日本経済を支える、いわば大動脈としての役割を担う「物流」
その一端を支えているのが トラックやトレーラであることは違いありません。
今回は「物流」について 基本的なことから
改めて確認してみたいと思います。
物流とは
そもそも「物的流通」の短縮語として誕生した用語だそうです。
「生産物を生産者から消費者へ引き渡す(空間および時間を克服する)こと」とされています。
企業における物流は
主な機能として、下記の5つの機能から構成され
総称して「物流5大機能」と言われています。
トラックやトレーラーの出番はこちらになります。
トラックやトレーラーといった車両以外では 鉄道、船舶、飛行機などでの移動を指します。
ご承知のとおり、これらの乗り物を使用し、
生産者から消費者や需要者に物を送り届ける機能が、輸送と配送になります。
そして、この輸送と配送で物流コストの6割を占めると言われています。
〈輸送〉
輸送は別名「一時輸送」とも言われ、
長距離の移動を伴いながらモノをA地点からB地点へと運ぶ役割を果たします。
〈配送〉
配送は「二次輸送」とも言われ、
近距離の小口輸送を担います。
輸送と違い、A地点からB地点への移動という単純な流れではなく、
C地点から複数個所に物を送り届ける機能があります。
さまざまな輸送手段がある中で、国内における物流の主役と言えばやはりトラックになるでしょう。
実際、重量ベースでは、輸送手段のうちトラックなどの車両を用いた輸送が全体の9割以上を占めます。
2017年度の輸送機関別分担率ーーーーートラック・・・91.3%
国土の狭い日本特有の事情によるもので、広い店舗を確保することが難しい、または
土地代や賃借料を抑える為なるべくコンパクトな店舗にし、
必要最小限の在庫で保管場所や販売エリアの小規模化という小売業の思惑が関係しています。
そのぶん配送頻度が増えますが、その方がより高いコストパフォーマンスが得られるという理由です。
物を物理的に保存し、管理することで
「物流センター」や「配送センター」などがこれに該当します。
生産者と消費者間の時間差を調整してタイムリーに物を届ける役割を果たします。
また、冷蔵・冷凍倉庫や食品加工を行うプロセスセンターなど商品の品質や価値を維持する機能を持った保管施設も該当します。
輸送や保管に付随してモノを取り扱う作業のことで
物の積卸し、運搬、積付け、入出庫、ピッキング、仕分け、荷揃えおよびこれらに付随する作業を指します。
物の輸送や保管などにあたり、物を保護するために、
材料や容器で包むこと。包装には、外装、内装、個装の3種類が含まれます。
物流の過程の中で、物を販売可能な状態にするため、
または物に付加価値を与えるための各種作業のこと。
例えば、アパレル製品の場合は、値札付け、しわ取り、検針などの作業がこれにあたります。
上記の5大機能に加えてもう一つの機能が
近年追加され「物流6大機能」と言われています。
その追加された機能が
受注からピッキング、出荷、配送といった物流の流れを一元管理する情報システムは
現在の物流の世界ではもはや不可欠な存在になります。
現代の多様化した物流の現場は、情報システムなくして機能しないといっても過言ではありません
物の流れを管理することに特化した倉庫管理システムがあれば
ロケーション管理ができる
入荷・入庫管理を簡略化できる
出庫・出荷管理を簡略化できる
在庫管理や二重入荷、ロケーション変更などもすべて管理できる
ということで 現代の様々はニーズに対応し、負担の軽減のために、
物流に情報処理システムは必要不可欠というわけです。