運送業界は、社会の一員としてきちんと環境対策に取り組んでいます。
その取り組みの一部を、具体的に確認していきましょう。
エコドライブの普及促進
エコドライブとは、「急発進・急加速・急ブレーキを控える、過積載をしない、経済速度で走る、タイヤの空気圧を適正にする」などによって、“走行中の燃料消費を抑える運転方法”であり、環境対策の基本となる重要な取り組みです。
エコドライブは単にエネルギー消費の節減や経済メリットを追及するだけでなく、排出ガスの抑制、事故防止、経営コスト削減など、「環境」「安全」「経営」の3つの効果を期待するものです。
具体的な取り組み
トラック運送事業者やドライバーを対象に、エコドライブ講習会の開催と受講を促進します。
トラックドライバー向け、およびトラック運送事業者向けの各種マニュアルを作成、配布します。
都道府県トラック協会が独自に実施しているグリーンエコプロジェクトなど、継続的なエコドライブを推進・支援するプログラムの導入および参加を促進します。
エコドライブを計画的かつ継続的に実施し、その運行状況について客観的評価や指導を一体的に行う EMS(エコドライブ・マネジメント・システム)関連機器の普及促進を図ります。
「エコドライブ実施中」のステッカーを貼付し、エコドライブの実践に努めます。
安全・環境・経済面から、高速道路などでの制限速度の遵守を徹底します。
優れた取組みを行っている事業者を表彰する「エコドライブ活動コンクール(公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団)」への参加を促進します。
燃費効率の良いエコタイヤの普及促進に努めます。
タイヤの空気圧、エアクリーナー、エンジンオイルなどの点検整備の徹底を図ります。
アイドリング・ストップの徹底
具体的な取り組み
「アイドリング・ストップ宣言」のステッカー配布活動をはじめ、各種アイドリング・ストップの啓発を推進します。
アイドリング・ストップの励行支援のため、アイドリング・ストップ支援機器(エアヒーター、車載バッテリー式冷房装置等)の導入に際して助成を行い、普及促進を図ります。
チラシやラジオを使ったキャンペーン活動により、トラックステーションおよび高速道路 SA・PAなどの仮眠・休憩施設の積極的な活用を推進します。
先進環境対応車の導入促進
具体的な取り組み
エネルギー・セキュリティの観点に加え、排出ガス特性にも優れた天然ガストラックの普及促進に努めます。また、天然ガストラックの普及のためのインフラ(天然ガススタンド)整備の促進に努めます。
燃費効率に優れたハイブリッドトラックの普及促進に努めます。
環境にやさしい先進環境対応型ディーゼルトラックの普及促進に努めます。
騒音の低減
具体的な取り組み
騒音対策として、特に、深夜・早朝におけるアイドリングや空ぶかしを行わないように努めます。
天然ガストラック等の低公害車は、振動が少なく静音性に優れており、騒音低減面からもその導入に努めます。
騒音対策の面からも、高速道路の利用を促進します。
エンジン音の大きい大型車を沿道から遠ざけるため、特に、中央寄り車線の走行を促している地域では、中央寄り車線の走行を徹底します。
この他、運送業界はまだまだたくさんの環境保護への対策を行っています。
企業としてだけでなく、私たち個人としても環境対策へ取り組んでいかなくてはなりませんね。
引用参考 新・環境基本行動計画パンフレット