トラックやトレーラで走行中、交差点をすべて避けることは出来ません。
交差点は、車両と歩行者両方の安全のためにあります。
だからこそトラックやトレーラは車両が非常に大きいこともあり、交差点で気を配らなければならない点がいくつかあります。
右折時の危険要因と回避する運転
とくに直進してくる対向車の後方、右折する対向車の側方を直進する二輪車はスピードを出していて、安全確認は遅れがちになります。
右折時には直進する対向車に注意をとられ、横断する歩行者や自転車に対して注意が不足気味になる。安全確認を十分するようにしましょう。
左折時の危険要因と回避する運転
左折時、左側後方を直進してくる二輪車に対して十分な安全確認が必要です。
バックミラーの死角に入っている二輪車がいないことを確認しましょう。
運転者はトラックが内輪差が大きいことを認識して運転し、左折時の歩行者・自転車の「巻き込み事故」を防止することに努めましょう。
トンネルでの危険要因と回避する運転
暗いトンネルに入ると運転者は極端に視力が低下し、減速しがちです。
入口付近では減速している前車との車間距離に注意しましょう。
トンネル内では速度感や坂路勾配への感覚も異なるので注意しましょう。
橋通過時の危険要因と回避する運転
橋上では道路幅が狭いこと、横風を受けがちであること、夜間は照明が不足して暗いことなどを予知して運転しましょう。
特に冬期の凍結には注意しましょう。
踏切通過時の危険要因と回避する運転
踏切手前で一時停車し、窓を開けて必ず安全確認を行いましょう。
・立往生の恐れは?
・対向車とすれ違えるか?
・脱輪の恐れは?
などを確認しましょう。
踏切内ではギアチェンジはせず、歩行者、自転車に注意をして通行しましょう。
事前準備による危険回避
燃料、冷却水、エンジンオイル、タイヤの空気圧を点検し、停止表示器材の具備を確認すしましょう。
ラジオなどで最新の道路情報も収集すると良いです。
出発直前には積み荷の転落・飛散防止処置や点検を行うことが大切です。
本線走行時の危険回避
法定制限速度を守り、十分な車間距離をとるようにしましょう。
基準は速度100km/hで100m、80km/hで80m、雨天・降雪や霧などの悪天候時は基準以上にとるようにしてください。
急ハンドル・急ブレーキを避け、不必要な車線変更はしないようにしましょう。
駐・停車時の危険回避
故障時などに路肩に駐・停車する場合、夜間・昼間を問わず、非常点滅表示灯、駐車灯または尾灯を点灯します。
停止表示器材の設置の際は発煙筒を併用しましょう。
歩行者は自動車の速度や距離に関係なく、横断歩道以外のところでも急に飛び出したり、横断しようとします。
夜間、黒っぽい服装の歩行者の見落としや、雨の日は傘をさした歩行者に注意してください。
子供の行動特性に応じた運転
子供は遊ぶことに夢中で、目前に車が来ても気付かないことがあります。
このため急に飛び出したり、道路を横断しようとすることが多いです。
前方を注視しながら、子供の動静を確認して運転しましょう。
高齢者の行動特性に応じた運転
高齢者は歩く速度が遅く、目や耳の知覚機能が低下していることも多いです。
高齢者は自動車からの合図に気付かない場合もあり、減速や徐行運転をして安全を確認しましょう。
自転車は狭い路地などの道路から急に飛び出してくることがあります。
狭い路地などにさしかかったら、減速し、前方に注意を払って走行しましょう。
風が強い日や上り坂では、ふらつき走行も多く見受けられます。
下り坂では自動車に匹敵するほどのスピードを出して疾走してきます。
追越す場合などは、自転車の動静をよく見て、自転車との間隔にも注意しましょう。
雨天時・夜間の行動特性に応じた運転
雨の日、自転車に乗る人はレインコートを着用したり、傘をさして乗ることが多く、前方を見ていない走行が目立ちます。
夜間、無灯火走行や乗っている人の服装の色が目立たない時には自転車と確認できないことがあり、十分に注意する必要があります。
二輪車の行動特性
交差点の危険要因に応じた運転を行いましょう。
交差点を右折する際、対向車線を直進してくる二輪車は、前かがみ姿勢で視線は路面に偏りがちです。
右折する自車を見落としていることもあります。
左折する際には「道路左側を直進する二輪車」を見落とす恐れがあるので後方の安全確認は十分に行いましょう。
カーブでの危険要因に応じた運転
カーブではスピードを出した二輪車が対向車線の中央線をはみ出してくることが多く、カーブ入口付近ではミラーで安全を確認し、減速して進入します。
二輪車を追越す時の運転
二輪車を追越す時は、二輪車がふらついて接近し、接触する恐れがないように二輪車の動静や側方の車間間隔に注意しましょう。
二人乗りの二輪車はふらつきやすいため注意が必要です。
[運転前の心得]
[運転中の心得]
こうした心得を踏まえ、安全運転を行いましょう。