いよいよ今夜、日本時間の21時
北京オリンピックの開会式が開催されます。
2008年の夏季オリンピックの開催地であった北京ですが
冬季と夏季の両季節のホストシティは
長きにわたってきたオリンピックの歴史の中でも初めてのことだそうです。
そんな史上初の冬季オリンピックでは下記の7競技が開催されます。
※()内は種目数。
☆アイスホッケー(2) ☆カーリング(3)
☆バイアスロン(11) ☆リュージュ(4)
☆ボブスレー
・ボブスレー(4)
・スケルトン(2)
☆スケート
・フィギュアスケート(5)
・スピードスケート(14)
・ショートトラックスピードスケート(9)
☆スキー
・アルペンスキー(11)
・クロスカントリースキー(12)
・フリースタイルスキー(13)
・ノルディック混合(3)
・スキージャンプ(5)
・スノーボード(11)
このうち ジャンプ混合団体、
フリースタイルのビッグエア男女とエアリアル混合団体、
スノーボードクロス混合団体、ショートトラック混合リレー、
ボブスレー女子1人乗りの計7種目が新種目として追加され、
冬季大会史上最多の109種目が競われることとなっており
種目数においても 歴史的に注目すべきところになっています。
東京オリンピックの夏季大会では33競技が実施されたことを考えると
冬季オリンピックの競技数は少ないとはいえ
91の地域、参加国から2871人の選手が集い、17日間の熱戦を繰り広げます。
1時間差という短い時差のおかげで
テレビ観戦もしやすくなっていますので
日本選手124名の活躍を見守っていきましょう。
オリンピックは近年
史上初、新種目のみならず、インフラの新規導入を含め
「新しい」事やモノのお披露目の絶好の機会とされていますよね。
東京大会でも様々な会場やシーンで
最新の自動運転技術が導入されたロボットや車両等も見受けられました。
北京オリンピックでは
スケート等屋内競技の中心は北京市の会場ですが、
ボブスレー等を行う延慶ゾーン(北京の中心から約75km)、
ジャンプ等が実施される張家口ゾーン(同約180km)
の3つのエリアで行われます。
北京での冬季開催が決定した翌年の2016年に着工し
わずか4年半で完成した自動運転の高速鉄道の「京張都市間鉄道」が
この3つのエリアの移動手段として利用されます。
北京(清河駅)⇔ 張家口(太子城駅)の約180kmの距離を
東海道新幹線の時速285キロを上回る最高時速350キロで走り抜け
約50分で結びます。
北京冬季五輪用仕様として作られたこの最新の自動運転装置を搭載した列車は
選手やスタッフ、メディア関係者が利用し、
人流管理の観点から1日3往復に限られた走行になっているそうです。
2008年の北京夏季オリンピックでは
北京の地下鉄は7路線に増えましたが
現在では24路線にまでになっています。
総延長は約800km、総駅数も約450駅と北京近郊の路線は世界最大級になりました。
今回のオリンピックの観戦客需要を見越して2019年に開港した北京大興国際空港へも
自動運転の鉄道が準備されていきました。ところが こちらの空港はオリンピック関係者の出入りに使用されることがなくなってしまい北京首都国際空港のみに限定されました。
このように東京大会と同様、新型コロナの影響を受け
一般の観客を観戦させない方針であることから
これらの交通網が最大限に力を発揮する機会を奪われてしまい
とても残念ですね。
再び新型コロナの感染が拡大しており 最大限に注意しなければならない中
ご自宅で過ごす時間が増えるという方も少なくないでしょう。
新しい交通網の北京で
新しい種目も加わった冬のスポーツの祭典を観戦してみてはいかがでしょうか。