運輸と春の新生活〈引越〉 2
4月も中盤となり、
新生活を迎えた社会人や学生さんは
緊張感も解れ 少しずつ職場や学校に慣れてきたのではないでしょうか
しかしまだまだ
引越したばかりの部屋には
整理しきれていない段ボールがある方も少なくないでしょう
転勤族や引越好きな方以外
一般的には 引越を経験する回数はさほど多くはないでしょうから
引越業者の手配から梱包など 不慣れなことばかりですよね
最近では 引越業者を探す際
インターネットの普及とともに
様々な引越業者を調べることが可能となり、
複数の業者から一度に見積を取ることもでき
大変便利になりましたが、
一方でトラブルも多く発生しているようです。
引越トラブル
国民生活センターに寄せられた相談件数を見てみると
2015年 → 2,528件
2016年 → 2,358件
2017年 → 2,241件
2018年 → 1,598件
相談内容は
- 引越業者に連絡が取れなくなった
- 運ばれた荷物が損傷したため、引越業者に弁償を求めたが、作業は適切だったと言って応じない
- 引越業者に無断で組み立て式の家具を分解され、再組立できなくなった
といったトラブルの相談が 年々減少傾向にあるものの
あるアンケート調査では
引越しでトラブルを経験している方は、
全体の12.8%というデータもあるほどに
後を絶たないようです。
新生活のスタートでは 気持ち良くスムーズでありたいものですから
いくら料金が安くても 安心した引越業者を選ぶ必要がありますね。
安心して任せられる引越業者を消費者がわかりやすく見分けられるように
「引越安全マーク」という優良事業者として認定されたマークがあります。
引越安心マークとは
全日本トラック協会は
平成26年度より「引越事業者優良認定制度」という制度を
下記の目的で創設しました。
目的
1)安心・安全な事業者の見える化
事業者の責任を明確化し、消費者が安心して引越を委託することができる事業者を
選択しやすい環境をつくる。
2)引越業界全体のコンプライアンスの向上
貨物自動車運送事業法や標準引越運送約款、消費者関係法令等の遵守を誓約し、そ
の体制が整っている事業者を認定することにより、引越業界全体のコンプライアンス
の向上を目指す。
3)引越における苦情やトラブルの防止
苦情やトラブルを未然に防ぐための社内教育や責任ある対応ができる体制等が整
っている事業者を認定することにより、引越における苦情やトラブルの防止を目指す。
そして その制度の審査基準は
審査基準
(1)引越における約款を遵守していること
(2)苦情等に対する対応体制及び
責任の所在の明確化を図っていること
(3)適切な従業員教育を行っていること
(4)適正な広告表示を行っていること
(5)適正な廃棄物処理等を行っていること
これらの審査基準から
全日本トラック協会が認めた
安全・安心な引越サービスを提供する引越事業者を、
引越優良事業者として認定し、その該当事業者には優良事業者の証として「引越安心マーク」が交付されます。
この制度の発足から
トラブルの相談件数が年々減少しているのがわかります。
今後 お引越しをされる際は このマークを確認して
引越業者を選ぶことをお勧めします。