今年の冬は 例年にない暖冬だそうですが
寒暖の差はまだまだ激しく
冬の運転には予期せぬ気象状況の変化にも
対策が必要となります。
冬特有の対策のJAFの救護要請に
バッテリートラブルがあります。
なんと1月は4割近くがこのトラブルによるものだそうです。
外出先や遠方でのバッテリートラブルによるエンストは
大変困りますし、さらなる事故にも繋がりますので
この機会にバッテリーの対策をしておきましょう。
バッテリーは 電気を貯めておくことができる いわば「充電式乾電池」のような装置です。
エンジンを始動する際に バッテリーは エンジンシリンダー内の点火プラグやセルモーターに電気を供給し始動させたり、
パワステなどの電子制御機能、
ホーン、ライト、オーディオ、エアコンなどの車内装備にいたるまで
様々なパーツに電気を供給しています。
誰しも一度は 車内灯をつけたまま車を停車させて
買い物に行ってしまった、家に帰ってしまった、といった経験があるのではないでしょうか
エンジンを回さずにいる状態で
このように室内灯やエアコンなどをつけたままにしておくと
乾電池は空になってしまいます。
たとえ 空にならなくても エンジンを始動するときには
大量の電力が必要となりますので
弱りきったバッテリーでは セルモーターを回す電力が足らないといったこともあるのです。
ご存知の通り バッテリーは消耗品です。
使用状況や使用環境によって違いますが、
基本的にはその寿命は2~5年と言われています。
・電飾パーツを多く用いている車両
・頻繁に走行しない車両
・ライトやパワーウインドウの操作が鈍くなった車両
上記のような車両のバッテリーは
頻繁に点検をし寿命を確認しましょう。
新品のバッテリーを使用したとしても
外気温が低いと、本来の性能は発揮できないと言われています。
バッテリーは 車の走行によって充電・放電を行なっていますが、
このときバッテリー内部では
希硫酸と鉛による化学反応(酸化還元反応)が起こっています。
気温が低い場合には この反応が弱まってしまい、
電圧の低下を引き起こします。
外気温が0度の場合、80%のパフォーマンスに下がるとされますので
外気温がそれよりも低い状態で
中古のバッテリーや寿命が近いようなバッテリーですと
エンジンの始動が困難になってくるかもしれません。
新品ではないバッテリーで
液量が少なくなっているバッテリーも要注意です。
気温の低下によってバッテリー液が凍結してしまうことも
あり、大変危険です。
また、冬の走行では
「エアコン」や
「リアデフォッガー(ウインドウの曇り止めの熱線)」の利用で
消費電力が普段の季節よりも増加します。
これにより 充電が追い付かなくなって
バッテリーが上がってしまうというケースが
冬場は特に多くなってしまうようです。
万が一にもバッテリーが上がってしまった際のために
常に「ブースターケーブル」は備えておきましょう。
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