長い梅雨が明けるや 猛暑の夏が到来していますね。
熱中症対策やゲリラ豪雨対策といった真夏特有の懸念が例年通りある中で
今年は 新型コロナの感染対策もせねばなりません。
長きにわたる自粛生活の影響を受け
お盆休みや夏休みの短縮を強いられる人も少なくないでしょう。
感染防止対策と社会活動、経済活動を両立させるべく
人々は従来の日常に創意工夫して健康と生活を保守しようとしているかと思います。
前々回の「運搬ブログ」でご紹介したように
感染防止策として 通勤通学時の「密」を避ける為に
電車バスではなく、自転車の利用者が増加していることを記しました。
今回は 二輪車、バイクについて見ていきたいと思います。
2日前の8月19日、この日は「バイクの日」でした。
1989年、当時の政府総務庁(現 内閣府)交通安全対策本部は
交通事故撲滅を目的に この8月19日を「バイクの日」と制定しました。
語呂合わせの日付で 記憶に残りやすいですね。
全国自治体の交通安全担当課や地元警察は、この日を中心に、
二輪車の安全運転講習会等を展開しています。
また、二輪車業界は二輪車の楽しさ、利便性、有用性など
バイクの素晴らしさを周知するため、
毎年7〜9月の3ヶ月間をバイク月間として、2000年7月にスタートしました。
以来、全国各地で安全講習会やパレード、試乗会や展示会といったイベントや
数多くの活動を展開しています。
今年は新型コロナの影響を受け、
従来のようなイベント開催ではなくなっているようですが
「密」にならない二輪車ならではの工夫を凝らして
今年も様々な催しがあるようですので 興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか
近年 運転免許証を持っていない若者が増え
市場では「自動車離れ」「バイク離れ」と言われてきていました。
ところが 新型コロナの影響で
国内のバイク市場に変化がおきています。
もともと 二輪車の市場は
世界需要に対して日本メーカーの世界販売台数は約51%と
日本車は世界市場の大半を占拠しています。
1982年には327万台と販売台数のピークを迎えた以降は
二輪車の取り締まりの厳格化や通行料金等や維持費のコストアップ等から
2018年には約37万台まで落ち込んでいました。
全国軽自動車協会連合会のまとめによると
126cc~250ccの軽二輪車の今年4月の新車販売台数は、
前年同月比2.0%増の7772台と4カ月連続で前年を上回っているとのことです。
その背景に 新型コロナの影響で「密」になる公共交通機関での通勤を避け
二輪車で通勤する需要が拡大していることや、
外出自粛でデリバリーサービスの需要拡大に伴う配送用で
ニーズが伸びていることが考えられます。
価格など手軽さでは「原付バイク」が販売台数が伸びそうなところですが、
125cc~のサイズのバイクが人気なのは
法定最高速度の差にあるようです。
50cc以下の「原付バイク」では30㎞
50cc超えですと60㎞の速度で走行が可能となり
街乗りで小回りの利くサイズが利用者のニーズにフィットしているようです。
警察庁が8月18日に発表した交通事故発生状況によると、
7月の交通事故発生件数は 2万4951件(前年同月比19.1%減)
交通事故死者数は 191人(前年同月比38人減)
負傷者数は 2万9926人(前年同月比7394人減)
全体的に減少傾向にあるものの
高齢運転者以外の二輪車の単独事故は90件で
前年よりも27件も増加しています。
また、2020年上半期の
二輪車運転手による単独事故の交通死亡事故の通行目的別件数は
前年の約3倍になっているのが「通勤」
約1.5倍になっているのは「ドライブ」となっています。
それぞれの通行目的の増加傾向を鑑みると
新型コロナの影響と言っても過言ではなさそうと感じてしまいます。
大型トラックは、普通乗用車に比べ
遠方の見通しが良い一方で、近くて低い位置にある存在の
意識が希薄になる傾向があるといいます。
最近では バイクでも荷物が沢山運べるように
リアボックス、トップケース、サイドバッグといったキャリアケースが人気だそうです。
その取り付け位置によっては ストップ、テールランプ等の灯火類が
視点の高いトラックから見えにくくなっている場合も
少なくないため注意が必要となります。
バイク通勤をはじめたばかりの人や
自粛の気晴らしツーリングのライダーさんが増加していることを
念頭に 四輪ドライバーはいっそうの注意をもって
ハンドルを握らなければなりません。