秋も深まる10月に突入しました。
皆様にとって 今年の秋は
「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」となるのでしょうか
はたまた自粛の延長で
「読書の秋」「睡眠の秋」となるのでしょうか
2020年10月1日以降に開始する旅行から
東京都が目的地となっている旅行も
東京都民の旅行にも「GO TO トラベル」のキャンペーンが対象と正式決定となりました。
1兆6,794億円もの補正予算案が組まれており、これにより
冷え切っていた観光業並びに宿泊業、商店街やイベント等の業種の活性化が期待されています。
前々回のこちらの「運搬ブログ」で
9月20日は「バスの日」とご紹介しましたが、
実は この同日は「空の日」でもありました。
「空の日」はもともと「航空の日」という記念日が発端です。
1910年12月 陸軍の大尉である日野熊蔵と徳川好敏が
日本初の動力飛行を披露したことが起源とされ
軍の事情と晴れの特異日を選び9月20日に制定されました。
その後1992年に 民間航空再開40周年を記念し
より一層 国民にとって親しみやすいネーミングにと改称され「空の日」となり
毎年各地の空港等で施設の見学会や演技飛行などのイベントが催されます。
今年は 開催を中止する空港も多かったのですが
10月上旬にかけて開催する空港もありますので
それこそ「GO TO トラベル」のキャンペーン等を利用し、
お楽しみいただければと思います。
新型コロナウイルスの影響により
世界的にも 航空業界はかつてない打撃を受けてしまっています。
各国の国境閉鎖や移動制限のもとでは
国際線だけでなく国内線までもが減便を余儀なくされ
ヴァージン・アトランティック航空やタイ国際航空などは破綻申請もしていますし、
アリタリア航空は国有化されています。
日本でも約160の国と地域を入国拒否と渡航中止の対象としているため
国際空港はほぼほぼ閑古鳥が鳴く状況が続いてしまっています。
日本航空では 2020年4-6月期(21年3月期第1四半期)
の連結決算の最終損益が
937億700万円の赤字(前年同期は129億5800万円の黒字)を記録しています。
東京発着、東京都民参加の「GO TO トラベル」のスタートを受け
国内線の需要は徐々に回復しているようで 日本航空や全日空では
昨年度の4,5割程度に利用者数が戻ってきているようです。
3密が懸念される「機内」
感染防止対策はとしては 乗客のマスク着用が必須条件であり
公共交通機関の中でも厳しいものかもしれません。
トラックや乗用車のように 自由に窓の開閉が不可能な飛行機ですが
実は 客室内の空気は 約3分間で全て入れ替わるとのことです。
機内で循環する空気は 病院の手術室にも使用されている高性能のフィルターで濾過され
常に清潔に保たれているほか、
空気は常に天井から供給され、床下に流れるように循環され
清潔に保たれているというのです。
機内の環境には 不安要素が少なくなっているものの
一部の除菌製品の機内持ち込み禁止や
毛布や枕などの貸し出しの禁止など
各社様々な対策を取っているため あらかじめ確認する必要がありますね。
航空各社は 上記のように 新型コロナウイルスの脅威に対し
様々な工夫や対策を講じていますが
ほとんどの航空会社で 赤字に転じてしまっています。
しかし 業績を好転させている航空会社もあるのです。
国際線の旅客運送が壊滅的な状況の中
大韓航空では 座席を全て取り払い 貨物機に改造したのです。
大型旅客機の積載可能量は22トンのところ、客席スペースに10トンを追加し
輸送できるというわけです。
国際貨物の需要はコロナ禍においても伸びており、
物流に特化した航空機の利用に活路を見出した大韓航空とアシアナ航空は
第2四半期の決算で100億円超えの営業利益、
貨物輸送では昨年の約2倍もの売り上げを叩き出しています。
物流の底力と柔軟な機転を感じざるを得ませんね。
さて まだまだ新型コロナウイルスの感染者は 収束の兆しを見せていませんが
最大限の注意を払いながら 空路でも道路でも
旅行を楽しむ秋にしてみてはいかがでしょうか。