いつのまにか葉桜の時期になりました。
晴れの日が続きあたたかな気候になりつつありますが、
「新型コロナウイルス感染症」拡大で心はなかなか穏やかになりません。
皆様の生活の周りにもさまざまな形で影響が出ているかと思ます。
新型コロナウイルス感染症(2019-nCoV)の感染源は現在調査中とのことですが、武漢市の市場の関係者から多数の患者が報告されており、野生動物の可能性が考えられています。感染経路は、患者と濃厚に接触することによる飛沫感染、ウイルスに汚染された環境にふれることによる接触感染が考えられています。ヒトからヒトへの感染は認められるものの、感染の程度は明らかではありません。
新しいウイルスなだけに解明されていないことは多く、未知なるものとの闘いです。
新型コロナウイルス感染症のおもな症状は37.5℃以上の発熱が4日以上続く、強い倦怠感、せきなどの呼吸器症状です。嗅覚・味覚障害の症状が出る人もいるようです。潜伏期間は不明ですが、平均7日から最大14日程度と考えられています。このウイルスの怖いところは無症状でも感染している場合があるということです。どこでどうやって感染したのか感染経路が見えない事例が増大する現在、国民1人1人が自分もかかる可能性はある、大事な人にうつしてしまう可能性もあるということを頭において慎重に行動することがカギとなってきます。
民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による売り上げの減少などで経営が行き詰まり、1000万円以上の負債を抱えて破産などの法的手続きをとり倒産した企業は、8日正午までに19社となりました。
外国人旅行者の減少に加えて、国内の消費者の間で外出を控える動きが広がっていることなどから、観光関連の企業や飲食関連の企業が中心だといいます。
首都圏の主な鉄道や路線バスは、緊急事態宣言に伴う運休や減便は行われず、始発から従来通りのダイヤで運行されています。一方、路線バスの一部では、今後、減便する動きも出てきています。
世界的に見ても、WTO=世界貿易機関はことしの貿易量が世界全体で30%以上、減少するおそれがあり、北米やアジアの輸出が深刻な打撃を受けるという予測を明らかにしました。
WTOは8日、世界全体のモノの貿易量について、ことしの予測を発表しました。
それによると新型コロナウイルスの感染拡大の影響が長引くと去年に比べて31.9%の大幅な落ち込みとなり、ことし後半から貿易量が回復する楽観的なシナリオでも12.9%減少するとしています。
WTOはことしの貿易量の落ち込みは2008年のリーマンショック直後を上回る可能性が高いとしています。
このうち輸出をみると、北米や日本を含むアジアへの打撃が特に大きく、北米は最大40.9%、アジアは最大36.2%、それぞれ減少とするとしています。
経済面だけでなく、私たちの生活はこの2ヵ月で激変しました。
マスクやトイレットペーパーなど生活必需品の欠品や品薄状態が続き、街中の商店も軒並み休業、学校は休校で量より質が求められる教育業界、会社に行けず在宅勤務やリモートワークなど、問題は山積みです。
災害や緊急事態に臨機応変に対応していく難しさをより実感する日々です。
感染のリスクを少しでも回避するために、できることから徹底していきましょう。
マスクは必ず着用しましょう。
手洗いは、石鹸をよく泡立てて指や爪・手首まで1分しっかり洗うことで大半のウイルスが流れます。うがいもセットに行います。咳やくしゃみをする場合は手ではなくティッシュやハンカチで押さえます。
ハンドルやドアノブなど、頻繁に触れる部分は細めに除菌シートで拭くなど消毒します。
4月に入り、気温も上がってきましたが、まだまだ肌寒い日はあります。
低温・乾燥を好むウイルスですが温度20度、湿度50~60%以上で感染力が下がるので車内も温度と湿度保つように心掛けましょう。湿度調節には小型加湿器を置いたり、車内に濡れタオルを垂らしておくことをおすすめします。
また、社内の換気も必要です。こまめに換気をしましょう。
睡眠中は免疫細胞が活性化されますので、夜更かしや寝不足などの不規則な睡眠習慣は改善しましょう。また普段からバランスのよい食生活を心掛けることで抵抗力がつき、予防や早期治療に役立ちます。
緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの一種で抗酸化作用、抗ウイルス作用、殺菌作用、コレステロール降下作用など健康に役立つ効果が認められています。カテキンの一種である、エピガロカテキンガレート(緑茶の中で一番多い成分)が、ウイルスを吸着して細胞に入るのを防ぎ、ウイルスが広がらないように防ぐ効果が期待出来ると言われています。緑茶を飲んで喉についたウイルスを胃に流すことができます。
手洗い、うがいに加えて緑茶でうがい。そしてお茶を飲みましょう。
〈一般社団法人 健康マネージメント協会のHPを参考〉
1人1人の健康や安全を守り感染拡大を防ぐためにも細かな対策を徹底し、予防に努めましょう。
そして早く収拾し、元の生活が戻って来ますように。