新年のおめでたいムードも落ち着き
いつもの日常を取り戻しつつありますよね。
しかしながら 例年と比べ お鍋を食べていないな、
分厚いダウンコートを着ていないな
といったような気がする方も少なくないのではないでしょうか
この冬は 記録的な暖冬となっています。
普段なら賑わっているはずのスキー場ですが
年明け後もオープンできずにいるスキー場が
全国で3割以上に及んでいるというのです。
気象庁によりますと、
昨年12月の降雪量は平年と比べ、北日本で38%、東日本も26%となり、
西日本では一度も積雪が観測されず、0%でした。
北日本と西日本では、1961年の統計開始以来、最も少なくなっています。
そして今後も全国的に降雪量が少ない状況が続く見込みと言われています。
しかしながら、暖冬の年は少雪となると思われがちですが、
年によっては寒冬年の降雪量を上回る事すらあります。
特に北海道では 暖冬の年は気温が高いため、
パウダースノーにならず湿った雪の影響で積雪量が多くなることがあるそうです。
また日本列島の南海上を東進する南岸低気圧の通過が増加するため、
積雪することが殆どない関東地方などの太平洋側で
降雪量が増加することもあるとのことですので
「暖冬」というイメージに惑わされることなく
冬の対策は強固にしておかなければなりません。
気温の低下や積雪により地面が凍ってしまう路面凍結を
別名「アイスバーン」と呼びますが、
この「アイス」は英語の『氷』と発音が同じなのですが、
実は ドイツ語のEisbahnが語源なのだそうです。
意味は「スケートリンク」!
さて
この由来を知ると路面凍結が どれほどの滑りやすさか
より注意が必要な気持ちになりませんか
どのような状況が路面凍結しやすいのかをあらかじめ知り、
適切な対策を取ることが重要です。
気温が0度以下になると路面が凍結し、
アイスバーンが形成されると言われています。
天気予報等で発表されている気温が氷点下でなくても、
計測器は地上から約150cmの高さにあるため、
路面はそれよりも気温が低いと考慮する必要があります。
つまり気温が2~3度と発表されていても
路面は凍結している可能性があるのです。
また、アイスバーンには3つの種類があります。
☆ミラーバーン
信号待ちをしている車の底から放射する熱や
停止時や発進時に起こるタイヤの摩擦熱によって
積雪面が溶け、その水分が凍結し、
さらにタイヤの表面で磨かれて形成されたものを
「ミラーバーン」と言います。
まるで鏡のようにピカピカな氷の表面に似ていることから
「鏡面圧雪」とも言われ
主に発信と停止が繰り返される交差点付近で形成されます。
また、スタッドレスタイヤの普及に伴い増加傾向にある種類になります。
スタッドレスタイヤの溝は通常のタイヤより
深く刻まれており、また無数の切り込みが入っているのが特徴です。
この溝によって雪をしっかり掴み、
切り込みによって解けた雪や氷を排出する役割を担っているため、
スタッドレスタイヤを装着した車が走れば走るほど、
雪は水分を失い踏み固められ、
ミラーバーンをつくりやすくなってしまうというわけです。
☆圧雪アイスバーン
道路上の積雪した雪が、通行する車のタイヤで
踏み固められ、圧雪されることにより形成されるものを
「圧雪アイスバーン」と言います。
この圧雪された雪の表面が昼間の太陽などで溶けた後、
夜間の冷え込みで再凍結すると更に硬く、滑りやすくなり
その状態が繰り返され、車が往来で凍結面がさらに踏み固められ強固に形成されます。
☆ブラックアイスバーン
「ミラーバーン」「圧雪アイスバーン」は
肉眼でキラキラと凍結していることがわかります。
しかし「ブラックアイスバーン」は 氷の膜が非常に薄いため、
濡れているだけのような黒い路面に見えてしまう事からこの名前になったそうです。
夜間は特に判別は難しいので降雪地域以外でも注意が必要です。
降雪時、降雪後には路面の凍結はもちろん
や吹雪等の視界不良といった視程障害による事故に注意が必要ですが
道路箇所や場所によって 特に注意しなければならない、
または
走行を控え迂回した方が良い場合もある要注意ポイントを
改めて確認しておきましょう。
*交差点
*橋梁
*トンネルの出入口
*陽の当たらない場所(ビルの谷間など)
*路側帯