台風15号が関東に上陸し、
記録的な強風による甚大な被害をもたらしてから20日で12日目を迎えています。
千葉県内では今も停電している地域があり、電気や水道が復旧した地域でも生活再建の道筋はまだ見えず、家を破壊されたままの住民は悲嘆にくれています。
台風15号は想像以上の自然災害になってしまいましたが、
この先もこういった水害がいつ何時降りかかってくるかわかりません。
知識を備え、対策を事前に講じておきましょう。
テレビやラジオ、インターネットから
台風や大雨といった最新の気象情報、災害情報、避難情報などを見聞きした際には
危険と思われる場所には近づかないようにし、速やかに避難することも必要になります。
しかし場合によっては 高い堅牢な建物であれば そこにとどまることもあるかもしれません。
その場に応じて 適切な判断をし 安全に身を守る手段を選択しなくてはなりません。
今回は 水害時に 適切な判断をするために
ドライバーが注意すべきポイントを改めて確認していきたいと思います。
大雨や台風の際には、海岸や増水した川、急傾斜地など、危険な場所には近づかないようにすることが大切です。
避難する時には 最も安全と思われる道順やルートを選んで移動することが重要ですが
そのためには 事前に市区町村が作成している「ハザードマップ」を活用し、危険箇所を確認しておきましょう。
ハザードマップとは、
過去に発生した災害の被害状況をもとに、
地震や津波、台風や集中豪雨による洪水、土石流や崖崩れ、火山の噴火など、
大規模自然災害における被害発生状況を予測し、
河川が氾濫した場合に浸水が予想される地域、
土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域などの土砂災害の発生する危険性のある地区などが示されていますので、
あらかじめ知っておくことで、早めに避難行動をとったり、危険を回避して移動したりすることができます。
こちらから
調べることも可能です。
洪水・津波などで浸水した際の、水面から地面までの深さのことを「浸水深」と言います。
浸水深が大きくなると、歩行や自動車の走行に支障を来たし、避難行動が困難になります。
あるレッカー業者は、「豪雨の際のトラックの浸水」に注意を即しています。
「トラックが水につかって動けなくなった」という救護依頼が近年増加しているということです。
同社によると、不動の原因はキャビン下に取り付けられたエアクリーナーだそうです。
以前はシャシーの上に取り付けられるタイプが一般的だったのですが、
最近のトラックはシャシーの下に取り付けられており、アンダーパスや水のたまりやすいところでは動かなくなってしまうのが現状といいます。
立体交差道路のひとつであるアンダーパスや、高低差のある電車のガード下の道路といった、
スリバチ状の箇所に水たまりが発生している場合は、絶対に入らず、引き返しましょう。
また、水たまりは見た目だけでは水深を測ることができなため、いざ進入してしまうと、思いのほか深いことがあります。
ただ、運転席にいる限り、クルマの床面以上の水深であっても、ただちには浸水してきません。
そのため、危険を察知するころには、クルマが浮いて前後に動かなくなり、エンジンの吸気口が水を吸ってしまったり、
排気管が水圧で塞がれてしまい、エンジンが停止し、そのまま立ち往生という結果にもつながりかねません。
洪水などにより冠水した恐れがある車両のキースイッチをONにしたりエンジンを始動してしまうと
配線のショートによる火災が発生したり、吸気系統に水等の異物が入っているとエンジンを損傷させるなどして
思わぬ怪我や車両を損傷させる恐れがあります。
ハイブリッド車につきましては、高電圧のバッテリーが搭載されていますので、むやみに触らないようにしてください。
CNG/LPG車につきましては、長時間の駐車の場合と同様、ガス容器(ガスボンベ)の元バルブを閉じてください。
冠水した恐れのある車両には以下のような危険性があります。
* バッテリーが接続されている場合、電気系統の腐食が進むことで、ショートにより車両火災が発生する恐れがあります。
* ブレーキ内部の錆付きによる制動不能に陥る恐れがあります。
* ホイール ハブの錆付きによる走行不能(軸の焼付き)に陥る恐れがあります。
* ステアリング リンク機構の錆付きによる操舵不能に陥る恐れがあります。
* エンジン内部の錆付きによるエンジン破損(焼付き等)の恐れがあります。
* マフラー内部の詰りにより、触媒破損(排ガスの劣化)の恐れがあります。
<応急処置内容>
1. キースイッチをOFFにしてください。
2. バッテリー端子のマイナス(-)側を取り外してください。
※ 作業時には、プラス(+)側端子を布などで覆うなどして絶縁し、感電にご注意ください。
また、おおまかではありますが 下記の「浸水深ランク」で
普通自動車の走行への影響を認識しておきましょう。
浸水深 自動車走行
0~10cm 走行に関し、問題はない。
10~30cm ブレーキ性能が低下し、安全な場所へ車を移動させる必要がある。
30~50cm エンジンが停止し、車から退出を図らなければならない。
50cm~ 車が浮き、また、パワーウィンドウが作動せず、車の中に閉じ込められてしまい、車とともに流され非常に危険な状態となる。
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