9月初旬に到来した台風15号の被害は 今もなお深い爪痕を残し
多くの被害者を苦しめています。
今後も新たな台風が続々と発生しており
天気予報などで気象状況を随時確認し、対策を講じる必要があるかと思います。
台風がもたらす被害は
概ね強風、大雨によるものですが
自然災害の中でも 「水害」の被害は非常に幅広く
その危険度も高いため、日ごろからその理解と対策が不可欠と言われています。
死者・行方不明者・負傷者を出し、
住宅の全壊や半壊、及び浸水といった被害に加え、資材の流出や
農業や漁業といった産業面の被害、
そして交通網・通信網・ライフラインの寸断とこれに伴う物流・経済活動の混乱といったところにまで「水害」の影響は
作用してしまいます。
また、一言で「水害」と言っても その種類は様々です
「洪水」とは、河川の流域に大雨が降り、河川を流れる水の量が急激に増大してしまう現象を言います。
河川管理の上では、河川が氾濫しなくても洪水と呼びます。
「高潮」とは、台風により気圧が低くなるため海面が吸い上げられたり、海面が強風で吹き寄せられたり、湾内の海面が普段より数mも高くなることをいいます。
湾口を南にもつ内湾に沿って台風が北上する場合に発生し、このような高潮により海面が上昇し堤防より高くなると、付近の低地に浸水被害をもたらします。
河川の下流域や海浜地域に多く見られる水害で、水位が徐々に上がり床下や床上を含む水没地域を作ります。
この水害には比較的時間がかかり、又、水が引く時間も比較的長時間を要します。
警報の発令により、被災者は水位の上昇に対して、家財の搬出や階上への移動のための時間的余裕を持つことができるため、
避難誘導が可能となり、人的被害は比較的軽微に抑えることが可能となります。
山間部の土石流や、ダムや堤防の急な決壊により、一気に大量の土砂や水が襲う状況を言います。
警報から避難までの時間が間に合わない場合もあり、家財の移動や搬出もできないことや、避難の遅れによる人的被害も起こる可能性が高くなります。
押し寄せる水量も激しく、家屋や家財を一気に押し流すこともあり、復旧に関しては家屋の建て直しを含む、長期復旧期間が必要となります。
こうした水害の際、ハンドルを握っているドライバーが注意しなければならないことの一つに
「水没」があげられます。
冠水してしまった道路の水位が深い場合や、河川や湖などに万が一転落したときは、
車両の前方に重いエンジンが搭載されている乗用車では、前部が最初に沈みこみ前傾姿勢となります。
こうした状況に遭遇した場合は、まず慌てずに、まずシートベルトを外します。
窓ガラスが水面より高い位置にある状態なら、窓を開けてクルマのルーフ(天井)に上るようにして脱出します。
ところが、パワーウインドーの場合は水による電気系統のトラブルやガラスにかかる水圧で開かなくなってしまうこともあります。
その場合、先の尖った緊急脱出用ハンマーを使ってガラスを割ることで、脱出できる可能性が格段に高まりますので、ぜひ常備しておきましょう。
外からの水圧によってドアを開けることができず、ウインドウガラスは開かずハンマーもないといった最悪の事態でも落ち着いて行動しましょう。
次第に車内に水が入ってきますが、外の水位との差が小さくなったときがチャンスです。
圧力の差が縮まるためドアにかかる水圧も小さくなるので、ドアが開けやすくなります。
水没・冠水してしまった車両は、水が引いてもエンジンをかけるのは大変危険です。
エンジンの吸気系からシリンダー内に水を吸ってしまうと、エンジンが壊れる可能性が高く、
電気系統の漏電で火災が発生する可能性があります。
国土交通省は、浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーへ向け
水に浸った車両は、外観上問題がなさそうな状態でも、感電事故や電気系統のショート等による車両火災が発生するおそれがある為
以下のように対処するよう促しています。
1)自分でエンジンをかけない。
2)使用したい場合には、お買い求めの販売店もしくは、最寄りの整備工場にご相談下さい。特に、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は、高電圧のバッテリーを搭載していますので、むやみに触らないで下さい。
3)使用するまでの間、発火するおそれがありますので、バッテリーのマイナス側のターミナルを外して下さい
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