皆さま、こんにちは。
日本には数多くの雨の呼び名があります。
例えば夏によくみられる「神立(かんだち)」は神様がなにかを伝える「雷」を指す言葉から、夕立、雷雨を指すようになったという由来があります。
雨だけでも100種類以上あり美しく情緒があります。
しかし雨は自然の恵みでもある一方で脅威となることもあります。
先週末、九州地方で数十年に一度の集中豪雨を記録し河川の洪水、土砂災害と大規模な自然災害に見舞われました。
以前のコラムでも記したように雨天時の走行は様々な危険が伴います。
特に豪雨時は道路が冠水し大きな災害や事故に巻き込まれる恐ろしさがあります。
ここでは豪雨時の運転の注意事項を解説します。もしもの時にお役立てください。
浸水や水没の被害を回避するためには、立体交差点や高架下などのアンダーパス、すり鉢状にくぼんだ道を避けて走行します。冠水への注意や冠水時通行禁止などを表示した看板などを目にしたときは、道路冠水の危険性が高いので先へは進まず、必ず引き返しましょう。
大量の雨が降ることで地盤が緩むと、崖崩れや土石流などの土砂災害が発生しやすくなります。土砂に車が直接巻き込まれるだけではなく、道路が寸断され孤立する危険もあります。
突発的な短時間豪雨により通行止めになることもあります。高速道路の走行中に豪雨や強風に遭遇した場合には、慌てずにサービスエリアなどに入り、天候が落ち着くまで避難しましょう。
大雨のときは強風が伴うこともあります。風が強くなり車があおられてハンドルが取られやすくなるので通常よりも原則し、慎重にハンドル操作を行いましょう。
車が冠水路でエンストしたら、慌てずにエンジンキーをオフにして避難を始めましょう。
もしエンジンの吸気系に水が入ってしまった状態で、エンジンをかけてしまうとエンジン自体が壊れてしまう可能性があるので、水が引いた後でもエンジンをかけるのは止めましょう。もし水圧によってドアが開かない場合はどうすればいいでしょう。
(参考:JAF)
大雨時はラジオやスマートフォンの天気予報で気象情報を集めることが多いと思います。その際、予報用語を正しく理解しておくことで豪雨や台風に見舞われた際も焦らずに行動できるでしょう。
車に乗っている時、特に影響を受ける雨の降り方は「激しい雨」、「非常に激しい雨」、「猛烈な雨」です。
「激しい雨」はバケツをひっくり返したように降る雨で高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。
「非常に激しい雨」は滝のように降る雨で車の運転は危険です。傘は全く役に立たなくなります。
「猛烈な雨」は息苦しくなるような圧迫感・恐怖感のある降り方で視界が悪くなるため非常に危険なレベルです。
「非常に激しい雨」、「猛烈な雨」は洪水や土砂災害が起きる可能性が非常に高いため、車から降り命を守るために最善の行動をとり安全な場所に逃げてください。
(参考:気象庁)
近年は積乱雲が帯状に固まって局地的豪雨が降る「線状降水帯」が次々と発生したことによって、大雨特別警報の頻発につながっています。いつどこでまた今回の九州地方のような豪雨があるかわかりません。豪雨に備えた避難経路の確保の確認や準備を怠らないこと、危険意識が大切になっていきます。