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近年 10代~20代では 約3割が公衆電話を使った経験がないと言われ
携帯電話の所有率が高くなり
幅広い年齢層でも日常生活に欠かせないものとなっています。
2022年3月末時点、つまり2021年度末の携帯電話契約数は
2億292万件と発表されています。
若年層から高齢者まで普及するだけでなく
複数の携帯電話の契約者も増加しているとのことです。
このように国民のほとんどが所有するようになった携帯電話ですが
その登場から どのような足跡を歩んできたのか
振り返ってみます。
自動車に搭載する自動車携帯電話がサービスを開始しました。
自動車のバッテリーを電源とし、アンテナを車外に設置して使用するものでした。
1985年、初の携帯できる電話「ショルダーフォン」が登場しました。
もともと自動車搭載用の電話を持ち歩けるようにしたもので
電池等の小型化がされておらず、重量は約3㎏もありました。
そのため肩にかけるショルダーバッグのような電話でした。
その後 重さ900g台の小型の携帯電話が登場します。
1991年に発売された携帯電話が230gと大きく軽量化されており
この年代には 大きく技術が向上しています。
通信方式がアナログからデジタルに移行し
携帯電話からインターネットへ接続できるようにもなりました。
また携帯電話・PHSの番号が10桁から11桁に変更されました。
携帯電話の技術の向上により
画像を電子メールに添付できる「写メール」サービス
買い物ができる「おサイフケータイ」
1セグメント放送「ワンセグ」等が次々と利用可能になりました。
様々な携帯電話の端末が開発、販売されるようになる中でも
革命的だったのは
スマートフォン「iPhone」の登場であったでしょう。
2007年に展示会で発表されたApple社のスマートフォン「iPhone」は
大変多くのメディアの注目を集めました。
マルチタッチディスプレイによる
スクリーンディスプレイへの直接干渉による操作方法は
革新的で、米国内ではわずか74日で100万台を販売したと言います。
その後 新しい機種を発表するごとに
動作速度や処理能力が大きく改善され
世界的なスマートフォンの普及のきっかけとなりました。
初代iPhoneの発売から9年の2016年には
iPhoneの累積販売台数が10億台を突破、
2021年には20億台まで伸びており、
ユーザー数は10億人以上とも言われています。
「iPhoneとiPhone用アプリによって、世界はスマートフォンを中心につくり直された」
「iPhoneが人類の生活をすっかり変えてしまった」
大袈裟にも聞こえますが、
私たちの身近な事柄の多くに
スマートフォンの機能が活かされるような仕様が施されるようになり
通話のみを目的とした単一機能だった「電話」という通信機器が
大きく変貌し、ライフスタイルを一新させるツールになりました。
Apple社は1976年にマイクロコンピュータを
販売するために創業しました。
ご承知の通り
現在では 「iPhone」だけでなく
「iPad」「AirPods」
「Apple Watch」「Apple TV」
等の製品やサービスも
私たちの生活をより豊かに より効率的にしてくれています。
さらに近い将来
Apple社が手掛ける自動車が登場すると言われ大変注目されています。
2014年頃から ドライバーの操作も必要な条件付き自動運転車と、
完全無人で走行可能な自動運転車の2種類の自動車を並行して開発しており
自動運転などソフト分野のほか、
シートやサスペンションといった乗り心地に直結する
ハード関連などの技術を構築しています。
初代iPhoneを発売した翌年2008年から既に
自動車とiPhoneの連携を踏まえた特許の出願を本格化し
200件以上の出願を済ませているそうです。
Apple社が電話を〝再発明”したように
「自動車」でも私たちを驚かせてくれるのか
今後も注目していきましょう。
固定された電話から自由に屋外でパーソナルな通信を可能にした「携帯電話」ですが
それをさらに躍進させたApple社のスマートフォン。
スマホの登場で 様々な分野で利便性が向上し日常生活が革新的に変化しました。
功労者でもあるApple社の次世代型自動車開発に期待が高まっています。