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晴天時と雨天時に起きた交通事故を
一時間当たりの割合の統計を見ると、
晴天時は0.95件/時間、雨天時は3.34件/時間となるそうです。
事故発生数は 晴れの日に比べて約4倍となり、
雨の道路は事故が発生しやすい環境だということがわかります。
その原因は大きく分けて「視界不良」と「スリップ」と言われています。
つまり、日頃の車両整備により事故は回避できる可能性が高まります。
ワイパーの劣化やフロントガラス等の汚れは
ドライバー自身が気が付きやすく
良好な視界を保てるような処置やメンテナンスを
急務として意識しやすいとされています。
一方、
タイヤの整備となると
なかなか頻繁に行っていないというドライバーが多いのではないでしょうか
タイヤの日常点検には
・空気圧
・偏摩耗
・ひび割れ
・溝
・傷
・膨らみ
といった点検ポイントがあり、走行前にチェックする必要があります。
これらを怠ると
・燃費の悪化
・故障の原因
・振動や騒音の発生
・タイヤ寿命の短期化
・走行性能の低下
ひいては スリップ等の事故を引き起こすリスクが高まります。
特にタイヤの溝の残量は、雨の日の安全に大きく影響を及ぼすポイントとなります。
水が貯まった路面では ある程度のスピードを出した時、
タイヤの溝の深さが少ないほど排水力が低下し、
路面をつかみきれず車の制御ができなくなる
大変危険な「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。
日頃からタイヤの点検や整備を欠かさずに行いましょう。
最近よく耳にする「サブスクリプション」というのは
定額料金を支払うことで利用できるコンテンツやサービスのことで、
「サブスク」と略されることもあります。
商品を「所有」ではなく、一定期間「利用」するというビジネスモデルになり
もともと雑誌の「予約購読」「定期購読」「会費」の意味から由来した言葉で
ある商品やサービスを一定期間、一定額で利用できるような仕組みのことを指します。
その後、コンピュータ用ソフトウェアの年間契約使用料などに導入され、
電子書籍の読み放題サービス、
音楽や動画、ゲーム配信サービスといった娯楽系の分野にとどまらず
ファッション系、飲食系、育児系、家具・家電や住宅といった生活に直結した分野にも
このサブスクリプション方式が導入されています。
このサブスクリプション方式はタイヤ業界にも採用され始めています。
ブリヂストンタイヤソリューションジャパンでは
車両の走行状況に応じて最適なタイヤを提案し、点検や発注業務まで一括して毎月定額で引き受けます。
このサブスクリプションを導入した運送会社等の事業所には
ブリヂストンのスタッフが出向き、
専用機器で全車両のタイヤの溝の深さ等の状態をまずは計測します。
運転手のクセや走行経路によってタイヤの減り方に差異が生じることをふまえ、
車両に合った最適なタイヤを提案し、交換や発注のタイミングも判断してくれるそうです。
また、タイヤの空気圧の遠隔監視するサービスも提供し
不慮の空気圧の低下など情報を運送会社や運転手にメールで通知するだけでなく
即座に担当者が修理に出向くシステムだそうです。
このような事故を未然に防ぐ為のサービスは
本来 運送会社自身が行っていた業務を
タイヤのプロが定期的に点検することで運送会社の業務負担は減り、
その時間を安全教育等に充てたり、脱落事故などのリスクも低減できるようになったそうです。
また、サブスクリプションの導入費用に関するメリットとしては
タイヤの履き替え時期に集中しやすいタイヤ関連費用が平準化され、
運送会社にとっては予算管理がしやすくなることが挙げられます。
そして、使用するタイヤについては リトレッドタイヤを採用しているとのことです。
リトレッドタイヤとは
走行により摩耗したタイヤのトレッドゴム(路面と接する部分)を削り、
その上に新しいゴムを貼り付けて製造するもので、
「更生タイヤ」とも呼ばれています。
新品タイヤを2回リトレッドして使えば、
新品を3本使う場合に比べて温暖化ガスを48%削減できると言います。
つまり このタイヤのサブスクリプションは
環境に配慮し、SDGsの観点からも優れたサービスと言えるでしょう。
雨の日は 晴れの日と比べて交通事故の発生件数が約4倍にもなります。
日頃からタイヤの点検や整備を行えば、事故のリスクは低下します。
最近 様々な分野でサブスクリプション方式が導入されていますが
タイヤのサブスクではその有効性が注目されています。