すと視力が低下する
①車を運転中の視力は静止している物を見る時の「静止視力」とは異なり、常に動いている物を見る「動体視力」と呼ばれています。
②「動体視力」は昼間よりも夜間に、スピードを出せば出すほどに低下する傾向があります。
③静止視力がよい人でもスピードの出し過ぎには十分注意しましょう。
スピードを出すと視野が狭くなる
①人が視線を動かさずにいる状態で見える範囲が視野です。
②通常、静止してまっすぐ前方を見た場合、視野は両眼で約200度程度見えますが、スピードを出せば出すほど見える範囲は狭まります。
下り坂の走行
①下り坂ではスピードが出やすく、前車との車間距離をとるためのスピードコントロールが重要となります。特に前車が排気ブレーキ使用の場合は注意しましょう。
②長い下り坂でフットブレーキを多用すると、フェード現象やベーパ・ロック現象が生じ、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。
③できるだけエンジンブレーキや排気ブレーキを活用し、道路の勾配や周囲の状況に応じた走行を心掛けるようにしましょう。
上り坂の走行
①積載量が大きい大型トラックは、上り坂ではスピードが低下しがちです。
②このため後続車に追突される恐れもあるので、上り坂ではスピードメーターのチェックを確実に行いましょう。登坂車線のある道路では登坂車線を利用します。
1秒間に車が走行する距離
①スピードを出せば出すほど1秒間に車が進行する距離は長くなります。これは危険を感じてブレーキを踏み、効き始めるまでの「空走距離」が長くなることを意味します。
②スピードの出し過ぎや走行中に不用意なわき見をしてはいけません。
安全な速度と車間距離
スピードに応じた安全な車間距離の取り方の目安は次のとおりです。
①速度60km/h以下の場合は、走行速度の数字から15を引いた車間距離をとりましょう。
②速度60km/hを超える場合は、走行速度の数字と同じ車間距離をとりましょう。
車間距離を取ることは、自分や相手、そして周囲を、安全に守るための行為です。
きちんと車間距離を保ち、焦らず適切に運転しましょう。