先日 ツイッターで
小学2年生の息子さんが「いつまで『新型』やねん」とボヤいている
というお母さんのツイートが話題となっていましたが
新型コロナウイルスが 日本国内で確認されてから1年が経ちました。
誰が1年後にこの様な感染拡大や生活様式の変化を予想していたでしょう
全世界的に 多くの業界で 様々な生活のシーンで
新型コロナの影響は 非常に大きく
私たちの日常だった慣習に変化をもたらしたと言えます。
現在 緊急事態宣言の期限を延長するかどうか
様々な地域で議論されており
いまだに不要不急の外出を控えるよう呼びかけられています。
外出を自粛する人々が増えれば
外出先での事故は減るものだろうと思いますよね。
しかしながら 警視庁の発表によると
2020年の昨年度は
人の動きが大きく減ったにもかかわらず
東京都内における交通事故の死者数は
前年と比べて大幅に増加していました。
2018年は前年比-21人
2019年は前年比-10人と減少傾向にあったものの
2020年は前年比+22人、155人が亡くなってしまっています。
この交通事故死者数は1967年以来 53年ぶりに全国で最悪を記録してしまいました。
<原因として考えられる要因>
・外出自粛やテレワークにより交通量が減ったところに
スピードを出す車が増加
・通勤手段や飲食店の配達手段としての自転車や二輪車の利用者が増加
このような傾向は
東京都以外の愛知や神奈川、石川や長崎など
都市部で増加傾向になっています。
全国的にみると
交通事故による死者数は2839人と
統計が残る1948年以降では初めての2000人台と
12%も減少、
交通事故件数も30万9000件と前年比-20%と減少はしてはいます。
新型コロナの影響による都市部の新しい生活様式が
都市部以外での交通事故は減少傾向にあった2020年でしたが、
先日 1月19日 宮城県の東北自動車道の下り
三本木パーキングエリア~長者原サービスエリアの区間で134台以上の多重事故が発生し
1名死亡17名が重軽傷を負いました。
また 北海道長沼町の国道でも、約10台が絡む多重事故が発生しました。
どちらも大雪による「ホワイトアウト」が影響したとみられています。
ホワイトアウトとは 雪などによって視界が白一色になることで
方向・高度・地形の形状が識別不能となる現象で
ドライバーの視界を奪い 安全な走行を不能にしてしまいます。
冬季には 気象情報をよく把握し 場合によっては
運転や外出を控えることが望ましいのですが、
やむを得ない場合は
防寒具や食料、スコップなどを携帯するといった対策を講じましょう。
猛吹雪やホワイトアウトなどで 良好な視界を確保できない場合は
ハザードランプを点灯させて安全な場所に停車します。
車内で救援救助が必要になってしまった場合は
・通信機器のGPSをオンにしておく
・一酸化炭素中毒を防ぐためにマフラー周辺の除雪をする
・完全に雪に覆われてしまった際は エンジンを停止し
風下側の窓を少し開けて換気をする
コロナ禍であろうと
大雪などの自然現象・自然災害は容赦なく起こり得ます。
冬季の運転にも 安全対策を怠らず
安全運転を心掛け
2021年は よりいっそう事故の少ない年にしてまいりましょう。