オリンピックが閉幕し
8月24日 パラリンピックの開会式が開催されました。
パラリンピックは
「もうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)」という意味とされていますが
もともとはリハビリのためのスポーツによるものだったところが
現在では 観る者を圧倒する強靭なアスリートの競技大会に発展しています。
その起源は
第2次世界大戦御の1948年、ロンドン郊外の病院で
1948年7月28日、ロンドンオリンピック開会式と同日に
主に脊髄を損傷した兵士たちのリハビリの
一環として行われたアーチェリー大会が開かれました。
この大会は回を重ね、やがて1952年には
その病院名が使用され「国際ストーク・マンデビル競技大会」になり、
1960年の大会は オリンピック開催国のローマで開催されました。
この大会が第一回のパラリンピックとされています。
そして 1988年のソウル大会からはオリンピックの直後に同じ場所で開催されるようになり
正式名称の「パラリンピック」となりました。
本来は「パラプレジア(Paraplegia、対麻痺:脊髄損傷等による下半身麻痺)+オリンピック(Olympic)」
の意味で名付けられた大会も
様々な障害を持つ人々が参加するようになったために
その意味も変化、発展してきていました。
第一回の大会では 参加選手は約400人。
今回の東京大会では 約6600人のアスリートが参加するという規模に発展しています。
選手ひとりひとりが存分に持てる力を発揮できるような大会になるといいですよね。
東京2020パラリンピックでも オリンピック同様に
関係車両が多く使用されています。
その特別な車両について見てみましょう。
東京2020オリンピック・パラリンピックの
ワールドワイドパートナーという
スポンサーのトヨタ自動車が
この大会でアスリートや大会関係者が利用する車両の多くをサポートしています。
その提供車両は約3700台にのぼり、
その種類も極めて高性能な燃料電池車、ハイブリッド車などの車両になっています。
電動車の比率は約90%、
そのうち、走行中にCO2を排出しないとされる
FCV車が約500台、EV車が約850台の計約1,350台とのことで
これまでの大会で類を見ない最高レベルの環境負荷低減の実現を目指しているそうです。
また 関係者輸送の車両にはほぼ全てに衝突の回避や被害軽減サポートシステムを導入し
安全を追求するとのことでした。
大会期間中では 東京都内の選手村や競技場付近以外の
競技が行われた北海道、宮城県、福島県、茨城県、
埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県の道県でもこれらの車両が使用され多くの人の目に留まったのではないでしょうか。
安全性の高い車両を導入された東京2020オリンピックでしたが、
残念なことに無事故では終わりませんでした。
オリンピック開幕日の7月23日~8月2日に
大会関係者の事故は人身事故が1件、
物件事故が79件にものぼりました。
また一時不停止や駐車違反などの違反は31件あったということです。
どんな高い安全性能を持つ車両を用いても
ハンドルを握るドライバーひとりひとりが
慎重に安全運転をなさねばなりませんね。
まだまだ続くパラリンピックでは
ひとつでも事故が減り 道路交通の面でも安心安全な大会になりますよう願っています。