3月14日、東京でも桜が開花しました。
例年より早いものの、昨年に並んで観測史上最も早い開花となりました。桜は開花から1週間から10日ほどで満開を迎えるといいます。東京は来週23日に満開を迎える予想です。
今年はお花見は自粛傾向にありますが、ドライブや密を避けての移動のなかで春を楽しみたいものです。
コロナ禍によって生活様式は一変しました。変わったことのひとつに、交通機関の利用が激減したことがあります。
外出自粛や密を避けて行動するようになったため、オリンピック特需を期待していた観光業界や飛行機や新幹線、タクシーには強い逆風となりました。社会情勢に伴って、客を載せることに留まらない乗り物への新たな可能性や需要が拡大しています。
今回は宅配便の輸送方法の変化について紹介いたします。
以前、「コロナ禍で注目、宅配サービス」のコラムで紹介しましたが、宅配便の利用者数は2020年大幅に急増しました。国土交通省の調査によると、2020年4月の配達総数は2019年の同時期と比較して約2倍の数でした。
宅配便が急増するなか、運送業界の人手不足は深刻化しています。業界全体の労働環境は年々改善されていますが、長時間労働や体力的負担が大きいイメージが強く、若手人材が不足しています。宅配便数が多くとも人手が不足していたら運送会社はパンクしてしまいます。地方への配送も時間がかかります。
そこで宅配業者と鉄道、タクシー会社などが協力し、地方の過疎地を中心に荷物の配送、集荷を実施しています。公共交通機関の本来持つ役割だけでなく、運送としての活躍が期待されています。
・飛行機
ヤマト運輸は宅配便のネットワークを維持するために日本航空とタッグし、旅客機を使い生鮮食品をはじめ、生活必需品を積み輸送しています。日本航空も、乗客を乗せて旅客便を飛ばせない中、旅客便を貨物専用として飛ばせば物流を維持できるとして臨時貨物便が実現しました。
・新幹線
JR九州と佐川急便は、九州新幹線を利用した宅配便の輸送について基本合意しました。九州新幹線では緊急事態宣言による影響で、4~12月は前年同期の5割減に落ち込みました。そこで九州地域内の集配効率を高めるため、九州新幹線車内の業務用室など余剰スペースを有効活用し、収入につなげることができると判断しました。
・タクシー
タクシーの貨客混載や運搬はNGでしたが2017年に改訂され、タクシーは貨物自動車運送事業の許可を取得すれば荷物を運ぶことを可能になりました。これにより、高齢者や外出が難しい人向けの買い物代行サービスが登場。株式会社さわやか交通では、買い物代行サービスに加え、食事のデリバリーサービスも実施しています。
“人を乗せる“だけでない新たな輸送スタイル、今後もあたりまえになっていくでしょう。物流の可能性に期待です。
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