皆様は 今年の初詣などは いかがされましたでしょうか?
例年とは異なり 大晦日の終夜運転の取り止めにより 夜間の参拝ができなくなったり
全国的に新型コロナの感染リスクを避けるために
多くの神社等だけでなく 各自治体も分散参拝を呼びかけていましたよね。
初詣のみならず 参拝客の感染を防ぐために
多くの神社や寺院などで対策を講じています。
例えば
・参道や境内の通路を一方通行にする
・行列の間隔の確保
・参拝前に行うための手水舎のひしゃくの撤去
・賽銭箱上の鈴を鳴らす「鈴緒」の撤去
・賽銭箱の設置を増やす
といった様々な感染対策です。
参拝者の3密を避ける為のフィジカルディスタンスを保つ工夫に加えて
従来の仕来りを簡素化することで感染を回避する策をとっていることがわかります。
現代ならではの工夫をしている神社も少なくありません。
外出自粛の観点からも注目されているのは
「法要」のライブ配信やオンライン法要ではないでしょうか
高齢者の感染リスクが高いこともあり、
より一層 参加や視聴しやすい環境が求められますね。
大勢の参拝客が手に取っていた「おみくじ」も
本来ならおみくじの木筒から番号が記されている棒が出てくるところを
指定されたQRコードを自身のスマートフォンでかざすと番号が表示されるという
デジタルなおみくじも登場しているそうです。
今ではありとあらゆるモノがインターネットで簡単に購入できる時代ですが
ここへ来てやはり「御守り」もポチっとできる神社も増えています。
厄除け、開運、交通安全、病気平癒、学業合格などの様々な御守りが
足を運ばなくても オンラインで注文して郵送で手にできるようなシステムです。
驚くことに「絵馬」もインターネット上で奉納できる神社のサイトもあります。
祈願の内容はプライバシーの観点から表示されない神社もあれば
公開されている場合もありますので 利用する方はご注意ください。
新しく車を購入した際の交通安全祈願や
交通事故に遭ってしまった際のお祓いに「車祓い」というお祓いがありますよね。
もちろん 上記のようなタイミングではなく
安全運転への気持ちを強めるために訪れる方もいれば、安心を得るために行く方もおり、
初詣と同時に行う方も少なくありません。
神社により異なりますが
お祓いを受けるドライバーがまず祈祷を行い、
お祓い専用の敷地に停めた車を祈祷してもらう流れが一般的とされています。
しかしながら こちらも新型コロナの影響により
ドライバーが祈祷を受けるお堂が密集状態となることを避けるために対策が講じられている寺院も少なくありません
その一つの方法として話題となったのが「車中参拝」です。
駐車場に停めた車の中から参拝できるシステムになります。
車中なら高齢者でも密を避け、接触を控える事ができるので
安心してお祓いをしていただけますよね。
このような神社や寺院の取り組みは
日本古来の伝統や風習を守りながらも
細やかな感染対策を怠らない工夫が感じ取れます。
どんな形であれ 皆様の願いが届き、叶いますように。
そして新型コロナが一日も早く収束することを願います。