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16日午後11時36分頃、福島県沖を震源する最大震度6強の地震を観測しました。地震の規模を示すマグニチュードは7.3。
多くの人が寝ていたあるいは睡眠準備をしていたであろう時間の発生でした。
震度6強を観測したのは宮城県北部・南部、福島県中通り、福島県浜通りでした。東北地方だけでなく、関東甲信地方や上越地方、静岡県にまで揺れが広がりました。
福島県、宮城県と東日本各地でさまざまな被害が出ました。
警視庁によるとこの地震の関連被害で3人の方が亡くなり、けが人は194人いるとのことです。(3月17日正午時点)
この他に、家屋の崩壊、仙台城跡の石垣が崩落、電車の運転見合わせ、コンビニの営業停止など私たちの生活に影響が出ています。
11年が経過した東日本大震災を思い起こす大きな地震であったことがわかります。
また宮城県仙台市では、仙台市民のシンボルとして有名な伊達政宗の騎馬像にひびが入り右に傾いてしまったといいます。3.11当時も無事だった騎馬像、いち早い修復を願います。
今後数日間は強い余震が来る可能性があります。防災グッズを再度点検、避難経路の確認をして、災害に備えましょう。
今回の地震によりライフラインでも大きな被害が出ています。
東北新幹線は下り列車の「やまびこ223号」が福島駅と宮城県の白石蔵王駅の間で車両が脱線しました。新幹線の乗客・乗員は78人で、車内に4時間半閉じ込められましたがけが人はいないとのことです。沿線では架線を支える柱が折れたり、高架の下にある橋脚が一部崩れたりするなど、広い範囲で被害が確認されました。
復旧作業に時間がかかるため運行再開は少なくとも23日以降になりそうです。
今回の地震で東北地方だけでなく、関東地方でも停電しました。東京電力によりますと東京都で約70万世帯、神奈川で約30万世帯、千葉県で約20万世帯が停電。地震発生からおよそ3時間半で全面復旧したといいます。宮城・福島・岩手での一部地域ではさらに一部地域で断水の被害が出ています。
東北地方に工場を持つ国内の主要メーカーは稼働を停止しました。電子部品大手の村田製作所では宮城県と福島県に4工場ありますが、そのうちの宮城県登米市の工場では地震発生直後に建屋内で火災が起きたといいます。火災以外に各地で停電や水道管破裂などの被害が出ています。現在は多くの工場で稼働再開していますが、生産の遅れや荷物の集配に遅れが生じる可能性があるでしょう。
警視庁では車を運転中に大地震が発生したとき、以下のようなとるべき措置を紹介しています。
○急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること。
○停止後は、カーラジオ等により地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動すること。
○引き続き車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意すること。
○車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておくこととし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。駐車するときは、避難する人の通行や災害応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。
今回は夜遅くの地震発生だったため日中に比べて被害は少なかったと思います。しかし昼間に起きたらどうでしょうか?建物が崩落しコンクリートやガラスが道路や車に直撃したら大変です。もしもの時に備えて、緊急時の走行ルートの確認、気が動転しないように予行演習や準備をしときましょう。
また緊急時、ラジオは非常に役に立ちます。インターネットが使えずスマホで情報が得られない時でもラジオがあれば安心です。
コンパクトタイプのラジオを家や車、バッグなどに常備しておくと良いでしょう。