大雪の対策は各地で実践されているかとおもいます。
大雪も災害のひとつです。
「すこしの雪だし、大丈夫」「大雪だけどなんとか歩ける、動ける」という気持ちはいったんストップし、しっかりと安全を優先しましょう。
災害発生時に、業務に支障を生じないよう、常日頃から荷主や取り引き先と、事前の取り決めをしておきましょう。
1、帳票類や貴重品類の整理
災害発生時に、送り状などの帳票類が散乱しないよう防止対策を講じておきましょう。
また、万一に備えて、最低必要限の貴重品類はまとめて取り出せるように整理しておきましょう。
2、荷主との事前の取り決め
災害発生を想定して、荷主との間で事前に「災害が発生した場合の輸送処理と連絡方法など」について、取り決めを行っておきましょう。
3、パソコン管理とデータのバックアップ体制を
日常業務にパソコンは欠かせません。
地震からパソコンを保守する管理体制を整備するとともに、重要な管理データが破壊され、データの復旧ができず、荷主や取り引き先に迷惑がかからぬよう、重要データは必ずCD-Rなどにバックアップしておきましょう。
できれば管理データのバックアップは、安全面を考え2箇所以上の場所で保管しましょう。
防災についての相談や、地域で防災訓練をしたいときは、東京23区の場合は防災課・各総合支所や各消防署警防課、各警察署警備課に問い合わせください(市町村の場合は、最寄りの役所に問い合わせください)。
東京23区では、防災に関するビデオの貸出しや、震度7の地震を体験できる「起震車」もあります。「見て」「聞いて」「体験して」災害に備えましょう。
起震車で体験すると
震度5…火を消そうと、ガス台に手を伸ばしても消しにくい。
震度6…テーブルの下にもぐり込むのも大変。
震度7…棚のものが全部落ち、テーブルの下で脚にしがみついているのがやっと。
地震が発生した直後の行動と、被害発生後の行動について、日頃から徹底しておきましょう。
1、グラッときたら火の始末
地震で怖いのは、振動の被害よりも二次的に起こる火災による被害です。
火災予防のため、すぐに使用中の火の始末をしましょう。
2、慌てて外に飛び出さない
慌てて外に飛び出さず、テーブルや机の下に身を隠すなど、身の安全をはかりましょう。
照明器具やロッカー、棚の上の書類などの落下物も危険です。
鞄や椅子用の座布団などで頭部を保護しましょう。
3、戸を開けて出口の確保を
揺れがおさまったら、ドアを開けて出口を確保しましょう(ドアが再び閉まらない
ように、手近なものをはさみ込んでおきましょう)。
4、エレベーターは絶対に使用しない
大地震ならエレベーターは停止しますが、動いていても避難用に使用しないでください。
途中で止まって閉じ込められてしまう恐れがあります。
5、1分過ぎたらまず安心
地震計の記録を見ると、強い振動は20〜30秒で終わることが多く、1分以上続くことは滅多にありません。
本震は、1993年の釧路沖地震で30〜40秒程度、1995年の阪神・淡路大震災で10数秒となっています。
だから、慌てずにしばらく様子をみましょう。1分過ぎたら、まず安心です。
6、職場内で役割分担どおりに動く
職場内で「防災担当班」を編成し任務を分担して、組織的に防災にあたりましょう。
災害時は、互いに声を掛け合うことで「行動意識」を呼び起こします。
役割分担後、それぞれの担当班は「いつでも行動がとれるよう」習慣づけておきましょう。
できれば、職場内のマニュアル(行動指針)を事業所ごとにまとめておきましょう。
1、皆で安全確認を
万一、火災が発生した場合は、全力で初期消火を行います(火災発生後1〜2分なら誰でも消火器
や三角バケツで消火できます)。
「グラッときたら火の始末」が徹底すれば、出火は最小限におさえられます。
負傷者が出た場合は、応急手当て(建物や什器・備品などの下敷きになった人がいれば救出)を行います。
職場内や周辺地域の災害状況の把握と、従業員への伝達、確認をします。
被害状況に応じて、危険物などの流出・漏ろうえい洩の防止策を講じます。
避難が必要な場合は、避難場所への誘導準備をします(特に海岸近くの事業所では津波に注意が必要です)。
2、確実な情報に従って行動する
ラジオやテレビなどで正確な情報を入手し、組織的にきちんと行動を起こしましょう。
トラックやトレーラドライバーの皆さんは物流の中心です。
だからこそ、怪我の無いように努めていきましょう。
引用参考:改訂版 防災手帳~災害に備えて~