8月に入り梅雨が明け、暑さがヒートアップしたような気がします。夏には様々な夏を表す表現がありますが[夏雲奇峰(かうんきほう)]はご存じでしょうか。夏の青空に現れる入道雲のめずらしい峰の形のことで、夏の気象にはこうした文学的な表現が多くとても面白いです。
今週も内陸部を中心に35℃を超え、体温並みの暑さになるところがあるので、熱中症への警戒が必要です。
暑さで車もダメージを受けやすくなっていますので、
普段以上に車の点検をこまめに行い、安全運転を行う必要があるでしょう。
今回は夏だからこそ起こりやすい運転時のトラブルと注意点を解説いたします。
厳しい暑さにより車内の室温も高温になります。スプレー缶や炭酸飲料の缶、ライターなどが破裂・発火、メガネレンズか破損することもあります。また、熱く灼けた車体やシート、ハンドルなどにふれて、火傷することもあります。
ウィンドウガラスに吸盤でアクセサリーを取付けていると、吸盤がレンズの役割をして光を1点に集めて自然発火を起こす恐れがあります。夏は不要なアクセサリーの取り付けは控えましょう。
夏はタイヤバーストが起こりやすくなります。バーストとは走行中に突然タイヤが破損することをいいます。
パンクとの違いですが、「パンク」は空気が徐々に抜けていくことで起こるのに対して、「バースト」は破裂なので、一気に空気が抜けます。
バーストが起きる要因としては経年劣化の他に太陽光に含まれる紫外線にどれだけ当たっているか、温度、雨水に溶け込んだ化学物質の影響など原因が種々あります。日常生活ではめったに起こるものではありませんが、万が一発生すると車両のコントロールができず、周囲を巻き込む大事故につながる可能性もある危険な現象です。
今年は梅雨に記録的な豪雨、長雨があり記憶に新しいですよね。それに加えて今夏の気温は平年を上回る暑さになると予想されています。異常気象がある今年は特に気を付けなければなりません。
夏の自動車トラブルで最も多いのがオーバーヒートです。
オーバーヒートとはエンジンの異常加熱のことです。
大きく分けて、冷却水のトラブルによるものと、オイルのトラブルによるものがあります。オーバーヒートを防ぐには、自動車に乗る前に事前点検することが重要です。
初期の段階の症状としては、水温計の指針がH(Hi)近くまでじわじわ振れだし、パワーが徐々に低下してきてアクセルのつきが悪くなり、吹け上がりにくくなる。冷却水が漏れていれば、焦げたような甘い臭いが漂ってきます。オーバーヒートを防ぐためにまずは冷却水の量が不足していないかこまめに点検しましょう。
他にも夏はエアコンの車内乾燥による「かくれ脱水状態」を引き起こしやすいという危険性があります。疲労感が溜まっていると、より熱中症になりやすくなるので、こまめに給水することが大切です。暑さは人間だけでなく車にも大きな影響を与えます。いつも以上に車の点検、運転疲労に注意しましょう。