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本年度 令和5年の 「 春の全国交通安全運動 2023 」は
5月11日(木)~20日(土)の期間に実施されます。
例年「春の交通安全運動」は 4月初旬に行われますので
「あれ?」と思われた方も少なくないでしょう。
交通安全運動は
1948年11月15日の国家地方警察本部長官通達に基づき実施されたのが始まりとされ、
原則では 春季は4月6日–4月15日、秋季は9月21日–9月30日とされています。
しかし 今年は 4年に一度のサイクルによる「統一地方選挙」が行われる影響により、
5月に期間変更して実施されます。
「全国交通安全運動」は、
交通対策本部の定める要領に基づいて日本全国で実施される交通安全に関する啓発活動期間で
広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、
交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、
国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより、
交通事故防止の徹底を図ることを目的として、
毎年、春と秋の2回実施されています。
その はじまりは 先に記した通り
1948年(昭和23年)11月15日
警察庁の前身である国家地方警察本部長官通達に基づき実施されていましたが、
自動車普及に伴う交通事故の急増を受けて、
1962年(昭和37年)から 政府の重要施策として交通対策本部が中心となって実施しているそうです。
毎年 春と秋に行われる交通安全運動ですが
何故 年に2回 春と秋に実施されるかご存知でしょうか
内閣府によると、
春は 幼児や児童の交通事故が増加傾向にあり
秋は 日没時間が急激に早まり、
夕暮れ時や夜間に重大事故につながりかねない交通事故が多発することから
こうした時期の全国的な安全への取り組みが必要ということに起因します。
本運動は,広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り
交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに
国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより
交通事故防止の徹底を図ることを目的とする。
(1) こどもを始めとする歩行者の安全の確保
(2) 横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上
(3) 自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
主催は
内閣府、警察庁、総務省等をはじめ
地方公共団体の都道府県や市区町村、
関係民間団体、独立行政法人自動車技術総合機構といった自動車関連団体等13団体に
公益社団法人全日本トラック協会も含まれます。
全日本トラック協会では これらの全国重点に留意し、
さらに、 事業用トラック向けの対策を含めた下記事項について積極的に取り組むことになっています。
特に 下記の最重点推進項目として記されている項目について
依然として後を絶たない事業用トラックによる
飲酒運転事案や、
事故の約半数を追突事故が占め、
かつ、死亡・重傷事故の4割が交差点で発生している現状を踏まえ、
徹底して取り組むものとしています。
1.安全運行の確保
<最重点推進項目>
1)飲酒運転の根絶
2)追突事故及び交差点における事故の防止
<重点推進項目>
3)子供を始めとする歩行者の交通事故防止
4)夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
5)携帯・スマートフォンの使用禁止の徹底
6)高速道路における事故の防止
7)トレーラ事故の防止
8)健康起因事故の防止
9)過労運転等の防止
10)「WEB版ヒヤリハット集」を活用した安全意識の高揚
2.車両の安全性の確保
3.事故情報等の収集による安全意識の高揚
4.広報活動の推進
近年 交通事故件数は 減少傾向にあるとされてはいますが、
まだまだ痛ましい交通事故のニュースが後を絶たちません。
この運動により
普通自動車、トラックに関わらず
いかなる車両のドライバーも
さらなる安全運転を心がけるきっかけになればと思います。
自動車の普及に伴い 交通事故が増加し
1948年からスタートした交通安全運動は
全国的に定着し 交通事故減少に貢献してきたことでしょう。
また訪れる「春の交通安全運動」を通して あらためて
思いやりのある運転や安全確認、事故防止の徹底に努めましょう